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気候変動スキャンダルでの「トリック」の”奇妙な”解釈
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/376.html
投稿者 脳天気な醜男 日時 2010 年 2 月 01 日 20:16:48: vkZAEFfow.6XY
 

http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51360775.html
+++++時事ネタ(地球温暖化―九)
昨年12月7日の記事で、私は田中宇氏の「地球温暖化めぐる歪曲と暗闘(1)」と題する考察を紹介しました。
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51307032.html
そのなかに以下のような文があります:
%%%%%引用開始
▼「トリック」を使って気温の下落を隠す
 暴露されたCRUのメールの束の中で、米英ネット界が特に騒いでいるものの一つは、CRUのジョーンズ所長が、米国で「人為温暖化説」を強く主張する著名な気象学者であるマイケル・マン(ペンシルバニア州立大学、Mike Mann)に宛てて1999年に送ったメールだ。そこでは、世界の平均気温のデータを操作して、気温が上昇傾向にあることをうまく示すために「トリック」をほどこし、気温の下降傾向を隠すことに成功した、と読み取れる内容が書いてある。(Subject: Diagram for WMO Statement)
 メールの問題の部分は、「I've just completed Mike's Nature trick of adding in the real temps to each series for the last 20 years (ie from 1981 onwards) and from 1961 for Keith's to hide the decline.」である。「私(ジョーンズCRU所長)は、マイク(マイケル・マン)がネイチャー(雑誌)に載せた論文で使った『トリック』を使って、過去1981年以来の20年間の地球の平均気温変化と、キース・ブリファ(副所長)が算出した1961年以来の平均気温変化の、温度低下傾向を隠した」と書いている。
%%%%%引用終わり
地球温暖化が進行しつつあることを信じ込ませるためにある種のデータにトリックを加えたと、いうことが、盗まれた電子メールの中で書かれていたというのです。
これについて、最新号のScientific American (2010年2月号)は、そのニュースダイジェスト頁で、以下を書いています。この中でトリックについて言及しています。
http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=negating-climategate
From the February 2010 Scientific American Magazine | 7 comments
Negating "Climategate": Copenhagen Talks and Climate Science Survive Stolen E-mail Controversy
Release of stolen messages fails to undermine climate negotiations at Copenhagen

Copenhagen—Even under this city’s low, leaden skies, at least one thing remained clear as leaders from 193 countries gathered to negotiate climate agreements: one ton of carbon dioxide emitted in the U.S. has the same effect as one ton emitted in India or anywhere else. That simple truism is part of a huge body of data pointing to humanity’s effect on climate, and for most negotiators, the weight of that evidence seems to have crushed any doubt they may have felt in the wake of the 1,000-plus e-mails and computer code stolen from the University of East Anglia’s Climatic Research Unit (CRU).

The theft made headlines as “Climategate” in November, and many private correspondences among scientists became public. Climate contrarians and politicians, including Senator James M. Inhofe of Oklahoma, have claimed that the messages show that climate science was far from settled, that “tricks” were used and that researchers hid unfavorable data.
In fact, nothing in the stolen material undermines the scientific consensus that climate change is happening and that humans are to blame. “Heat-trapping properties can be verified by any undergraduate in any lab,” notes climate scientist Katharine Hayhoe of Texas Tech University. “The detection of climate change, and its attribution to human causes, rests on numerous lines of evidence.” They include melting ice sheets, retreating glaciers, rising sea levels and earlier onset of spring, not to mention higher average global temperatures.

“Further increases in greenhouse gases will lead to increasingly greater disruption,” said meteorologist Michael E. Mann of the Pennsylvania State University in a December 4 conference call with reporters. Mann was among the scientists whose e-mails were exposed.
Some of the kerfuffle rests on a misreading of the e-mails’ wording. For example, “trick” in one message actually describes a decision to use observed temperatures rather than stand-in data inferred from tree rings. Instead of implying deception, the word itself in science often refers to a strategy to solve a problem. Even those scientific papers specifically challenged by the e-mails—one message vowed to keep them out of a report by the United Nations’s Intergovernmental Panel on Climate Change “even if we have to redefine what the peer-review literature is”—nonetheless made it into the most recent IPCC report.
上の文節で、「トリック」についてとある研究者の「弁明」を紹介しています。
%%%%%以下大意
ペンシルヴァニア大学の気象研研究者は「温暖化ガスの増大がさらに事態を悪くするのだ」と、言います。彼は、自らのメールを覗き見された研究者当事者の一人です。メールの「用語」から真の事情を誤った理解に導いてしまい、結果として大騒ぎになったのだと言うのです。例えばあのメール中の「トリック」は、実際は、木の年輪から推定される気温ではなく実際に計測された気温を用いようと決めたことを意味しているのです。「トリック」は欺くと思われる語法ですが、その言葉自身は科学では、しばしば、問題を解く戦略を指すのです。
%%%%% 終わり
ブログ作成者のコメント:研究論文では時々「tricky」という言い方にお目にかかることはあります。「神がかり」といった意味で、論理的必然性は無いけれども、そう「前提」すると問題の解釈が可能となるという意味合いです。従ってこの「語」を使う人には、やや「自嘲」の念があります。
 

