オランダ連立政権が崩壊、アフガン巡り閣内対立【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100220-OYT1T00957.htm

　【ブリュッセル＝尾関航也】オランダのバルケネンデ首相は２０日、アフガニスタン駐留兵力の駐留期限をめぐる対立から、３党連立内閣が崩壊したと発表した。

　主要派兵国であるオランダの駐留継続の見通しは立たなくなり、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のアフガン戦略にも影響を及ぼしそうだ。

　オランダは２００６年からアフガンに派兵しており、国会承認の駐留期限が今年８月に迫っていた。首相の率いる中道右派キリスト教民主勢力は、駐留規模を縮小したうえでの延長を模索した。だが、中道左派の労働党は早期撤退を求めて譲らず、１９日から２０日にかけて１６時間にわたる閣議の末、政権離脱を決めた。

　残る連立２党は、下院定数１５０のうち計４７議席の少数与党に転落した。地元メディアによると、首相は近く内閣総辞職を表明、５月までに総選挙が行われる公算が大きい。

　オランダ軍の現在の駐留規模は約２０００人。旧支配勢力タリバンとの戦闘が激しい南部一帯で米英、カナダと並び主力の一角を担う。米国やＮＡＴＯは駐留延長を要請していたが、これまでに兵士２１人が死亡したこともあり、当初から批判的だった世論の反発が高まっていた。

（2010年2月20日21時35分 読売新聞）
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