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呉大和ミュージアム館長、戸高一成氏の隠された履歴2
http://www.asyura2.com/09/ishihara13/msg/406.html
投稿者 ぽてちん 日時 2010 年 8 月 16 日 02:15:29: GhsE1aD0elv2.
 

呉市海事歴史科学館長(通称大和ミュージアム 以下大和M)館長、戸高一成氏(以下敬称略)の疑惑追及2弾である。

戸高は多数の著作を記しているが、それが職務時間内に行われているのか、外なのかという疑念に関する疑問は、すでに他の投稿者が指摘している。
しかし戸高は、なにも本名だけで執筆活動を行っているわけではない。1994〜2000年にかけて、「日向仁」なるペンネーム(※1)で、ペストセラーズ(※2)から架空戦記=SF戦記を20冊ほど執筆しているのだ。

つまり、大和Mによって発表されている戸高の経歴を補足すると、

平成04年4月 (財)史料調査会理事就任
平成06年 「日向仁」として活動開始
平成11年3月 厚労省所管「昭和館」図書情報部長就任
平成12年 「日向仁」としての活動終了

となるらしい。
「昭和館」図書部長も公職であり、職務時間内に執筆していれば専心義務違反になるが、その間に「史料調査会の解散=戸高の失職」もあり、戸高=日向が「書き溜め」していた可能性も否定できないため、深く追求するのはやめておこう。
ここではただ、「大和M館長ともあろう人物が、3流娯楽戦争小説を書いていてもいいのか?」とだけ触れるに止めておく。

本稿における主題は、ここからだ。
架空戦記で大ヒットをとばしたのは、1991年から開始された、SF作家の荒巻義雄(1933−)による「紺碧の艦隊」(徳間書店〜幻冬舎)、「旭日の艦隊」(中央公論社〜中央公論新社)である。
この作品のなかに「日向」なる人物が登場するが、実は戸高がモデルなのだ。
つまり戸高は、同シリーズのブレーンを務めていたということだ。

問題なのは、同シリーズでは著者荒巻の不勉強、事実誤認はもとより、意図的な論理誘導まで多々見受けられる点である。(※3)
史料調査会理事であったはずの戸高がブレーンならば、どうしてミスを指摘し、改善しようとしなかったのだろう?
それが戸高の、ブレーンとしての「職務」ではあるまいか?

さて、ここで「疑惑1」で指摘した件を思い出していただきたい。
戸高は1980年頃からオカルト雑誌に寄稿し、「ムー」の編集顧問武田崇元と親交があり、武田=八幡書店は戦記出版社である「今日の話題社」を買収している。(橋渡しをしたのが、戸高という説もある)

その武田の親友が、早川書房で「SFマガジン」の編集長を務めた南山宏(森優 1936−)。実弟が徳間書店から架空戦記を執筆している、森詠(1941−)。
そして「ムー」の版元である学研は、熱心に架空戦記を出版している。また「ムー」の編集長だった小池徹郎(?−)は、その後歴史雑誌と架空戦記の編集長を務めている。
他にも架空戦記を手がけている版元は徳間書店、大陸書房といった、かつてオカルトを出した=現在も出している出版社が少なくない(武田との関係も見受けられる)。
戸高=日向仁と同じベストセラーズからは、超古代史研究家の佐治芳彦(1928?−)が架空戦記を刊行している。
さらに荒巻は、1980年代のオカルトブームに便乗し、架空戦記の前に数々の伝奇小説を発表していた。終了後に「紺碧の艦隊」で組んだ編集者(※4)と幻冬舎で開始した「帝国の光」なるSF小説の鍵となるのは、超古代史「秀真伝」(ホツマツタヱ)であり、販売元は八幡書店……。
「武田、戸高、荒巻」の3人を中核とした人間関係は、大きく、そして密接につながっていくのだ。

雑誌記事はもちろん、小説やコミックで「読者の食いつきそうな奇説、珍説」を冒頭で用い、さんざん興味を持たしておいて、徐々に「意図的な論理誘導」へと導くのが、「ムー」=オカルトお得意の手法だった。こうして「学校で習わない歴史」に興味を持った多くの若者たちが、オウム真理教をはじめとするオカルトへとはまり、人生を狂わせていったのである。
その一方で、八幡書店は高額図書を読者へと売りつけ、業績をあげていたのだ。
架空戦記の手法も「オカルト」と類似している点が少なくないし、なにより「オカルトブーム」の仕掛け人である、武田までが参加している可能性がある。
「ムー」では主として超古代史の書き換えだったが、架空戦記は近現代史の書き換え作業だとすると、両者の関係はパラレルといっても差し支えない。(※5)

そして「書き換え作業」の一役に、正しい歴史を伝承、継承しなければならないはずの「大和M」館長となった戸高までもが加わっているのだ。
しかし戸高本人は、自らの経歴、行動に対して、一切口をつぐんだままである。
戸高が「小説を書いていた」ことなど、さほど重要なことではない。だが「それらの小説で、戸高(たち)はいったい何を狙っていたのか?」は、重大な問題だろう。

戸高の館長としての資質は飛行機マニア(※6)、呉戦災の会(※7)と双方の立場から指摘されているが、知識や歴史解釈といった以前に、もっと大きな欠陥があるようだ。

※1 同名義のエロマンガ家もいるらしいが、同一文物なのかは確認できていない。

※2 戸高はベストセラーズから、本名名義で豪華装丁本「カミカゼ」などを刊行している。

※3 「落日の艦隊」(如月東 ベストブック)なる書物によると、荒巻は1942年4月17日の米軍機による東京初空襲を、「米は政策を実証をもって実施する」との理由から、「原爆投下の予行練習」との珍説を提起したという。
しかし1942年12月に世界初の核分裂の実証実験が行われていることから、「核分裂=当時の技術で原爆が製造できるという実証の前に、原爆の投下実験=実証をする国などありえない」との反証が行われている。
また荒巻が「シリーズの基本仮説」として置いたという歴史修正学の引用文献、「操られたルーズベルト」(ドール著 馬野周二[1921−]訳 プレジデント社)の米の版元は歴史修正学会(Institute for Historical Review)であり、極右団体リバティー・ロビー(Liberty Lobby)の会長であったウィリス・カート(Willis Carto 1926−)によって設立されたことを暴露している。

※4 芝田暁(1965−)。父は広島大学教授、哲学者で「平和主義者」の芝田進午(1930−2001)らしい。
青木書店→徳間書店→幻冬舎編集部長→独立して出版社スパイスを設立→スパイスを閉め、ポプラ社編集部長→朝日新聞社出版文芸編集長…という経歴。節操がまったく知られないが、「戦争小説」でヒットを飛ばした編集者を雇う朝日新聞社も朝日である。

※5 「まだ見ぬ未来の国=理想国家としての日本から、現実を支配している巨大な帝国に戦いを挑む」という図式は、架空戦記の構造と武田の盟友である太田龍(1930−2009)の著作と酷似している。(『トンデモ偽史の世界』 原田実 楽工社 P320)

※6 http://ksa.axisz.jp/021memoKureYamato-1.htm

※7 http://kure-sensai.homeip.net/Genjou/YamatoMujiam/YamatoMujiam.htm  

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