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癌とは何か? そもそも、解糖系とは何か?ミトコンドリアとは何か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/546.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2014 年 4 月 13 日 19:23:26: tZW9Ar4r/Y2EU
 

前回、
次回は、
「解糖系の亢進」について説明すると書きましたが、
誠に申し訳ございません、
急きょ、予定変更で、
そもそも、「解糖系とは何か?ミトコンドリアとは何か?」
にテーマを変更させていただきます。
理由は、
解糖系とは、
そもそも、何なのか?
を理解せずして、
先へは、進めないからです。
今まで、
何度も、
「解糖系は、
酸素があるのに、
酸素を利用せず、
糖を代謝して、
乳酸を産み出す。」
所謂、「嫌気性解糖」について書いてきました。
そして、この「嫌気性解糖」という営みを行っているのが、
「癌細胞」であることも書きました。
そこで、皆さん、この「嫌気性解糖」の内容に、
何か、疑問を感じなかったでしょうか?
なんで、酸素を何よりも必要とする人間の細胞の中に、
重要な酸素があっても、
その重要な酸素を、わざわ利用しないで、
エネルギーをつくる器官(装置)があることに、
何か、疑問または、不自然さを感じなかったでしょうか?
私は、オットーの研究を調べていて、
なんで、
我々の体内(細胞の中)に酸素を利用しない器官があるのだろう?
と、率直な疑問と不自然さを感じました。
安保徹先生の著書に、
それに対する答えが書いてありました。
そこから引用するのではなく、
私なりの理解と解釈を以下に記します。
話は、まず、地球上の生命の起源に遡ります。
なんだ、そんな話かあ〜と思わずに、
これは、とてつもなく重要な内容なので、
面倒がらずに、読んでください。
いかなるものも、
ルーツを遡らなければ、
その本質に辿りつくことは到底無理です。
まず、地球上のすべての生命の共通の祖先がいた。
という理解は、
世界中の研究者が認めるところです。
しかし、今のところ、その共通の祖先は何か?
その解明はできていません。
しかし、
その共通の祖先の次の段階の生物は、
わかっていますし、現在も存在してもいます。
それは、「原核生物」と呼ばれるものです。
たとえば、「大腸菌」なんかが、
よく知られた、原核生物ですが、
とにかく、具体的な生物として、
最初に産声を上げたのが、
「原核生物」と言われています。
「原核生物」は、
酸素のない環境で、
深海の熱水吐出口あたりで、
生まれたのではないだろうか?
というのが、
研究者達の共通の認識です。
原核生物のまわりの環境は、
酸素がまったくなく、
弱酸性で、
海水温が32℃くらいで、
糖の元祖ともいうべき、
ホルムアルデヒドが、
多く存在しており、
原核生物は、
そのホルムアルデヒドを、
摂取して、
生き延びてきたのです。
原核生物は、
ホルムアルデヒド(糖の元祖)を、
摂取して、
解糖系を用いて、
生きていました。
そんな時、
暗黒だった、
地球に、
太陽の陽がさしはじめました。
そうすると、
太陽の陽を利用する。
あらたな原核生物が産まれました。
シアノバクテリアの登場です。
シアノバクテリアは、光合成を行い、
酸素を産出しました。
酸素は、原核生物にとっては、
猛毒でした。
多くの原核生物が、
酸素で、
絶滅しましたが、
酸素の環境に適応した
原核生物は、
疲弊しながらも生き延びたのでした。
そんな時、
酸素を利用する
新たな生物が産まれました。
ミトコンドリアの登場です。
酸素を利用し膨大な量のエネルギーをつくり出す、
ミトコンドリアは、
青色吐息の原核生物に取り入り、寄生し、
その、酸素を利用して莫大なエネルギーを
つくりだすパワーを拠り所に、
原核生物に取り入り、寄生するだけではなく、
生物としての意思を乗っ取りました。
「真核生物」の誕生です。
真核生物は、酸素と脂質とタンパク質を摂取し、
やがて、多細胞生物に進化して、有性生殖を開始し、
巨大化と多様化を推進し、ますます、酸素を活用し、
進化繁栄をしていきました。
それが、我々人類なのです。
何十億年の生命の進化の歴史を、
何行かで説明しましたが、
皆さんなら、なぜ、この説明が必要だったのか?
ご理解いただけたと思います。
まとめますと、
我々は、原核生物(解糖系)とミトコンドリアが合体した、真核生物であり、それが多細胞生物となり、さらには、変化する環境に適応するために、有性生殖を取り入れ、それによって、ゆるやかに進化し、多様性を育んできた。

それが我々人類なのです。
詳しくは、後で説明しますが、
まとめると、
酸素の影響で、弱体化し、
青色吐息の原核生物は、
その細胞質(解糖系)を、
ミトコンドリアに乗っ取られ、
生存に関するイニシャチブをミトコンドリアに奪われ、
休眠状態で、細胞質をなんとか、維持してきた。
そして、原核生物の特徴になかった、
酸素の取り込み、
有性生殖等の採用を生存の為、
許容し、
ミトコンドリア支配の軍門に下った。
しかし、
低酸素、
糖の過剰な摂取、
弱酸性、
低体温等が、
中長期に渡り、
ミトコンドリアが疲弊し、
弱体化し、
反対に、
原核生物(解糖系)が、
刺激され、台頭し、
亢進すると。
イニシャチブが、
ミトコンドリアから原核生物(解糖系)に移り、
解糖系の亢進がさらに進行すると。
「嫌気性解糖」、
すなわち、癌の発症となるのである。
我々人類は、
原核生物(解糖系)と、
ミトコンドリアの微妙な鬩ぎ合い(攻防)の中で、
微妙なバランスの中で、
生存しているのである。

次回は、これらについて、
もう少し、突っ込んで説明しようと思う。

(つづく)

 

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