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一昨日、長崎県知事選がありました。
結果は野党候補が与党系候補に対し、１０万票（有効投票の１５％）近くの圧勝です。
選挙結果
３１６６０３ 中村ほうどう 元副知事（自民党・公明党支援）
２２２５６５ 橋本つよし 元農水官僚 （民主党、社民党、国民新党推薦）
９８２００ 大仁田あつし 元参院議員・プロレスラー
３０９０２ おしぶち礼子 元県議
２１２９１ 深町たかし （共産党推薦）
６６３４ 山田正彦
２８８９ 松下みつゆき
長崎新聞の出口調査の結果を分析すると、
投票者の支持別内訳
民主３０％ 自民３８．３％ 無党派１９．４％ その他１２．３％
自民支持 ９ ％橋本 ７６．８％中村 １１．７％大仁田
民主支持 ６９．２％橋本 １６．１％中村 ８．３ ％大仁田
無党派 ２６．７％橋本 ３６．４％中村 ２２．２％大仁田
だそうです。
正直、えっです。
理由は、中村氏が無党派の支持を受けた割に票が伸びていないのです。
下記は昨夏の衆院選における長崎比例区の政党別投票結果です。
ちなみに昨夏における無党派層の投票行動は自民１（１．８万票）に対し、民主３．７倍（６．８万票）の投票差がありました。
●与党
民主党 ３３８６７０
社民党 ３８１９８
国民新党 １５８０８
●野党
自民党 ２３７４６０
公明党 １２４９５２
みんなの党 ２５６１１
日本共産党 ３４６７６
幸福実現党 ４９１１
昨夏の衆院選を基準とした自民＋公明を中村支持層としますと、基礎票３５万票です。
前回、自民党支持者の３割（７．６万）が民主党に投票しているので、その支持が戻ると伴に、無党派、民主の＋α支持です。
衆院選と県知事選で１０％投票率が違う為、割引は必要かもしれませんが、今回の総得票数３１．５万票はモノ足りない投票数です。
詳細な票分析を行いますと、
自民は７０万票（今回の長崎県知事選の総投票数）Ｘ０．３８３（支持者）Ｘ０．７６８（実際の投票行動）＝２０．５９万票（昨夏は１７．８万票）です。
＋無党派、７０Ｘ０．１９４ｘ０．３６４＝４．９４万票（昨夏は１．８万票）
民主支持層、７０Ｘ０．３０Ｘ０．１６１＝３．３８万票（昨夏は０．２万票）
計２８．９１万票が中村氏（自民）の主な支持層の投票結果です。
投票率が１０％低下した分を補ってあまりある無党派＋民主の鞍替え組の純増６万票余（＋自民の純増２．８を加えれば約９万票）りありますので、
本来なら昨夏より増えても良いかもしれませんが結果は３１．５万票でした。
思った以上に票が伸びなかった理由の分析
どうも、公明がサボったのかもしれませんね。
昨夏の公明票１２万票は霧散した印象があります。
（小選挙区は自民、比例は公明というアホらしいバーターもあるので割引は必要ですが・・・）
実際、中村氏への総投票３１．５万票における公明党支持層の占有率は４％、わずか１．２６万票です。
恐るべし、公明。
政党支持率が５％にも関わらず、選挙で倍以上の得票（８００万票、昨夏では総得票率の１１％を占有）叩きだす、
創価さんの営業活動は、今回の長崎県知事選で行われなかったと考えるが妥当なようです。
この露骨な行動の意味する事は・・・。
自民党の党勢分析
昨夏の出口調査で自民支持を明確にしたにおける支持者は推定２５．４万人。
内、約３割が自民に離反し民主に投票しています。（７．６万票）
今回の知事選の自民支持者（出口調査）は２６．８万人。
投票率が１０％低下した中での支持者増大ですから、党勢は若干戻った印象があります。
が、他の選挙区と同様、地盤の長期凋落傾向が続いています。
自民党の県議の占有数は３３（占有率６５％）→２７（５３％）→１９（４１％）と選挙の度に減少しており、
自民党が応援する県知事への投票数も４６万票（投票率５０％）→４０万票（投票率５３％）→３１．５万票（投票率６０％）と
減らし続けています。
投票率が上昇し、風を受けたのにも関わらず、前回選挙と比較して８万票の支持票の消失です。
あまり自民党は、大喜び出来る状態でないというのが、真の長崎県知事選結果です。
現場地方議員の危機感はかなり大きいのでは？と想像してます。
後述しますが、自民党の従来支持層が民主党に切り崩された可能性があるからです。（公共投資で食べている方々が鞍替えした？）
巷間での指摘通り、民主の批判票の呼び込みが勝因だとは思いますが、自民党支持組織の崩壊傾向は止まらないようですね。
民主党の党勢分析
上記と同様に橋本氏の投票結果を分析しますと、
民主党のコアは７０万票×０．３０Ｘ０．６９２＝１４．５２万票（昨夏は１５．２万票）
＋無党派、７０Ｘ０．１９４ｘ０．２６７＝３．６３万票（昨夏は６．８万票）
