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サイエンスZERO「天然の治療薬?脂肪に潜むスーパー細胞」 iPSはがん化するがIPS
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/769.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2013 年 12 月 13 日 08:57:44: KqrEdYmDwf7cM
 


サイエンスZERO「天然の治療薬?脂肪に潜むス... 投稿者 yamato_1121


サイエンスZERO「天然の治療薬?脂肪に潜むスーパー細胞」
https://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp447.html


http://blogs.dion.ne.jp/a2k_turedure/archives/11382611.html
2013年12月05日
天然の治療薬? 脂肪に潜むスーパー細胞
NHK教育 サイエンスZERO  平成25年12月 1日 放送
専門家ゲスト 国立がん研究センター分野長 落谷 孝広 氏


 現代人の悩みの種「脂肪」脂肪は無い方が良いと皆が思っているが、この「脂肪」にスーパー細胞が潜んでいることが判ってきた。乳がんの手術でへこんだ乳房を持つ女性にこの細胞を注入したら元通りに。それだけじゃありません。肝臓に病気を持つマウスにこの細胞を注入すると、あ〜ら、不思議。まるでレスキュー隊の様に患部を探り当てて集まって来て治療を行う。このスーパー細胞は尿失禁〜肝臓病〜アルツハイマー、様々な病気の治療が期待されている。この細胞自身が治療薬になる。これを使って様々な疾患に対する治療が研究されている。医療に革命をもたらすスーパー細胞に迫る。
 竹内キャスターと同じ50歳代男性の場合、平均体重69キロ 適正な体脂肪20%とすると。脂肪の量が15リットル。最近見つかったスーパー細胞は「脂肪由来の◯◯細胞」と呼ばれている。
 この◯◯細胞を使った女性の悩みを救う最新の取り組みが始まっている。女性に多いがん、乳がん。近年、乳がんの手術で乳房を温存する手術が多く行われるようになってきたが、がん細胞を切除した後は、「そんなに乳房の形は変わらないと思っていた。メロンをスプーンで掬ったような感じでグリッとえぐれていて。」と患者が思う程、大きくえぐれ、「命が助かっただけましと、あきらめなければならないのかなと思っていた。」。温存手術の場合、人によって取り去る場所が違うため、取り去った跡にシリコンを詰めて形を整えることは困難である。へこんだ部分に脂肪を注入する手術も行われていたが、注入した脂肪細胞が死亡してしまい多くの場合元に戻らななかった。鳥取大学医学部付属病院の形成外科医 中山 敏 准教授が乳房のへこみに悩む女性が多くいることに取り組み、中山 准教授が目を付けたのが脂肪に潜むスーパー細胞。脂肪から分離した「ASC」と言う細胞。鳥取大学は去年、全国で始めて厚労省の承認を受け人への臨床試験がスタートした。まずお腹の皮下脂肪から脂肪組織を吸引、これを酵素で処理した後、遠心分離機でASCを取り出す。取り出したASCを別に取っておいた脂肪細胞と混ぜてASCの多い脂肪を作り胸に脂肪を注入。順調に定着し元の乳房と変わらないようになった。
 脂肪細胞だけでは定着せずASCを混ぜた脂肪細胞は何故定着したのか。
 脂肪細胞を拡大した顕微鏡写真で示すと大きな丸い脂肪細胞の周りに血管が通りそのスキマにほんの少しASCが存在した。
 注入された脂肪は通常、マクロファージ(免疫細胞)から、敵と判断され攻撃される。ここでASCはサイトカイン(たんぱく質の一種)を放出して、僕たちは敵じゃないとメッセージを出し攻撃が止る。そして、注入された脂肪細胞には血管が通っておらず脂肪細胞は栄養と酸素が亡くなって死亡してしまう。ここでもASCが血管新生因子を放出してASCに血管が呼び寄せられ脂肪細胞に栄養を行き渡らせる。現在はこの治療法は臨床研究で5名の方に試験が行われて安全性を検証している段階。5年以内に保険適用を目指している。
 ASCは他の治療にも期待が持たれている。
 立ち上がったり重いものを持ったりする時に女性に多く見られる腹圧性尿失禁。400万人の患者がいるとされる。病気や出産、老化などによって尿道を締める平滑筋や括約筋の機能が弱まることにある。この治療にもASCの応用に取り組んでいる。名古屋大学医療系研究科泌尿器科 後藤 百万 教授。これまでの治療法ではテープで尿道を持ち上げるなどのことが行われていたがこれは体内に異物を入れることになる。自分の脂肪から取り出したASCを尿道の周囲の筋肉に注入し衰えた筋肉を改善させようとしている。自分の組織を使って異物を入れずに治療が出来、ASCでの治療が上手く行けば理想的な治療法となることが期待される。臨床試験では11人の患者さんに治療が行われ8人に改善が見られ一人は完全に回復した。名古屋大学医療系研究科泌尿器科 山本 徳則 准教授。ASCの働きを調べるために特殊な光を当てると光るグリーンラットが使われた。グリーンラットから取り出したASCを別のラットの尿道付近に注入し4週間後観察したところ平滑筋の中に緑色の細胞が見られ、平滑筋の7割がグリーンラットのASC細胞だった。ASCが平滑筋に分化したと思われる。
 ASCは全く別の細胞に分化する能力を持っている、幹細胞だった。
 スーパー細胞ASCの正式名称は「脂肪由来の幹細胞」Adipose-derived Stem Cell で英語の頭文字を取っている。
 国立がん研究センター分野長 落谷 孝広 氏。様々な細胞に分化出来る能力がある細胞としては、iPS細胞、ES細胞が知られているが、どのように違うのか。この2つの細胞は万能細胞とも呼ばれあらゆる細胞に分化する能力を持つが、人工的に作られた幹細胞で体内には存在しない、ところがこのASCと言う幹細胞は子供から大人まで自然に体内に持っている幹細胞。この幹細胞は全ての物に分化する万能細胞ではないが、脂肪・骨・軟骨・筋肉・肝臓など限られた細胞に分化することが出来ることが知られている。ASCには分化する能力だけでは無くて、損傷した組織を修復する能力とか、細胞を保護する能力をも持ち合わせている。
 iPS細胞などはがん化の危険性が指摘されているが、ASCは大丈夫なのだろうか?。今のところASCが動物モデルでがん化したという報告はなされていない。元々自然に持っている細胞だからだと考えられる。
 このような幹細胞は他には無いのか?。身体の様々の場所に幹細胞があることが知られていて、骨髄の幹細胞等は利用が進められており、足の血管の再生、肝臓・心臓の機能回復の臨床研究が行われている。しかし、骨髄の幹細胞を上回るメリットがある。
 骨髄の幹細胞利用でもっとも大変なのは骨髄幹細胞の採取が大変なことである。骨の中にあるため全身麻酔をして採取するため患者さんの負担が大きく、取れる量も少ない。2001年脂肪組織にも同じような幹細胞ASCが発見された。骨髄などの幹細胞と違いASCは美容手術など手行われている脂肪吸引の技術が応用でき遥かに簡単に採取出来る。しかも同じ量から骨髄のおよそ1000倍の量の幹細胞が採取できる。
 ゾクゾク発見ASCの能力
 国立がん研究センター 落谷 孝広 氏がすすめているのは、ASCで肝臓の治療をしようと言うもの。肝臓に重い病気を持ったマウス。尻尾の静脈からASCを注入する。ASC注入無しのマウスは8日目で生存率が20%に低下したが、ASCを注入したマウスは8日目で90%のマウスが生存する、劇的な改善が見られた。ASCの動きを追うと、尻尾から注入されたASCはまず全身に満遍なく分散するが、後にASCが病気の肝臓にめがけて集まってきた。病気の部位を探し治療するのは大変なことであるがASCは勝手にやってくれる。ヒトについても、肝臓の疾患を対象に臨床試験が始まっています。ASCの治療のメカニズムには次の仮説が立てられている。血管から注入されたASCは血液の中を巡回している、細胞が損傷していると細胞がSOSの物質を放出するとASCがそれを捕らえ探査モードにチェンジし、ASCは血管壁に掴まり血流に流されないようにゴロゴロと転がり損傷した細胞を探し、患部を見つけると救援モードにチェンジし血管壁から患部に向かって飛び出していく。血管から患部に向かっている様子も映像で捕らえている。患部に到着したASCはサイトカインを放出し細胞の修復と再生を助ける。炎症を抑えるサイトカインの量も骨髄幹細胞の5〜10倍の量を放出していると思われ、肝臓を修復する場合のサイトカインの量は骨髄の6倍と推測されている。だからASCのほうが優れていると言える。
 ASCが生む天然の治療薬
 エクソソーム、細胞と細胞の間に情報をやり取りするタンパク質で、ASCの出すエクソソームにはある病気に有効なことが判ってきた。その病気はアルツハイマー病。
 アルツハイマー病に特有の老人斑、アルツハイマーの原因のひとつと考えられているアミロイドβの塊であるが、ASCのエクソソームはアミロイドβを分解する酵素を運んでいることが判ってきた。同じように骨髄幹細胞も同じようなエクソソームを持っていることが判っているが、ASCは骨髄幹細胞よりも8倍のエクソソームを放出していることが判っている。
 ASCが病気の治療に役立つものとして、アルツハイマー病、腎臓病、脳梗塞、パーキンソン病、歯周病、糖尿病、骨髄損傷、肝臓病、がん、などがあげられる。
 ASCが自己修復機能に役立ってきていることが見えてきた。
 ただ今回取り上げたASCは皮下脂肪に含まれ、内蔵脂肪にもASCと似た細胞がいるが我々の体内を救ってはくれない、それどころか悪いサイトカインを放出している。


