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長島が銀、加藤が銅=悔しさ残るも勢いつける複数メダル  【スポーツナビ】
http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/208.html
投稿者 愚民党 日時 2010 年 2 月 16 日 21:52:36: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 【スピードスケート】 長島、会心の2回目「一番熱いレースできた」  【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 2 月 16 日 21:44:07)

長島が銀、加藤が銅=悔しさ残るも勢いつける複数メダル

(スポーツナビ) 02/16 19:47


http://vancouver.yahoo.co.jp/news/cdetail/201002160004-spnavi

「2本目を滑った後、自分が何位になっているか分からなかったんです。3位くらいだと思っていたから、最後の組の(加藤)条治が35秒07を出した時には『アァ、負けたな。4位か。もうスケートをやめようかな』と思っていたんです。だから、自分が2位だと分かった時はビックリしたし、なかなか信じられなくて……。素直には喜べなかったんです」

 レース終了後、視線をキョロキョロさせながらリンクを滑っていた長島圭一郎(日本電産サンキョー)は、記者席に向かって自分が何位なのかを確認した。それで2位だと分かると表情を輝かせ、小さくガッツポーズをした。

 2月15日(現地時間)、リッチモンド・オリンピックオーバルで行われたスピードスケート男子500mはアクシデントでスケジュールが遅れた。1回目の第10組が終わった後の中間製氷で、製氷車が壊れたために競技再開が遅れたのだ。16時24分再開予定だったスケジュールは、17時00分に変更され、さらには17時30分に。それでももたつき、実際に再開されたのは17時35分になってからだった。第11組以降の選手たちはいつ競技開始となるか分からず、調整に苦労したのだ。

 10組までのベスト記録はドミトリー・ロブコフ(ロシア)の35秒13。強い選手が後半にいることもあり、メダル獲得に最低限必要なのは34秒台を2本そろえることだと予想された。その34秒台を最初に出したのは、第13組で滑った韓国のモ・テボンで34秒92だった。

 モ・テボンは、データを見ればこれまで1000mと1500mでそれなりの実績を出している選手で、500mはワールドカップ第3戦のカルガリー大会で6位になったのが最高だった。それを考えれば、メダル圏内は34秒6〜8に上がるのかとも思えた。

 だがその後も記録はなかなか伸びない。第17組の加藤条治(日本電産サンキョー)も、「カーブの入り口がうまくいかなかった」と第2カーブで2回ほど手を付きそうになり、ゴールタイムは34秒93と、2位につけるのが精いっぱい。第18組で及川佑(びっくりドンキー)と同走のミカ・ポウタラ(フィンランド)が34秒86を出してトップに立つが、その後の組の長島は、スタートして3歩目で右足が流れてしまうミスを犯して結局35秒10に。3位に0秒17差というのは大きく、メダルの可能性は薄くなったように見えた。

 1本目の結果は、ポウタラ、モ・テボン、加藤の順番。長島は6位で及川は13位にとどまった。

 優勝候補の筆頭だった韓国勢のイ・ガンソクは35秒05の4位につけてまだメダルを視野に入れていたが、世界スプリント総合優勝のイ・ギュヒョクは35秒14で10位と、どこか精彩を欠いていたのだ。


 続く2本目、最初に34秒台を出したのは長島だった。100m通過は1本目より0秒03速い9秒64。第1カーブの出口からはいつものような鋭い加速力を見せてスピードに乗る。同走したジェイミー・グレグ(カナダ)を突き放して34秒87でゴールする見事な滑りで意地を見せた。

「監督とは34秒6と話していたんです。だから34秒8ならまぁいいか、と思って」
 という彼は、ゴール後激しく拳を突き上げた。メダルには届かなくても、納得できる
滑りができたと言う満足感からだ。

 合計タイムは69秒98、その時点のトップに立つ。続く第18組ではイ・ガンソクが34秒98を出したが、合計タイムでは長島に0秒06およばない。だがその後の第19組でジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)と滑ったモ・テボンが、2本目もキッチリとまとめて34秒90でゴール。合計でも長島を0秒16上回る結果を出して一歩先んじた。

