http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/474.html
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7.ペリーヌ物語の教訓
Ｆ：そうだよ、そんな「世の末」を、1954年から日本は愚かにも始めているんだよ。今だにね。その一つの象徴的な結果が、今の福島第一。人間が考えることを放棄して金の亡者になると、人間が自信を失い、「金」に頼ろうとすると、フクイチのようになる「世も末」ということだね・・。
お金をたくさん集めたいと言う一人の人間の心を、別に否定はしないけど、「お金」をたくさん集めれば幸福になれるというのは、ないと思うよ。お金は幸福になる為の手段のひとつかもしれないけど。
「ペリーヌ物語」というアニメがあるけど、ペリーヌのおじいさん（ビル・フラン）は、フランスで事業を成功させ、大富豪になり、富と権力を得て敵なしの帝王にはなったけど、従業員には嫌われ、息子とは仲違いして、死に別れ、家族はだれもいなく、大きなお城で、使用人が見守る中、たった一人で、豪勢な夕食を寂しく食べる日々。まったく、幸せになれなく、心はすさみ、心は満たされなかった。なぜ、自分はこうも不幸なのか？についても、一切心当たりがなかった。一生懸命、働いて、事業を成功させれば、自動的に幸福になれると思っていたようである。しかし、現実はそれほど甘くはなかった。事業の成功や金を多く集めることが、幸福になる為の手段ではなかったことを、人生の第四コーナーで知ることとなる。まさに、人間はどうあるべきか？人間はどのように生きるべきか？他人に対する思いやりや、優しさとは、どういうものか？それは、人間にとって一番大切な心を軽視して、事業に邁進してきたビル・フランの身から出たさびだったんだよね。事業に大成功して、富も権力も大きなお城も手に入れたけど、自分を愛してくれる人は誰もいない。自分が愛する妻も息子も孫も家族もだれもいない。そんな、不幸の真っただ中のビルを救うのは、孫娘のペリーヌの愛であり、優しさであり、思いやりの心であった。この、アニメはいかに、お金に執着する人間の心が人間を荒廃させるか？お金に支配される人間は、決して幸福になれない！人間の心を失うと誰も幸せになれない！ことを、痛烈にテーマにした素晴らしいアニメだったね。
Ｄ：ペリーヌ物語・・あれは、いいアニメだったよね。あのアニメ、学校で子ども達に見せたらいいと思う。
Ｆ：今の世の中は、お金でなんでも評価が決まるよね！我が家から見る手稲山の素晴らしい景色には、値段がつかない。国立公園でもなければ、世界遺産でもない。誰一人として見向きもしないけど、四季折々で毎日、素晴らしい景色を魅せてくれる。人間て、何気ない日常の中に本当の幸せがあるんだけど、だれもそのことに、気付いていない。毎日、健康に過ごせるだけで、素晴らしい幸福なんだけど、病気したり寝込んだりでもしないと、健康の素晴らしさにだれも気付かない。みんな、新しいスマホが欲しいとか、海外旅行行きたいとか、グルメしたいとか、テレビやマスコミの華やかな広告やＣＭに刷り込まれて、翻弄されているけど、まあ、それもいいけど、みんな、お金のかかることに、幸せがあると思っている。値段が高い物ほど、素晴らしく、貴重なものだと思っている。ほんとうは、そんなもの、すぐに飽きちゃって、また新しいスマホがでたら欲しくなるんだよ。マスコミやマスメディアやテレビなんかが、結局は大企業のスポンサーで成り立っているから、スポンサーの意向というか、スポンサーの商品が売れるような番組製作をしてるんだけど、華やかな世界（商品やサービス）に、憧れ、夢を見て、それにお金をかけること、それにお金をかけてその商品を得ることが、幸福だと勘違いしているよね。
話が横道にそれた。話を原発に戻すよ。金に困った、地方が、原発立地を掲げると、静かで平和な地域が、推進派と反対派に分断されちゃうよね？そもそも、どんな過疎地でも、必ず伝統的な生業がある。漁業、農業、畜産業、林業他。原発ができると、この伝統的な生業が破壊されたりして、原発に依存し、原発に寄生する仕事しかできなくなる。
Ｄ：それが、原発の目的の一つじゃないの？。原発と言う出口のない迷路に入ってしまうんだね？
Ｆ：いいところに気がついたね！そうやって、原発立地の地域住民の心を分断し、静かだったその地域は喧騒と憎悪が支配する住みにくい地域にさせてしまうんだよ。そして、信じられないけど、あの恐ろしい原発を崇め、崇拝し、依存し、寄生し、地域の住民は原発と運命共同体になっていくんだよね。
だから、その地域は原発関連ビジネス一色になってしまう。だから、もう、原発をやめようとおもっても、やめられないんだよね。原発ジャンキーの誕生だよ。これが、原発の大きな目的と本質の一つだね。
冷静に、よく考えてみなよ、原発と運命を共にするんだよ！なんで、あんな化け物と運命を共にしなきゃいけないの？原発と心中する覚悟が必要だよね。住民の原発に依存せざる負えない心の弱さにつけ込んでくるんだよ。
普通に考えれば、心の体幹が、精神の不動の軸がしっかりしていれば、原発やお金を鼻先にちらつかされても、微動だにしないはずだよね。そういった心の強さを持てばいい。いや、そんな、大げさな、「心の強さ」と言うものではなく、人間の本質的な良心や良識さえもっていれば、はねのけることは、簡単だと思うよ。
Ｄ：でも、そんな原発立地自治体も、しばらくすると、莫大な交付金も減額されていく。こまった自治体は、お金が欲しいから、また、新たな原発を欲しがるようになる。住民もこれに大賛成する。この繰り返し。まさに、麻薬患者のように原発を欲しがる。これも、原発の隠れた目的でしょ？麻薬漬け、原発漬けにしちゃうんだよね、人の心を・・。
Ｆ：そうだね。そして、原発特需や原発交付金でこの世の栄華を極めた原発立地の自治体と住民も、やがて来る、福島のような「Ｘデイ」に遅かれ早かれ遭遇する。今まで神と崇めていた原発があっと言う間に本当の姿（本質）である「悪魔」に変貌し、この悪魔（原発）は手のひらを返したように原発信者（住民）に容赦なくすざましい被曝と言う人類史上最悪最強の攻撃を仕掛ける。原発は原発信者に牙をむくんだよ。信者（住民）は大量に被ばくして、命からがら故郷を追い出され、流浪の民となる。故郷に原発事故の収束はない。福島に関しては、収束などないし、莫大な量のメルトダウンしたメルトスルーしたメルトアウトした核燃料の取り出しは、人類の英知の粋を集めても永遠に不可能なんだよ。
Ｄ：でも、福島の人達は、決して今の悲惨な現状を覚悟して原発を推進したわけではないと思う。結局は一部の権力者や利権者や政治家の独断で推進されてきたんだと思う。結局は騙された被害者なんだろうと思う。
世界名作アニメ「ペリーヌ物語」第一回、感動の名作をご覧ください！
http://www.asyura2.com/11/music4/msg/315.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 8 月 04 日 11:05:49: tZW9Ar4r/Y2EU
ペリーヌ物語の頑固爺、ビル・フランと白馬童子「山城新伍」それぞれの老後・・
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/289.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 5 月 10 日 14:03:51: tZW9Ar4r/Y2EU
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