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賭事市場開放に船出するロスチャイルド会長の舵取り ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/357.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 12 月 13 日 08:22:51: tZW9Ar4r/Y2EU
 

賭事市場開放に船出するロスチャイルド会長の舵取り(フランス 前編)【その他】

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 怪文書が競馬界に流布し、フランスギャロ(France Galop)の会長と事務総長補佐の衝突が周知のものとなった。フランスギャロの雰囲気は数週間前と比べるとあまり芳しくない。エドゥアール・ド・ロスチャイルド(Édouard de Rothschild)会長は今回その沈黙を破り、事態を本紙に説明した。それはまた、“ロスチャイルド流”を考える機会にもなる。

Q (パリテュルフ紙): あなたがフランスギャロの活動に興味を示さず、ほとんど競馬場に来ないこと、障害競走だけではなく地方の競馬を軽視していることが非難されています。この批判に対してどのようにお答えになりますか?

A (ロスチャイルド会長): 競馬の将来に深い情熱がなくて、私がフランスギャロの会長職に留まることはあり得ません。競馬場に日々顔を出さないからと言って、私がフランスギャロでの日常活動に関わっていないということにはなりません。私はフランスギャロを代表する活動に重きを置いています。とはいえ、会長職はフランスギャロの他の役員たちと同様に無償の奉仕活動ですし、私は競馬だけではなく営利企業の活動に関わっていることをご理解いただきたいのです。

Q: 春の終わり、エマニュエル・ブール(Emmanuelle Bour)氏が事務総長の職を辞しました。フランスギャロの立場から見たところ、彼女とルイ・ロマネ(Louis Romanet)氏の間で権限と事務の引継ぎのための期間は9ヵ月もあったのに、何があったのでしょうか?このミスキャストは避けられなかったのですか?

A: ロマネ家3代の仕事を引き継ぐことは容易なことではありません。ルイ・ロマネ氏が退任したとき、フランスギャロにおける彼の存在の大きさを実感しました。エマニュエル・ブール氏には、フランスギャロのような組織において、また地域共同社会のような競馬世界において自分の場所を見つけるのに困難がありました。もし、人材の採用が精密科学のようなものであれば、ミスキャストは起こりえないのですが・・・。現在ユベール・モンザ(Hubert Monzat)事務総長は、役員会の完全な信頼を得ています。

Q: ロスチャイルド会長の“影の閣僚”と見なされている方は誰ですか?あなたは初めての会長選挙の際、統治について話すのを好んでおられました。統治に苦労しておりまた統治の重要性が理解されていない印象を受けますが。

A: 私は定期的に作業部会を開き、副会長や顧問たちと会合しています。だから私が独裁的であるというのは的外れな非難です。これらの会合は以前は戦略委員会と呼んでいたのですが、秘密は全くなく、フランスギャロが事務局となっています。
 私が多くの質問をし、多くの助言を求めるのは、私が人からアイデアを得て、意見を聞く方法なのです。私は銀行の経営もリベラシオン紙(Liberation)の経営もそのようにしてきました。

 他方、私たちは現在困難で複雑な時期に差しかかっています。人々は変化に恐れおののいています。私の使命は人気者になることではなく、危機に晒され複雑に変動する世界において競馬制度を近代化することです。混乱の伴う決定を敢えてすべき時もあります。


Q: フランス場外馬券発売公社(Pari Mutuel Urbain: PMU)のベルトラン・ベランギエ(Bertrand Belinguier)会長を任期前に退職に追い込もうとしているというのは本当ですか?意見の不一致があるとすればそれは何ですか?

A: 私はここでシュヴァルフランセ(Cheval Francais:速歩競走協会)、フランスギャロ、PMUの各会長の関係は極めて緊密であることを改めて確認します。外部から内部分裂を引き起こそうと企てているのです。
 情勢の変化に不安があることは理解していますし、3団体間でさらに意思疎通を良くすることが必要でしょう。賭事市場開放で儲けようとしている者たちが意図的に流した噂によって、私たちが分裂することはありません。ベランギエ会長はPMUで誰もが認めるような実績を積んでこられ、現在も素晴らしい仕事をされています。同会長の任期は2009年9月までであり、彼の定年退職による空白をどう埋めるか大きな課題です。2009年9月までにPMU会長職にふさわしい有能な人物で就任可能なひとが見つかれば、そのような人材を確保するチャンスを逃す手はないでしょう。


Q: 賭事市場開放と新しい法律の導入について、あなたの見通しはいかがですか?