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コメント
 
01. 2010年2月03日 07:28:00
クライメートゲートでは、メールのやり取りだけでなく、データ処理を行ったプログラムリストも公開されている。
その一部のスクリプトが下記に。
------
yrloc=[1400,findgen(19)*5.+1904]

valadj=[0.,0.,0.,0.,0.,-0.1,-0.25,-0.3,0.,-0.1,0.3,0.8,1.2,1.7,2.5,2.6,2.6,2.6,2.6,2.6]*0.75 ; fudge factor
------
1904年から5年刻みで補正をかける様になっている。valadjの中身を見れば、自ずとその補正内容や目的が分かろうというもの。

「trick」や「tricky」という言葉遊びに耽溺するのはこのブログ作成者の自由だが、事実は事実として伝えてもらいたいものだ。


02. 2010年2月05日 22:57:44
>その一部のスクリプトが下記に。

すみませんが、できればアクセスできるようにお願いします。

この件での「トリック」という言葉は、ある統計的な操作をふざけて言ったものだというのが、普通の解釈ですがね。万一、それが本当に「トリック」だったとしたら、それ以外の多くのデータがそれに矛盾しているはずなのに、科学者の誰もそれをとがめなかったのはなぜでしょうね?
この問題は、地球温暖化懐疑論者にとっては福音でも、「現実である地球温暖化」にとってはどうでもいい問題に過ぎないでしょう。

改めて確認しておきますが、(十分に裏づけはあると思いますが、私見に過ぎないものでもあります)人為的な理由による「地球温暖化」をどう考えるかは、これから以後、いわゆる識者を試すある種、「リトマス試験紙」になりますね。地球温暖化を詐欺だとかいう者は、それだけの認識力しかないということです。で、この視点からは、田中宇氏もそれだけのものでしかないことになります。国際問題でもあり、地球全体の大問題たる地球温暖化さえまともに評価できない者が、金を取って他人に自分の国際問題評論を読ませようなどとはおこがましいのではありませんか?氏の他の評論も、陰謀論風味を効かせた、もはや毒にも薬にもならない、三文の(古いですね)価値もないものであるだろう、というのは穿ちすぎでしょうかね。氏の論をありがたがる方もそれくらいのものでしかないでしょう。


03. 2010年2月06日 23:38:41
インド IPCCから脱退

"India forms new climate change body"
http://www.telegraph.co.uk/earth/environment/climatechange/7157590/India-forms-new-climate-change-body.html 

"The Indian government has established its own body to monitor the effects of global warming because it “cannot rely” on the United Nations’ Intergovernmental Panel on Climate Change, the group headed by its own leading scientist Dr R.K Pachauri. "

IPCCは「当てにならない」ので独自の「環境調査機関」を作るそうです。


>科学者の誰もそれをとがめなかったのはなぜでしょうね?

国際金融資本とそのお仲間の政府、お役所から補助金や研究費が出ているからです。
http://joannenova.com.au/globalwarming/skeptics-handbook-ii/the_skeptics_handbook_II-sml.pdf

http://scienceandpublicpolicy.org/images/stories/papers/originals/climate_money.pdf

しかもとがめている人は欧米に大勢いますよ。自分の知識と経験だけで断定的に物事を判断しそれを強要するような「古典物理学的発想」や「権威的科学至上主義」はもうやめしょう。科学ではもはや真実、事実を100%証明することは既に量子論の登場によって終了していますので。
ゲーデル・チャイテンの不完全性定理やハイゼンベルグの不確定性原理、シュレディンガーの猫、多世界解釈等を調べてください。この世界はカオスとフラクタル構造になっています。

問題の本質はエネルギー問題と人口問題とそれに伴う食料問題です。温暖化よりそちらの方に力を注ぐべきです。


04. 2010年2月12日 17:37:40
>>03
理解してない用語を脈絡なく振り回して、無知バレバレのダメ押しw

05. 2010年2月12日 21:38:35
>理解してない用語を脈絡なく振り回して、無知バレバレのダメ押しw

じゃああなたがこれらの用語理解されているようなのでみなさんが分かるように説明してあげたらどうすか。単なる人格攻撃にになってますよ。


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