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不確かな運命に対処する方法 すべての国がまず全体計画に合意しなければならないという幻想を捨てよ・・・地球温暖化
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/560.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 1 月 13 日 19:13:03: mY9T/8MdR98ug
 

SCIENTIFIC AMERICAN November 2010
日経サイエンス 2011年 2月号

以下の記事は米国 SCIENTIFIC AMERICAN 誌に掲載されたコラム記事を日経サイエンス誌の編集部が翻訳したものです。(ダイナモ)


私たちはみな常に、不確実性に直面しながら物事を決めている。どこの大学に行くのか、どの職業を選ぶのか、だれと結婚するのか、子どもをもうけるのかどうかといった選択すべてを、限られた不確実な情報を基づいて行なう。政府も同じだ。その選択がうまくいくかどうか確実に知ることは不可能であっても、交通網を助成し、規制を変え、社会福祉を実施し、宣戦布告と講和を行なう。

気候科学の細部の多くは不確かではあるが、大気中二酸化炭素(CO2)の劇的な増加に気候システムがどう反応するかについて、私たちは日常生活と政治で遭遇する多くの選択よりもずっと多くのことを知っている。過去2世紀の人間活動によって、地球は大きな危険にさらされている。もし私たちが早々にエネルギーシステムを変えて温室効果ガスの排出を減らさなければ、今世紀中に私たちの子や孫は、地球の生態系と地域の気候ががらりと変わって途上国に住む何十億人もの人々の暮らしと命が危険にさらされるのを目撃することになるだろう。気候科学と気候の評価に携わる者は一般市民とのコミュニケーションにもっと注意深く、そして率直であるべきだが、政策の進展を阻んでいるのは気候科学の不確実性ではない。

第一にしなければならないのは、「各国がCO2排出削減に真剣に取り組むには、前もってすべての国が合意する必要がある」という考え方を捨てることだ。さもなければ、ことは何十年も遅れてしまうだろう。国際合意形成に向けた努力は続けなければならないが、個々の国と地域を具体的行動に巻き込むことにもっと力を集中すべきだ。排出抑制に向けた異種の枠組みをより広範な協定にまとめ上げる国際戦略を開発し、道義的勧告か、あるいは規則に従わない地域の産品に高い関税を課すといった政策によって、出遅れ組を舞台に引きずり出す戦略を開発すべきだ。

また”先進国対途上国”という考え方をやめる必要もある。確かに、先進諸国は規制なしの温室効果ガス排出に基づく過去200年の発展から利益を得てきた。だが、あなたは最近のブラジルや中国、インドを訪ねた経験はないだろうか? これらの国の飛行機や携帯電話、自動車、コンピュータも、そうした過去の開発の結果だ。先進諸国は、排出削減を行なう余裕があるから、排出抑制をリードする義務がある。だが、責任は多くの人が考えているほど明確ではない。途上国に住む何百万人もの裕福な人々は、先進諸国の人々と同じ大量のCO2を排出している。彼らはただ乗りすべきではない。

最後に、人々が基礎を理解するのを助ける必要がある。私たちは15年以上前に Risk Analysis 誌に発表した研究で、多くの米国人が気候と天気の違いを理解しておらず、大多数が石炭・石油・天然ガスの燃焼を気候変動の主因と見なしていないことを示したが、2010年に調べ直した結果もまるで相変わらずだった。教育は容易ではないだろう。市民を混乱させておくことによって自らの短期的経済利益を守ろうと、ロビー団体が毎年何百万ドルもの金を費やしているからだ。「クライメート事件」は、この混乱を長引かせるために利用されている。

タバコとがんの関連についてロビー団体が投げかけた疑念を払拭するには、数十年かかった。CO2排出の劇的削減に向けてすぐに行動しなければ、さらに20〜30年、世界的破局につながりかねない道にとどまらざるを得なくなるかもしれない。もちろん、それが確実だとはいえない。しかし、そのリスクは現実だし、賭け率は私たちに有利とはいえない。


著者
M. Granger Morgan
カーネギー・メロン大学の工学・公共政策学部長で、気候政策決定センターの所長も務めている。
 

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コメント
 
01. 2011年1月13日 20:04:50: FOKT5U1jPE
だーかーら先進国だが省エネ化が最も進んでいる日本にそうゆうこと言わないで世界でもっともCO2を排出している中国とアメリカを説得してから日本はどうするかを話し合えばいい。