A: 新たな法律が、パリミューチュエル競馬賭事の維持ならびに競馬と競走馬生産への安定的な利益還元を保証するための一定の前提条件を満たす限りにおいて、インターネット賭事市場の秩序ある開放は、競馬と競走馬生産の発展に寄与すると期待しています。私は政府がまとめあげ数日後に国務院(行政裁判における最高裁判所としての機能と、法制局的機能を併せ持つ)に提出する法案には、これらの要素が盛り込まれているものと確信しています。
 しかし、これは私たちの不安を鎮めるのに十分なものではありません。インターネット・スポーツ賭事市場の開放は、馬券売上げの低下につながる恐れもあります。したがって、守りを固めるだけで縮小に甘んじれば、将来私たちの活動は社会の進歩から取り残されてしまうでしょう。私たちは他の賭事領域の賭事運営業者との提携について新しい形態を模索し、確立しなければなりません。これは、PMUを国際的事業の強化により発展させることと併せて、私たちの事業基盤を強固にし、さらには賭事の世界における競馬賭事のシェアを維持し、発展させるための唯一の方法なのです。

 要するに、すべてを一度に失う危険を冒して単一の事業だけに運命を賭けてはなりません。もし私たちにスポーツ賭事を運営する使命が与えられなければ、その代わりに私たちの収入源を多様化することが必要不可欠となるでしょう。


Q: 現在フランス宝くじ公社(Francaise des Jeux)について言われているように、PMUの全体的あるいは部分的な民営化に賛成ですか?

A: 賭事市場開放の枠組みにおいて、新たな法律ではフランスギャロとシュヴァルフランセに、競馬を公共の事業として運営する任務が与えられます。この任務の公共性が法的根拠となって、インターネット賭事運営業者(当然PMUを含む)には、これらの2団体に納付金を支払う義務が課せられるのです。この関係によって、競馬団体の活動は公益性が高まり、経済利益団体であるPMUの現在の地位も継続し強固なものとなります。
 PMUは競馬界への最大限の利益還元を最優先事項としており、その枠内で民間賭事運営業者のように活動しています。他の賭事業者との調和については、観念より行動を重視し、すべての好機を捉えるよう検討していく心構えが必要だと思います。フランス宝くじ公社は、他の賭事業者とパートナー関係を築いています。


By Francois Hallope

[Paris Turf 2008年11月22日「Édouard de Rothschild:《Je ne suis pas là pour plaire》」]


http://www.jairs.jp/contents/w_news/2009/1/4.html

賭事市場開放に船出するロスチャイルド会長の舵取り(フランス 後編)【その他】

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 本紙は昨日、エドゥアール・ド・ロスチャイルド(Édouard de Rothschild)会長と会見し、フランスギャロの内部状況、PMUの将来、競馬界の他の指導者たちとの関係について同氏の見解を聴取した。本日は、競馬関係者にとって非常に重要な3つの課題について同会長の見解を問う。

Q (パリテュルフ紙):  パリ地区と地方地区との間の収入源の配分について、バランスを取るのに現在どのような取り組みをされていますか?この夏にアンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師は自身の厩舎の方針転換を正当化するためにパリ地区の調教の不振に言及したのですが、この意見に賛成ですか?

A (ロスチャイルド会長):  パリ地区が地方地区と対立しているという議論はありえません。ナンセンスだし、対立があれば競馬制度に大きな被害をもたらすでしょう。
 ジャン=リュック・ラガルデール(Jean-Luc Lagardere)氏が主導した地方分散化の方針は、顕著な成果を生みました。具体的には、(1) フランス各地に質の高い調教拠点が生まれ、調教センターが著しく発展して、開催日数が増加しましたし、(2) PMUの年間売り上げは過去15年間に50億ユーロ(約6500億円)から90億ユーロ(約1兆1700億円)に増加しました。

 地方分散化の実施から15年経った現在、それを総合的に評価し、教訓を導き出すべき時期に来ています。私は今後数ヵ月にわたってこれに優先的に取り組むつもりです。当然のことですが、地方連合会は各分野の競馬関係者とともにフランスギャロの会員であり、また、その代表者はフランスギャロの運営委員会やその下部組織である平地競走小委員会、障害競走小委員会、地方小委員会のメンバーになっています。そこで地方分散化の評価について議論をお願いするつもりです。しかし私はこれらの会合のほかにも、自らイニシャチブを取って非公式の会合を開き、競馬制度のヴィジョンという本質的な問題について意見交換する努力を惜しまないつもりです。

 地方分散化について、後戻りするのは論外です。しかし、この戦略が15年間有効であったとしても、永続的なものと言えるでしょうか?何事にせよ物事に因われてはいけないのです。既存の仕組みを堅く守って変えないような保守主義は排するべきです。問題を再び取り上げて検討したり、これまでの経験や立場を新たな視点から見直してみることは、挑戦というよりむしろ必要なことなのです。聖域を設けてはいけません。


Q: 今後数年にわたって、どのような方針を採るお考えですか?2009年の賞金が凍結ないしそれに近い状態になることを想定した場合、どの種類の競走を優先的に援助すべきだとお考えですか?

