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ソーシャルメディアは選挙インフラに−真の影響力分かる米大統領選
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投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 17 日 21:40:34: cT5Wxjlo3Xe3.
 


【津山恵子のアメリカ最新事情】
ソーシャルメディアは選挙インフラに−真の影響力分かる米大統領選
2012年 10月 17日 10:23 JST 
 ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアは、米国の選挙では、当たり前のツールになってしまった。今回の米大統領選を見て感じることだ。

 2008年の大統領選では、オバマ候補の陣営が、当時は目新しかったフェイスブックやツイッターを駆使し、若者層の支持を集めたのが印象的だった。大統領候補陣営から直接、しかも毎日、メッセージが発信される。テレビや新聞では見られない選挙戦の裏舞台の写真もふんだんに見られる。私はオバマ氏とミシェル夫人が毎夜、遊説先からマックブックで娘たちにスカイプで近況を確認している写真を見て、「オバマ夫妻はウィンドウズではなくて、マックか」と思ったのを覚えている。当時、オバマ氏のメッセージを受け取るためにフェイスブックなどのアカウントを開いた人も多くいたはずだ。

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AP
共和党のロムニー候補(左)とオバマ米大統領(3日)
 しかし今回は、当時有権者が抱いたわくわく感も消え、ソーシャルメディアは選挙戦にあって当たり前のものとなった。

 フェイスブックの利用者も世界で10億人に達した。両大統領候補者だけでなく、大手メディアの選挙戦担当記者がみなツイッターアカウントを持っていて、現場から刻々と情報を送ってくる。新聞社や通信社にはメディアや記者のツイートを整理して、つぶやくソーシャルメディア担当のデスクさえいる。テレビを見ていなくても、ツイッターを追うだけで両候補の動向や世論調査の結果まで分かってしまうほどだ。

 そこで私が気になるのは、今回の大統領選挙でソーシャルメディアの影響がどれほどあるかという点だ。あまりに当たり前のインフラになってしまい、08年選挙時ほどの影響力はないということになる可能性もあるのだろうか。

 例えば、ツイッターをみると、オバマ氏のフォロワーは現在2090万人で、ツイートは6800回超。対するロムニー氏は、140万人の1200回超。数の上でオバマ氏の方が勝っている。

 フェイスブックのページは、オバマ氏が3087万人の「ライク」を集めているが、ロムニー氏は942万人だ。これは、オバマ氏の方が08年当時からのファンを踏襲しており、昨年6月の時点でフェイスブックが2100万のライク、ツイッターで860万人のフォロワーがいたため、優勢なのは当然だ。

 しかし、第1回大統領討論会の後、いくつかの世論調査で、ロムニー氏の優勢が伝えられたのと同様、ロムニー氏のライクの数の増え方は最近著しい。

 これは、ソーシャルメディアについてのニュースサイト「インサイド・フェイスブック」が、両候補が日々新たに得たライクの数をグラフにしているため、一目瞭然だ。オバマ氏が日々、数万のライクを獲得しているのに対し、ロムニー氏は10万前後で推移している。

 これで、選挙戦が終盤までロムニー氏に優位に推移し、当選となれば、ソーシャルメディアで集めたファンやフォロワーの数だけが影響力があるとはいえなくなる。むしろ、従来からの集会の質や資金力であったり、伝統的にテレビで見る大統領討論会の結果であったり、またはネガティブ・キャンペーンといわれる誹謗テレビCMが功を奏したということになるのかもしれない。

 一方で、これだけソーシャルメディアが当たり前になると、細かい情報も氾濫している。11日、投開票日を前にして1回しかない副大統領候補テレビ討論会が放送された。この際、司会となったABCテレビのベテラン政治記者、マーサ・ラダッツさんが、放送前から保守派の槍玉に上がった。21年前にもなる1991年の彼女の結婚式にオバマ氏が出席していたという理由からだ。デイリー・コーラーという保守派ニュースのウェブサイトに記事が掲載されると、あっという間にツイッターで広がった。

 また、第1回大統領討論会の後、いつものように、どちらの候補が優勢かという世論調査結果が発表されたが、これも少し影が薄かった。リアルタイムの情報流通が売りのツイッターなどを意識して、大手メディアが少ないサンプルの有権者から得た調査結果を、放送直後に流していたからだ。伝統的な調査機関による世論調査結果が分かる前に、オバマ氏が劣勢で、ロムニー氏が大きくポイントをかせいだことが明らかになっていた。

 11月6日に迎える投開票日では、こうしたソーシャルメディアによる選挙戦、そしてニュースや情報の氾濫に対し、米有権者がどういった「答え」を出すのか、そして、ソーシャルメディアが真にどういった影響力を発揮するのかが分かる、一つのマイルストーンになるだろう。フェイスブックやツイッターの経営陣やエンジニアたちも虎視眈々としているに違いない。

*****************

津山恵子(つやま・けいこ) ジャーナリスト


  東京生まれ。共同通信社経済部記者として、通信、ハイテク、メディア業界を中心に取材。08年米大統領選挙で、オバマ大統領候補を予備選挙から大統領就任まで取材し、AERAに執筆した。米国の経済、政治について「AERA」「週刊ダイヤモンド」などに執筆。著書に『モバイルシフト「スマホ×ソーシャル」 ビジネス新戦略』(アスキーメディアワークス)など

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