 また、注意しなければならないのは、国の指針を通さず 十分な設備もないままASCでの治療をしようとするクリニックがあることで、日本再生医療学会も、無謀な治療をする施設に大きな警鐘を鳴らしている。まだまだ新しい治療法なので、有効性や安全性を一つ1つ検証していく必要がある。


  参考資料


 NHKサイエンスZERO
 天然の治療薬? 脂肪に潜むスーパー細胞
【徒然なるままにサイエンスZEROの最新記事】


シリーズがん幹細胞(2)がん根絶も夢じゃ..
シリーズがん幹細胞(1)がん再発の謎が解..
世界最強!? 人間を越えた人工知能
がんを制す!知られざる「血管の攻防戦」
パワー10倍!マグネシウム電池開発中


http://textream.yahoo.co.jp/message/1004571/4571?comment=174562
既報だったら、ゴメン。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp447.html
「スーペー細胞(幹細胞)」「落合孝広」「サイトカイン」がキーワード


落谷 孝広(国立がん研究センター 分野長)
次世代医療に向けた高機能性ナノキャリアの開発
  ※ここでのナノキャリアは会社名ではない
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/21241029.ja.html


最先端研究開発支援(FIRST)プログラム Nano Bio 8
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nanobiof/result/pdf/NewsLetterVol2_j.pdf#search='%E8%90%BD%E8%B0%B7+%E5%AD%9D%E5%BA%83+%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2'
p.15[◦2011年7月11日:国立がん研究センターの落谷孝広分野長の研究が、Biotechnology Japanで紹介されました。]


メディネットとナノキャリアが新規癌治療技術の開発で提携
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/200910/512729.html
 

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