インド洋での給油活動、中国が引き継ぎ検討【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100116-OYT1T00043.htm

日本の海上自衛隊が撤収するインド洋での給油活動を、中国海軍が引き継ぐ方向で検討していることが１５日、わかった。複数の日本政府関係者が明らかにした。

実現すれば、中東から原油を運ぶ日本にとって重要な海上交通路で中国が影響力を強めることになり、撤収を決めた鳩山政権に批判が集まりそうだ。

政府関係者によると、中国政府の内部文書に、中国海軍がインド洋での給油活動に備え、訓練を行っていると明記されているという。

また、２００７年１１月に野党だった民主党などの反対で給油の根拠法が失効して海自の給油活動が中断した際には、中国軍関係者が米軍に対し、自衛隊の活動を引き継ぎたいと非公式に打診してきたという。この時は米側は応じなかった。

中国は、ソマリア沖の海賊対策に艦船を派遣するなど、中東近海で軍事活動を積極的に展開している。

インド洋で給油活動を行うことで、さらに中東への影響力を強めたい思惑があるようだ。

中東産原油の調達ルートを安定させるというエネルギー安全保障上の狙いもあるとみられる。

日本政府内にも「中国が後を狙っているから、給油活動を打ち切るべきではない」という意見があったが、鳩山政権は「給油活動の実績が減ってきた」として給油活動を打ち切った。

「中国にむざむざ国益を引き渡すことになる」と懸念する声も出ている。

（2010年1月16日08時54分 読売新聞）
　

コメント

01. 2010年1月17日 15:44:50 人民解放軍が米国その他の軍隊に給油する事が許せない！と？ 給油が国益か？ 給油は寧ろタリバンやイエメン、更にはソマリアに憎しみを呼び起こす危険な賭けだ。 正直、中国のリスク管理は危険な方向に向かい始めていると思うが？ アフリカで借款など、大盤振る舞いに見えて、実は失望の声が出ている。 アフリカは「第三世界の代表」を標榜する中国の援助なら肌理細やかにアフリカ諸国の国民性に留意して、多少損をしてもアフリカ人に配慮してくれるかと思ったが、実はその他先進国の援助と変わらない、と言い始めてる。 給油や、それ以前のソマリア沖海賊対策に於いても実質的には同じ。 ソマリア海賊は本来的に飢餓の犠牲者が漁民となって尚、外国の乱獲に邪魔されたが故の防衛戦線が起源であり、掃討や追い払いに手を貸すのはアフリカ人の為になるとは言えない。 また、自衛隊の給油自体がソマリア沖でも使用され得たのではないか？との疑いも濃い。 読売は相変わらず、信念ってものが無いね！プリンシパルも無い！金儲けだけに汲々とすると、よくそうなるものだが。

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