自公系支持者、７０Ｘ０．３８３Ｘ０．０９＝２．４１万票（昨夏は７．６万票）
計２０．５６万票が橋本氏（民主）の主な支持層の投票結果です。
元から支持基盤のしっかりしていない長崎で、勝利間違いなしと考えるのが、そもそもの間違いというのが私の考えです。
民主党系の県議の占有率は６→５→８と選挙の度に増える傾向は見せませますが、自民と比較し、その議席数は半分以下です。
昨夏の民主党支持層の長崎におけるコア投票数（民主支持を明確にし実際に投票した層）は１５万票ぐらいでしたので、１４．５万票の動員力は
まず、まずの結果だと思いますが、基礎支持票で自民に下回っている地方で、無党派の支持を失っては・・・。
ところで自民と同様、投票率が低下したのに関わらず、出口調査で民主支持を明確にした有権者が昨夏の推定１６万票から今回、推定２０．５万票と、１３％増えています。
選挙に負けたのに支持者が増えている理由とは？
ヽ(~〜~ )ノ ﾊﾃ？
政治とカネの問題に関係なく、新たに民主支持を表明する人々の存在。
某人の箇所付けに象徴される自民党従来支持組織（土建、農協、商店ｅｔｃ）切り崩し戦略の結果では？っと思い始めました。
従来、民主党の支持者は地方選挙に関心が低いと言われています。
実際、国会議員の議席数と比較し、地方での影響率は低いです。
投票率が昨夏と比較し１０％低下し、かつ民主党の潜在支持層の実数（選挙に来た人）が増えた理由、何気に自民党の地方組織、切り崩され始めていませんか？
今回の選挙参謀で地元選出の参院議員が勘違い（接戦と票読みをしていた）したのも、従来にない熱い組織の支持を受けたからでしょう。
┐(￣ヘ￣）┌ ﾔﾚﾔﾚ･･
当然、利権万歳組は民主にそのまま投票しますから、民主の従来支持層は自民支持に移動し、かつ、支持を変えずに他に投票、もしくは選挙自体を棄権したのでしょう。
昨夏と比較し増えた支持層の増加分は４．５万人。
この４．５万人（Ｍｉｎ）は組織の人と思いますので、従来、民主コア支持層（支持を明確にし実際に投票した層）は１４．５２−４.５＝１０．０２万人（実際は、自民支持への鞍替え組もある為、１０．５２万人以下）
１０．０２／１５＝６７％（現実はもっと低い）しか従来民主党支持層は民主党に投票していないようです。
（国政選挙と比較し地方選挙では４割が棄権するらしいのでありえる数字ですが・・・）
水面下で地殻変動が起きている気がして来ました。
従来通り、民主党支持の方々の多くが棄権、もしくは、離反した一方、代わりに利益万歳組が民主に投票し、
一方、自民党は従来支持層が離脱しつつ、その減少分を他（民主+諸政党からの離脱組）で補ったと考えるのが自然です。
民主の質的な腐敗を感じる選挙結果ですね。
で、結局、風に負けると、┐(￣ヘ￣）┌ ﾌｩｩ〜
結局、民主党は急速に腐敗を始めているようです。
他のリンゴが腐らないように捨てたい気分です。
ｳﾘｬｧ!! (ﾉ-_-)ﾉ ~┻━┻･..｡;･'
で、一方、自民党は従来、支持層の離反を招きつつ、新たな支持層を獲得しているようです。
問題は自民に見切りをつけ、生温かく民主党を見守っている層（経済に関心のある男性が中心）ですね。
ある意味、利益供与を直接受けないので地方選に興味と関心が低い層ですが、彼らは今後、どう動くのか・・・。
所感では、民主が×だから自民に投票するような単純な思考ではないと思います。（具体的な政策を求めている層）
さて、混迷が深まるばかりですね。
従来は投票率が上がれば、民主党有利と言われていましたが、逆になりそうな様相を呈してきました。（業界票が民主に流れる可能性大）
そして創価の組織票ですね。
今回、長崎県知事選では完全にサボタージュしたようですが、フル動員した時の力はご存知の通り。
外国人参政権、小沢民主党、参院選勝利の為に通すかもしれませんね。
（プラス、マイナスが激しく逆効果になりえます。慎重に世論を見守っている可能性大。究極の党利党略です。ちなみに自民党も以前は賛成してました（笑い））
公明８００万票（水増しされているかもしれませんが）が今夏の参院選のキャスティングボードを握りそうです。
後は移ろいやすい浮動票ですね。
彼らは民主の政策が反対でなく、民主が汚く見えたので反旗を翻しました。
もし、外面だけ綺麗に整えたら・・・。
新聞で読者層の詳細を分析しましたが、多くの国民は政治・経済欄を読み飛ばしています。
決め手はゴシップ記事になりそうですなぁ。
あ〜、アホらしい。
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- 名前登録完了しました。 管理(副) 2010/2/24 16:33:42
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