A: フランス競馬の賞金体系が、賞金の増減にかかわらず、競走馬の出走意欲を全般的にさらに刺激するようなものとなることを望んでいます。フランスギャロには、現状維持的でなく、出走意欲が湧くような競馬番組を編成する義務があります。一部の調教師や競走馬を優遇し他を差別することは論外です。
 変革は慎重に行うべきです。過激な変革はいけません。競馬番組の変革を行う場合、それが生産に対して悪影響を与えないよう留意すべきです。


Q: 地方の競馬場の閉鎖に関しては、実のところ前向きなのですか?そうであれば、どれぐらいの競馬場が地図から消されることになりますか?これらの競馬場は競馬システムに何の影響も及ぼさない存在なのに、何が問題視されているのですか?“零細”競馬場は平地競走と繋駕競走を混合で施行しています。この問題に関して、繋駕競走の指導者たちも同じ意見ですか?

A: フランスには250も競馬場があります。これは大変な数です。輸送手段が今ほど発達していない頃には長きにわたり、これらの競馬場は地方の競走馬に近傍で出走する機会を与えてきました。
 現在、競馬場の分布を見直すべき時期に来ています。安全性が確保されていない場所で競馬を続けることは認めるべきではありません。専門家不在で人の命を危険に晒し続けている、刑事上の違反とも言える競馬場の運営をこれ以上続けることができるでしょうか?検討すべき機会です。

 安全が最も重要です。フランスの競馬場の分布見直しを、安全基準を満たすことを基本として、慎重かつ果断に進めていきます。他方、競馬場の存在には“国土整備”の側面があることを常に念頭において、維持の可否を判断すべきであり、競馬場の数を減らすことがフランスにおける合理的な国土利用と矛盾してはならないのです。以上の考え方に基づき検討し、維持すべき競馬場を明らかにすることは、賭事市場開放の議論において競馬界の立場を強くし、フランスのパリミューチュエル賭事と競馬界への利益還元を擁護することにつながります。私は今後数ヵ月で、競馬場分布の見直し作業を行うつもりです。これはフランス競馬の信頼性とイメージに関わることです。この作業の実施にあたっては透明性を確保します。現時点では、私は全く先入観を持っておらず、まして確定した方針や、閉鎖する競馬場の目標数は持っていません。私たちは競馬場の閉場の可否を判定する課題に責任をもって取り組みます。


Q: パリ市と締結したオートゥイユ競馬場とロンシャン競馬場の賃貸借契約は、フランスギャロにとって有利な取引でしたか?ロンシャン競馬場の改築計画には、発表された4000万ユーロ(約64億円)よりも高い経費が掛かるように思えますが、実際のところどうなのですか?本件について今後どのようなことを予定していますか?

A: 本件については、財政的なことが問題なのではなく、当初はオートゥイユ競馬場の閉鎖が問題であったことお忘れですか?ロスチャイルドは障害競走に無関心だと言われていますが、これがそうではない証拠です。
 ロンシャン競馬場の改築については、決定の段階ではなく、研究の段階にあります。おそらく2009年春までに計画案を作成し、その後に投資をするか否か決定されるまでには2年は掛かるでしょう。ロンシャン競馬場の改築について政府の許可を得るためには、微妙な問題もあり、これぐらいの時間がかかるのは止むを得ないでしょう。
 だから、決定を下すのはおそらく2011年春になるでしょう。計画や実行の有無はその時になってみないとわからないでしょう。

 私はいかなる犠牲を払ってもロンシャン競馬場を新しくすべきだなどとは思っていませんし、ロンシャンには象徴性を持たせたいです。賭事市場開放という新しい環境において、それが財源の最高の使い方であるかどうかをよく検討すべきです。ロンシャンはたしかにフランス競馬のショーウィンドーです。課題に取り掛かる方法はいくつかありますし、いくつかのコースについて取り掛かろうと思っています。賭事市場開放は現実のものとなるでしょうし、新しい環境を評価できるようになるでしょう。私の気持ちは、2011年の多事多端な春に向いています。ロンシャンについては、私は実際的、近代的、野心的であるだけでなく理性的な計画を望んでいます。

By Francois Hallope and Patrick Blain
(1ユーロ=約130円)

[Paris Turf 2008年11月23日「《Le programme doit etre incitatif et non alimentaire》」]


http://www.jairs.jp/contents/w_news/2009/2/5.html
 

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