効果が高い発毛剤に大正製薬のリアップX5がある。第１類医薬品となっているため価格が統制され、最高裁で違法判決が出たがそれまでネット販売も禁止されていた。価格は１か月分６０mlで7900円である。

ところが、効果物質は全く同じ米国コストコの製品をネットを通じて個人輸入すると送料は別にかかるが、２か月分で1600円で買える。実に大正製薬の製品の1/10である。（溶剤のアルコールが異なるかもしれないが、両製品ともミノキシジル５％の製剤である。なお、薬事法の関係で日本のコストコでは販売されていない。）

米国の知人に購入を頼んだところ、１個で26ドルだったという。個人輸入の価格を知っているので少し高いかな？と思ったら、なんと1本60mlの値段でなく、6本1箱の値段だという。日本で7900円と同成分の薬剤が米国なら1本あたり400円にもならない。なんと米国では日本の価格の1/20である。薬品の原価は400円以下なのだろう。

発毛剤なら日本の価格が高いと思ったら使わなければいいのかもしれないが、あらゆる医薬品がこんな調子で製薬会社が暴利を貪っているとしたら国民医療費はいくらあっても足りないことになるのは間違いないだろう。 　

コメント
01. 2013年1月16日 22:26:05 : 8XRO7gSBc6 逆に治療費は 医科は日本を1とすると、アメリカ6倍、ヨーロッパ2ー3倍。 歯科は、アメリカ20倍、ヨーロッパ5ー8倍。 日本の医科歯科の割合は、歯科を1とすると医科は2ー3倍と云う格差がある。 医科は薬を売る使命があるから。
02. 2013年1月17日 13:21:37 : qeO8ep0Uuy 薬は水物で、ほぼタダのものを高く売る典型的な商品だ。 しかし同処方同成分の薬を個人輸入できる仕組みを整えてゆけばよい。 要は医療もDIYでやる時代だということだ。 人に依頼するから高くつくのだ。

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