 最終組は1本目3位の加藤と1位のポウタラ。当然のように34秒台の戦いになると思えた。彼らの金メダル争いになると。

 だが、100m通過は加藤が1回目より0秒01だけ下回る9秒56だったのに対し、ポウタラは0秒08も下回る9秒63と、力みを感じさせる。直線へ出ても加藤のリードは変わらず、彼の金メダル獲得を予想させた。

 だがゴールしてみると、先着した加藤が35秒07でポウタラは35秒18と、ともに平凡なタイムで終わる。結局はモ・テボンが優勝となり、長島が2位、合計70秒01となった加藤が3位と決まったのだ。

「1回目はイ・ギュヒョクに勝ったから、34秒8〜9はいったと思ったんです。でもタイムを見たら35秒1だったからガッカリして。トラブルで時間が開いたからちょっと休み過ぎて、アップ不足になったんですね。経験不足というか、自分の体をうまくコントロールできなかったんだと思います」

 こう言う長島は2本目、「6位からだから、転んでもいいと思って攻めていくしかない」と考えて臨んだ。その開き直りが2本目の34秒87というトップタイムを呼び込んだのだ。

「2本目は何か、レースをしていて泣きそうになるくらい興奮していました。これまでで一番いいレースだったというか、一番熱いレースができたと思います」

 とまで言う最高の滑りだった。彼は4年前のトリノ五輪で13位に沈み、思い切り悔し涙を流した。その悔しさを抱え続けながらここまで競技を続けて来たことが、1本目6位からの銀メダル獲得という奇跡を呼び込んだのだろう。

「トリノで本当に強くさせてもらったと思います。あれがなかったら今はなかったと思います」と漏らした言葉は本音だ。

 一方、加藤は金メダルを逃した悔しさを素直に表した。狙っていたのはそれだけだったからだ。

「今回は準備も万全の状態できたから、金メダルを取れなかったのはかなり悔しいですね。銅メダルを取ったというのは、最低限のことができて、ギリギリ合格という感じです」

 指導する日本電産サンキョーの今村俊明監督も「バンクーバーへ来てみるとほかの国選手があまり良くなかったから。加藤は金メダルは取れると思っていたんです。銀と銅でみんなに『おめでとう』と言われたから『それで良かったのかな』とも思うけど、うちは1番を目指すチームだから残念ですね」と言う。

 もし優勝がW杯でも結果を出しているイ・ガンソクかイ・ギュヒョクなら、銀と銅でも納得はできただろう。だが彼らに勝ちながらも伏兵に金メダルをさらわれたということには、どこか納得がいかないものがあるのに違いない。

 加藤自身も優勝したモ・テボンを「100mを速いタイムで入れるようになれば怖い存在になると思っていた」と言うが、1本目が終わった時点ではモ・テボンではなくポウタラに照準を合わせ、「彼に勝てたなら優勝できる」と直接対決を意識したのだろう。それで少しだけ力みがでてしまい、「頑張った割りにはタイムが出なかった」という結果につながった。

 彼がもし、1本目の第2カーブの入り口で失敗せずスムーズにカーブを回って来れたなら、ポウタラをわずかに上回れる34秒8台のタイムを出していたはずだ。そうなれば2本目も力むことなく自信を持っていけたはずだ。あの一瞬のミスが彼の金を、銅に変えてしまったといえる。

 さらに長島も、1本目のスタート直後のミスさえなければ狙い通りのタイムを出していて、加藤とハイレベルな金メダル争いをできたはずだ。

 これは見ている側の贅沢(ぜいたく)な思いかもしれないが、彼らがともにメダルを獲得してくれたといううれしさとともに、「もう少し何とかなったら」というような惜しさも感じさせる結果になった。

 だかこれで、スピードスケート勢は「複数のメダル獲得」という目標を一気にクリアし、前回のトリノ五輪で連続メダル獲得記録を6で止めてしまった屈辱を吹き払った。後はこれから何個メダルを積み重ねられるか……。

 スケートだけではなくほかの競技も含めたチームジャパンに、勢いをつける結果になった。

http://vancouver.yahoo.co.jp/news/cdetail/201002160004-spnavi

 

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