仮にエネルギー安全保障の面で話をするとしても、日本はそもそもエネルギー資源が殆どないので、これは常に考えていることだから改めて温暖化や環境破壊とエネルギー消費(CO2排出)を絡めて議論する必要はない。まあ尖閣諸島のエネルギー利権を日本国民が主張しだしたら困るのは中国とアメリカだからこのような話をひたすら日本でするのでしょうね、ダイナモ氏は。ご苦労様です。

>大多数が石炭・石油・天然ガスの燃焼を気候変動の主因と見なしていないことを示したが、2010年に調べ直した結果もまるで相変わらずだった。

いつCO2が気候変動の主因ということが証明されたんですか?このCO2主因説がそもそも捏造に基づいたものだから信用されていなんでしょ。何を頓珍漢なことを言っているのだろうか。

>ロビー団体が毎年何百万ドルもの金を費やしているからだ。

CO2地球温暖化研究だって原発利権やウランなどの鉱山資源会社(例えばゴアが筆頭株主だったオクシデンタルペトロリウム)や排出権取引を率先していたリーマンブラザーズなどの金融界、そして法と権力で税金を国民から奪えるお役所という強力なロビー団体がついていますが?

>タバコとがんの関連についてロビー団体が投げかけた疑念を払拭するには、数十年かかった。

タバコと肺がんの因果関係は証明されていませんが…。証明されているという研究は喫煙者と非喫煙者の比較の設定があいまいでおかしなケースが多い。CO2地球温暖化を主張する連中のやり方と同様に怪しい匂いがします。

■タバコの諸問題 竹本信雄
http://www008.upp.so-net.ne.jp/takemoto/tobacco.htm

■タバコを考える パート7・8 データの真実
http://takedanet.com/2010/09/post_700e-1.html
http://takedanet.com/2010/05/post_decd.html


02. 2011年1月13日 20:20:31: FOKT5U1jPE
言い忘れましたが、CO2地球温暖化問題が国際的な政治・経済利権闘争の武器として使われているので、もちろんSCIENTIFIC AMERICAN誌も日経サイセンスもはや科学に基づいた記事ではなく(名前からして日経サイエンスは日本「経済」サイエンスですからね。)、先進国VS新興国という政治・経済的利権闘争をベースにCO2地球温暖化を議論しているのは言うまでもないだろうし、SCIENTIFIC AMERICAN誌の翻訳をひたすら投稿するダイナモ氏も科学に基づいて行動しているのではく、政治(増税したいお役所や政治家)、経済(増税した税金をエコポイントのような形でもらいたい大手多国籍企業、つまりネオ・コーポラティズムを維持したい。)の利権ロビー活動として投稿しているのでしょうね。

どの国や組織が有利に働くように行動しているか知りませんが、阿修羅自然版の愛読者は騙せませんよ。

■ネオ・コーポラティズムとは

労働組合や経営者団体といった巨大利益団体が政府の公共政策の決定過程へ直接に参加し、その政策の執行に責任を負う、という仕組みのことを指す。第二次世界大戦後スウェーデンやオーストリアなどといった北中欧諸国では、この仕組みの制度化を通じて政治的な調和と良好な経済実績の維持を計ってきた。

http://note.masm.jp/%A5%CD%A5%AA%A1%A6%A5%B3%A1%BC%A5%DD%A5%E9%A5%C6%A5%A3%A5%BA%A5%E0/


03. metola 2011年1月14日 07:32:50: XbEFO1BzdtcZo : qeL64CWs8g
それ以前にダイナモよ。元記事は有料なのではないのか。転載許可はもらったのか。本日中に回答しなさい。なければ管理板に削除依頼として報告します。教養があるなら適正引用のルールくらい守りなさい。
コメント諸氏も削除依頼をかけるかもしれないので、ちょっとコメントを控えてください。

04. ダイナモ 2011年1月14日 08:52:33: mY9T/8MdR98ug : oz3zVsEkfw
削除するかどうかは管理人さんが判断することです。

削除依頼を出したいならどうぞ出して下さい。


05. 2011年1月14日 19:30:48: AQqyLULhMc
この記事、日経サイエンス 2011年 2月号
のどこに載ってるんですか?
日経サイエンスのページ

http://www.nikkei-science.com/item.php?new_flg=1

を見ても、わからなかったんですけど。
リンクがないのはダイナモさんが本をみて手で打った
のですか?


06. 2011年1月14日 23:49:10: WA0dnYhj3E
>>05
有料記事だからリンクされていないのだろう。

当たり前の神経の持ち主なら有料記事を掲示板に
貼付けることはしない。これを指摘され、ふて腐れる
ダイナモは傲慢な異常人格者だと断言して構わない。


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