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根生 「ねおい」ということ
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/738.html
投稿者 みやした 日時 2011 年 3 月 27 日 21:05:12: FfJ9tJ8f6Odts
 

http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/00_soumu/matisui/kouhou/rekisi/kaitakusi1.jsp
北海道、新十津川町のサイトから「新十津川開拓史」

明治22年、奈良県吉野の十津川村が大水害に遭い、集団で北海道に移住
小説・ドラマ作品にもなりました故事、これは参考情報です。

自治体こぞっての疎開なども今回、行われています。
けさのテレビで阪神淡路大震災当時の兵庫県知事が、仮設住宅でのコミュニティ再構築のむつかしさ・孤独死の事例など、お話ししておりました。

それを聞きつつ、そういえば この被災地に於いてあるはずの 百年二百年何百年、千年二千年何千年と続き累積した伝統社会の 今月初めまでのありようを 私はほとんど知らないのだと気付きました。
村々の立地・生業・信仰と祭り・集落組織・親族関係やら 村のあれこれを決めてゆく前近代からの「寄り合い」の形やら

現代的科学的合理的な行政から見ると非効率で遅れたものかもしれないが、あるいはひとの助けのよすがとなるかもしれない。
つながりが断ち切られると、ひとは生きていけないかもしれない。

関東以西とはまた異なった「根生い」のくらしということ、少し考えて調べてみるのもよいかもしれませんね。

・・・・・・・・・・・
「文化財レスキュー」のことも延々書き連ねたい衝動にかられますが・・・それは禁欲  

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コメント
 
01. 2011年3月30日 00:29:33: mHY843J0vA
災害時のつながりについては、いろいろ研究がありますね


災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか [著]レベッカ・ソルニット

[評者]柄谷行人(評論家)

asahi.com[掲載]2011年2月6日

表紙画像著者:レベッカ ソルニット  出版社:亜紀書房 価格:¥ 2,625
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■相互扶助の出現、無法状態でなく

 大災害が起きると、秩序の不在によって暴動、略奪、レイプなどが生じるという見方が一般にある。しかし、実際には、災害のあと、被害者の間にすぐに相互扶助的な共同体が形成される。著者はその例を、サンフランシスコ大地震(1906年)をはじめとする幾つかの災害ケースに見いだしている。これは主観的な印象ではない。災害学者チャールズ・フリッツが立証したことであり、専門家の間では承認されている。にもかかわらず、国家の災害対策やメディアの関係者はこれを無視する。各種のパニック映画は今も、災害が恐るべき無法状態を生み出すという通念をくりかえし強化している。

 むしろこのような通念こそが災害による被害を倍加している。サンフランシスコ大地震でも、死者のかなりの部分は、暴動を恐れた軍や警察の介入による火災や取り締まりによってもたらされた。同じことがハリケーンによるニューオーリンズの洪水においても起こった。略奪とレイプが起こっているという噂(うわさ)がとびかい、被災者の黒人が軍、警察、自警団によって閉じこめられて大量に殺された。本書でも簡単に触れられているように、関東大震災では朝鮮人の大量虐殺がおこった。これも噂にもとづくものだが、その根底には朝鮮人の独立運動に対する国家側の恐怖があった。

 他方で、サンフランシスコでもニューオーリンズでも、被災者の間および外から救援にかけつけた人たちの間で、新たな共同体がすぐに形成された。日本の例でいえば、阪神・淡路大震災では関東大震災のようなことは起こらなかった。当時、国家の対応が遅すぎるという非難があったが、むしろそのおかげで、被災者と救援者の間に、相互扶助的な共同体が自然発生的に生まれた。そのような「ユートピア」は、国家による救援態勢と管理が進行するとともに消えていったが、このときの経験から、その後に生き方を変えた人が多いはずである。私も何人かを知っている。

 本書において、災害は自然災害だけでなく、戦争や経済危機などをふくんでいる。いずれの場合も、災害は新たな社会や生き方を開示するものだ。ニカラグアやメキシコでは、それが社会革命につながった。人々は自然状態では互いに敵対するというホッブズの政治哲学が、今も支配的である。だが、それは国家的秩序を正当化するための理論にすぎない。災害後の「ユートピア」が示すのは、その逆である。国家による秩序がある間他人を恐れて暮らしていた人たちは、秩序がなくなったとたん、たちまち別の自生的な“秩序”を見いだす。それは、他人とつながりたい、他人を助けたいという欲望がエゴイズムの欲望より深いという事実を開示する。むろん、一時的に見いだされる「災害ユートピア」を永続化するにはどうすればよいか、という問題は残る。しかし、先(ま)ず、人間性についての通念を見直すことが大切である。

    ◇

 高月園子訳/Rebecca Solnit 米サンフランシスコ在住のノンフィクション作家。他の著書に『暗闇のなかの希望――非暴力からはじまる新しい時代』など。

表紙画像

災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか

著者:レベッカ ソルニット

出版社:亜紀書房  価格:¥ 2,625 
暗闇のなかの希望―非暴力からはじまる新しい時代

著者:レベッカ ソルニット

出版社:七つ森書館  価格:¥ 2,310


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