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日本ハムの新スタジアム構想が凄い!「入場料無し」「弁当無し」の衝撃。ナンバーウェブ
http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/558.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2017 年 8 月 17 日 08:04:54: tZW9Ar4r/Y2EU QlJJQU4gRU5P
 


25年前の夏、1人の高校球児が千葉県大会予選を戦っていた。甲子園を目指して……。いや、正確には目指していたのかどうか、本人でもわからなかったのである。

 「周りのチームや選手たちを見ていると『ああ、自分の高校では甲子園には行けない』と、わかってしまったというか……。だから、投げていても全然、甲子園を想像できなかったんです」

 前沢賢。とある高校にピッチャーとして推薦入学した。エースとなり、ベスト16まで進んだ。だが、この投手の悲しさは周りが見えすぎて、壮大な夢を描けなかったことである。

 卒業後、とある大学にやはり野球推薦で入った。同期にはいわゆる「甲子園組」が大多数だったが、実力では自分の方が上だと感じることもあった。なぜ、彼らは甲子園に行けたのか? 

 「彼らに聞いたら『だって甲子園に行くつもりで高校に入ったから』と……。僕とはそこが決定的に違いました。つまり自分が想像できないことは達成されない。そういうことです」
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北海道旅行の目標になる、壮大なスタジアム構想を!

 その青年は今、北海道日本ハムファイターズ事業統轄本部長として、新球場構想のプロジェクトを担っている。今年6月29日、新スタジアムのイメージ図を発表した席で「オンリー・ワンか、ナンバー・ワンか。北海道の皆様の誇りになるような球場にしたい」と語ったのが前沢だった。

 「北海道を象徴するような文化であり、街づくりの中心となるようなものができれば、自然とオンリー・ワンになるし、世界ナンバー・ワンになると思っています」

 例えば、北海道へ旅行に行く人に「何のために?」と尋ねると、こう答える。

 「そりゃあ、美味しい海産物と◯◯スタジアムだよ」

 これが前沢の言う文化としての球場であり、街づくりの中心と成り得るボールパーク構想である。そして、そのためには既成概念を覆すような発想が必要だという。
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「入場料はいらないと思います」

 例えば現在、どの球場でもゲートを入る際に入場料が発生する。いわゆる「チケット代」だが、前沢はこの大前提に首をかしげる。

 「入場料はいらないと思います。入りたい人はどなたでも入ってもらえばいい。そして、座って野球を観たい人だけ『座席料』を払っていただけばいいのではないでしょうか」

 これまで多くの球場を視察してきた前沢は米大リーグ・カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムを訪れた際、野球を観ていない人の多さに驚いたという。

 つまりその人たちにとっては野球を見るのではなく、スタジアムに来ることが目的なのだという。

 「アメリカでは野球が文化なのではなく、スタジアムが文化なのだと感じました。もちろん野球に敬意を払うという前提で、野球そのものを楽しみに来る人を増やしたい」

 公開されたイメージ図を見ると、スタジアムとその外にあるショッピングモールや広場、レストランには境がないように見える。つまり、収容3万というのは座席の数であって、実際にはその数倍の人がスタジアムに入れるわけだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170816-00828671-number-base


「ディズニーランドにお弁当は売ってませんよね」

 また、人を惹きつけるものとして「美味しい食事」も重要だという。

 そこでも既存の価値観に疑問を投げかける。

 「例えば、お弁当というのは保存するためのものですよね。その場でつくって、その場で料理を提供できるのであれば、お弁当にする必要はないのではないか、と。ディズニーランドにお弁当は売ってませんよね」

 入場料も、お弁当も存在しない。つまり誰でも無料で入ることができて、つくりたての美味しい料理が食べられるスタジアム――。

 これは構想のほんの一部に過ぎないが、こういうところからファイターズがつくろうとしている新球場のテーマが垣間見えてくる。
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選手たちが腰や膝を怪我するたび、心が痛んだ。

 そもそも、日本ハムは北海道に移転した2004年から札幌ドームを本拠地としている。ただ、球場は球団ではなく札幌市所有である。使用料やその他の経費を含め、年間約26億円を支払い、サービス向上のための改修なども一存ではできない。そして最大の問題が現場レベルでの制限だったという。

 「バックヤードの狭さは感じますし、開催のたびにトレーニング器具などを全部運びださなくてはならない。人工芝の硬さについても現場から声が上がっていました。ただ、すぐにどうこうできるものではありませんでしたから」

 サッカー場との入れ替えを行うため、人工芝を巻き取り可能な薄いものにせざるを得なかった。コンクリートの上に敷かれたクッション性の低い芝は選手の膝や腰に負担をもたらす。毎年、選手会からは要望する声もあがっていたが、我慢してもらうしかなかったという。

 「誰かが腰や膝を怪我して登録を抹消する。そういう情報を耳にする度に辛いですよね」

 例えば今年、春先から打率4割をキープして話題になっていた近藤健介が椎間板ヘルニアで離脱した際には、前沢も胸が痛んだという。そういう個人、個人の小さな葛藤が蓄積し、ようやく新球場構想は動き出した。
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「僕は野球をスポーツだと認めていません」って!?

 「僕は1度、球団の外に出ていますが、今、思えば出てよかったです」

 前沢は人材派遣会社を経て北海道日本ハムファイターズへ入ると、球団が札幌に移転した後、4年間、DeNAに転職した。

 そこで出会ったのは野球界とは別世界の住人たちだった。

 ネクタイもしない。敬語も使えない。ある時はランチを共にした若者から、こう言われた。

 「僕は野球をスポーツだと認めていません。だってベルトしてやるスポーツなんてあります?」

 それでもビジョンを実現するための熱と理論、多様性を認める柔軟性は確かにあった。

 「合理性が新鮮に見えました。異なる価値観を受け入れるし、敬語は上手くなくても1人、1人がピュアなんです。また、これまでだと資産は目減りしていくという考え方でしたが、IT業界はつくったものをどんどんアップデートしていく。最初にできたものを60%として、そこからどんどん向上させていくんです。球場だって最初の形からどんどんリニューアルしていけばいい」


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170816-00828671-number-base&p=2

「ようやく、ここまで来たなという感じはしています」

 そして、4年ぶりに球団へ戻ってみると、札幌ドームの周囲は街づくりが進むどころか、私設の有料駐車場とマンションが増えていただけだった。スタジアムは「文化」と呼べるものではなかった。

 こうして前沢個人の胸にも新球場への熱が芽生え、少しずつ構想が膨らんでいった。内にいては見えなかったものも、外に出てみるとはっきりと浮かんできた。

 「ようやく、ここまで来たなという感じはしています。実際にはまだ構想なんですけどね」

 確かに新スタジアムはまだイメージに過ぎない。2023年頃の完成を目指すというだけで、まだ実体としては柱1本ですらない。

 ただ25年前の夏、甲子園のマウンドを想像することさえできなかった青年は今、はっきりと夢のボールパークを描くことができている。

 思い描けないものは実現しない。

 その逆も真なり。前沢にはそのことがわかっている。
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(「One story of the field」鈴木忠平 = 文)


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170816-00828671-number-base&p=3

 

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