これ以上再審開始を遅らせることはもはや許せない。検察側は85歳と高齢の奥西勝さんの獄死をもって再審請求打ち切りを狙っているとしか思えない。奥西さんを断じて第２の平沢貞通（帝銀事件）にしてはならない。

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http://www.ctv.co.jp/newsctv/index_loc.html?id=68844
毒ぶどう酒再審請求、農薬の鑑定結果を説明（中京テレビ）

　５０年前、三重県名張市で女性５人が死亡した「名張毒ぶどう酒」事件。半世紀もの間、無罪を訴え続ける奥西勝死刑囚（８５）のやり直し裁判を求めている弁護団が７日、会見し、死刑囚が犯行に使ったと自白した農薬の鑑定結果を明らかにしたうえで「検察側のこれまでの主張は誤っていた」と、事件の重要なポイントで弁護側の主張が裏付けられたと述べた。
　事件当時、奥西死刑囚は「ぶどう酒に農薬を入れた」と自白。その後、一転して「犯人ではない」と否認した。弁護側は、飲み残しのぶどう酒から、奥西死刑囚が自白した農薬に含まれているはずの不純物が検出されていないことから、ウソの自白を強要されたと主張している。
　一方、検察側は、農薬に含まれる不純物の濃度は微量で、当時の鑑定技術では反応しないため不自然な点はない、と反論していた。
　名古屋高裁は今年５月、メーカーに事件に使われたとされる農薬を再び製造するよう依頼し、選ばれた専門家が鑑定を行った。
　７日の会見で、夏目武志弁護士は「結果は２４．７％（弁護側の主張する濃度以上）。弁護人の主張が正しいことが明らかになった。一刻も早く裁判をやり直すよう」求めたという。
　しかし、名古屋高検は「そもそも鑑定に対する考え方が違うので、コメントをする段階ではない」としている。

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【関連記事】

名張毒ぶどう酒事件：農薬の再鑑定結果提出…差し戻し審（毎日新聞）

名張毒ぶどう酒事件：農薬不純物濃度は２４％　弁護団会見（毎日新聞）
　

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