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月曜インタビュー/作家莫言さん/抗日戦争、文革、改革開放/想像力と中国民衆の目で描く(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/913.html
投稿者 gataro 日時 2012 年 10 月 12 日 09:27:12: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://twitter.com/akahataseiji/status/256357977504755714
赤旗政治記者
‏@akahataseiji
ノーベル文学賞は中国の作家、莫言氏に。日本人作家とどちらかと注目されていたので、速報は局内でも話題となった。莫言氏は本紙記者が8年前にインタビューしていた。同僚がインタビューした記者にすぐ電話。当時の紙面の見出しは「抗日戦争、文革、改革開放/想像力と中国民衆の目で描く」(津)

http://twitter.com/akahataseiji/status/256360498289852416
赤旗政治記者
‏@akahataseiji
当時の莫言氏へのインタビュー記事によると、映画「紅(あか)いコーリャン」の原作で知られる莫言さんは現代中国を代表する作家の一人です、故郷の山東省高密県を舞台に、農民のしたたかな生命力を魔術的リアリズムで描く作品とあり、さらに欧米でも高い評価を受けているとある。なるほど(津)

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月曜インタビュー/作家莫言さん/抗日戦争、文革、改革開放/想像力と中国民衆の目で描く
「しんぶん赤旗」 2004年9月6日 日刊紙 9面 

 映画「紅(あか)いコーリャン」の原作で知られる莫言さんは現代中国を代表する作家の一人です。故郷の山東省高密県を舞台に、農民のしたたかな生命力を魔術的リアリズムで描く作品は、欧米でも高い評価を受け、「中国のガルシア・マルケス」と呼ばれています。創作の背景について北京で聞きました。

 −軍のご出身ですが、軍隊にいたことと文学はどういう関係にありますか。

 「中国の軍隊には独特な制度があり、京劇団、雑劇団、画家、作家、作曲家など多数の芸術的人材を擁していました。おそらく延安(抗日戦争期の中国共産党・人民解放軍の根拠地)のときから育成されてきた隊列です。私も入隊の前から、ものを書くことで自分の命運を変えたいと考えていました。そして部隊内で作品が評価されて、専門家として選抜されました」

 「もちろん、軍では士気を鼓舞するような小説を書くことが求められます。私のような作風はあきらかに軍隊の要請には合致しなかったのです。長く軍にいて厚く待遇されていたのですが、やはり外に出ることにしたのです」

 −農民の抗日ゲリラを描いた『赤い高粱(こうりゃん)』、抗日戦争から改革開放の現代までを描いた最近の『豊乳肥臀(ほうにゅうひでん)』など、多く歴史を素材にしていますね。『豊乳肥臀』は、成長しても母乳しか口にせず、女性の乳房を偏愛する男が主人公ですが、彼の八人の姉たちは歴史にほんろうされ、一人また一人と、皮肉で残酷な死を遂げていきます。こうした事実はあったのですか。

 「女の子八人と男の子一人の家庭というのは実在しません。しかし、姉たち一人ひとりの具体的な運命は、高密県東北郷の歴史のなかに見つけることができます。つまり、この一つの家庭の話は、実際には多くの家庭の話をまとめたものなのです」

  翻訳調の流行に芝居言葉で挑戦

 −『豊乳肥臀』で、大規模な飢餓がおきた一九六〇年、農民が盗み食いしないよう、畑にまく種麦に猛毒を混ぜたと書いていますが? 

 「それは実際にはありませんでした。農薬を種に混ぜたのは害虫予防のためです。しかし似たような話はあります。文革時代ですが、私の学校の友だちが、畑の落花生の種を盗み食いしたのです。その子の父親は元地主だったこともあり、数珠つなぎにした落花生を両耳にぶらさげて、市中引き回しになりました。農民への見せしめでした。

 六〇、七〇年代は政府に対して庶民はものをいえない状態でした。中国の農村では二通りの言葉があって、身内のあいだでは本音をいいますが、外の公開の場では偽りの進歩的な話をするわけです」

 −長編の最新作『白檀(びゃくだん)の刑』は、清朝末期の義和団事件(一八九九−一九〇一)の際の、ドイツに対する反乱者の処刑が描かれていますが、登場人物一人ひとりの視点で描く民衆芝居のような語り口が独特ですね。

 「これも民衆の視点から歴史をとらえ直そうとしたものです。同時に、いま流行の翻訳調の言葉に対する挑戦なのです。中国では八〇年代以降、日本も含む大量の西側の小説が翻訳され、作家たちに大変な影響を与えました。私の考えでは、いまの中国の小説は、中国人の声を語っていません。民衆から生まれた地方芝居の言葉によって中国の小説の言葉をあらためて改造しようという企てなのです」

 −作品に現れた想像力の豊かさは驚くばかりですが、源泉はどこにあるのですか。

 「幼年時代に、比較的孤独で、貧しく、抑圧的な状況のもとでは、想像力が病的なほどに発達します。もし子どもが幸福で楽しい環境で育つならば、天性の想像力も跳躍的成長を得ることはできません。さらに作家としての長期の訓練、想像力の土台となる生活経験も大切です」

  労働者のためにたたかう最前線

 −社会における作家の役割をどう考えますか 

 「作家はその作品を通じて発言すべきだと考えていますので、政治的には控えめにしています。ただし創作においては、社会の下層にいる庶民の生活と苦しみに目を向けるべきです。労働者のためのたたかいの最前線に立つ気持ちを持つべきです」

 −今の政治と文学の関係をどう考えますか 

 「大先輩の作家である巴金(はきん)氏は、文学は真実を語らなければならないと言いました。しかし長い間、中国の作家は真実を語れない状況にありました。政治的圧力があったからです。私も多くの批判を受けましたが、それは私が作品のなかで語った多くの真実について、受け入れがたい人たちがいたからです。

 いま中国の社会では非常に大きな変化が起きており、実際に大きな進歩を遂げています。真実を語れるようになる可能性は、ますます大きくなっています。若干の風波や風雨には直面するでしょうが、大きな方向性としては、まちがいなくより開放された、より自由な方向へと発展していくでしょう」 

文、写真・北村隆志記者 

ばくげん(モオイエン)=一九五五年、中国・山東省高密県の農家に生まれる。文革のため中学に進学できず農業を手伝うが、七六年人民解放軍に入隊。八一年から創作をはじめ、八五年にデビュー。八六年「赤い高粱」で作家的地位を確立。九七年解放軍を離れ、現在は検察日報に籍を置く。邦訳多数。


* 写真省略
 

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