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エジプト・ガザ境界で何が起きているのか
http://www.asyura2.com/09/warb2/msg/624.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 1 月 27 日 10:44:43: 6nR1V99SGL7yY
 

2009年12月から2010年1月にかけて、エジプト・ガザ境界が緊張の度を増している。
その最大の原因はエジプト政府がガザからの地下トンネルを遮断するために
ガザ境界の地下に鉄の壁を建設し始めたためだ。

二つ目に、ガザへのヨーロッパからのこれまでで最大の支援団を
エジプト政府があの手この手で陰湿で露骨な妨害工作を繰り返したことだ。
ヨルダンのアカバに着いた支援団をもう肉眼で見える対岸のエジプトに上陸させず、
はるばるヨルダン、シリアと迂回させ、地中海側のエジプトの港まで延々と遠回りさせた。
しかもその上、即座にはガザ搬入を認めなかったため、
とうとう“切れた”支援団がエジプトの治安部隊と衝突、負傷者を出した。
それに呼応して、ガザ側でもガザ住民がエジプトの治安部隊に投石。
これにエジプト治安部隊が発砲し、パレスチナ側に負傷者が出た。
この混乱の最中、エジプト警官一人が射殺された。
メディアは「ガザ側から発砲があった」と報道している。

三つ目に、イスラエル軍の空爆はずっと続いており、パレスチナ人の死傷者は出続けている。

エジプトはイスラエルに次ぐ、世界第二位のアメリカからの支援金を得ている。
エジプトの“首根っこ”を押さえているのはアメリカだ。
2005年末、エジプトの国会議員選挙は当初、民主的に始まった。
民主的選挙ではムスリム同胞団議員が続出した。
その為、何と選挙戦の途中から治安部隊が公然と介入し、
投票所を治安部隊が包囲し、ムスリム同胞団支持者を投票させなかった。
これがアメリカの主張する『民主主義を世界に広める』実態だ。
エジプトでは民主的に選挙が行われればムスリム同胞団が勝利することが明らかとなった。
ガザでハマスが勝利したように。

ムバラク政権の政敵であるムスリム同胞団。
ムスリム同胞団が政権を奪取し、ムスリム同胞団パレスチナ支部たるハマスと
エジプト・ガザで直接に地続きとなり、連合を組むことは、イスラエルにとっては悪夢であろう。
そんなことは絶対に阻止するという点において、
イスラエルとアメリカとムバラク政権と、(おそらくはファタハも)共通利害がある。

エジプト・ガザ境界で何が起きているのか
http://www.youtube.com/view_play_list?p=E0949D538591F88E
http://www.veoh.com/browse/videos/category/news/watch/v19688304ZSqessJr

ガザ地区 最大規模の支援物資
http://megalodon.jp/2010-0107-2105-55/www3.nhk.or.jp/news/k10014834151000.html

ガザ侵攻から1年 ガザをめざすフリーダム・マーチ参加者をエジプト政府が拘束
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200912291311092

エジプトが地下トンネル遮断に着手  ガザへの密輸断つ?
http://video.msn.com/video.aspx?mkt=ja-JP&vid=99045f30-5299-4abb-8468-eed5a896a829

エジプトがガザとの国境に建設中の「鉄の壁」をめぐりファトワー戦争が勃発
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100105_140419.html

ガザ国境にエジプトが建設中の「鉄の壁」に反対した誇り高きイマームたち
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100115_134121.html

ガザ、地下壁抗議のデモで衝突 エジプト警官1人死亡
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2680325/5129132

ガザ国境で狙撃された兵士を葬送、エジプトはハマースとギャロウェイ議員を激しく批判
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100115_121527.html

ガザ国境で発射された疑惑の銃弾
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100107_165024.html

イスラエルが空爆 ガザで死者
http://megalodon.jp/2010-0108-2244-21/www3.nhk.or.jp/news/k10014867011000.html
mms://a421.v90564.c9056.g.vm.akamaistream.net/5/421/9056/4b46c166/1a1a1ad74ec5f82d5bc9319cca39abd943b3e250b52c9f/K10048670111_1001081325_1001081421_mh.wmv

Israel to build Egypt border wall
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=26729636

Egypt wall protest turns deadly
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=24443928

Gaza activists clash with police
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=24286095

Clash in Egypt over Gaza aid effort
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2010/01/2010162111115725.html  

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コメント
 
01. 2010年1月28日 14:28:58
米国が介入すればする程、エジプトの現政権も累卵の危機を迎えよう。
サウジアラビアにイエメン空爆を請け負わせて、現王家の評判を落としつつある事実と併せ、大変に憂慮すべき事態だ。
パレスチナ人の苦しみは言う迄も無いが。
米国はパキスタン情勢から何ら学んで居ない!

02. 2010年1月28日 19:06:52
ムスリム同胞団は非合法活動をやめ、宗教政党として一定以上の国民の人気を集めているが世俗主義の観点から見れば危険な政党に値するので監視対象になっているというのがエジプト政府、ムバラクの言い分であり、欧米とくにアメリカはイスラエルを見越して援助に物言わせムバラク政権を支えているわけだが、もはや永久大統領と死ぬまで自国大統領に納まり続ける気ではないかといわれているムバラクはダブルスタンダードと不正蓄財など垢に塗れ本来ならいの一番に欧州諸国やアメリカから独裁と誹りを受けるはずなのに法律を変えて居座り続けている。
宗教政党はモラルハザードと社会正義の復活という両義性をムスリムのジハードに投影させられやすく、それゆえに社会転覆の怖ればかりを欧米国家は危惧するがそうやってモラルハザードや社会の不公正を助長してきたのは欧米であろう。
世俗主義はアラブ民族主義の衣が破れては正統化しえず、イラクやシリアでは路線をめぐり対立を生んだ。
アラブ民族主義のイスラエルへの敗北がイスラムへの回帰を強め、過激なイスラム攘夷主義者が次々と様々な非合法組織を結成し、70年代のエジプトは過激イスラミストらの大産地となりそれは軍にも及んだ。
サダトが暗殺されたのもその細胞たちの属した非合法組織がイスラム同胞団であり、苛烈な取締りが展開されることになる。
だがイスラム過激派にとって最大のモメントはイラン革命であったろう。
シーア派というスン二派にとってイスラムとは認めがたい亜種がアメリカの権益を打ち破り、自国から一掃したのである。
これは世俗主義にとってスンニ派イスラム過激派より更に頭を痛めることになった。
こうしたいくつもの混沌が中東世界を取り巻いている。
そしてスン二もシーアも互いにイスラム同胞としてともに手を携え、イスラエルアメリカに対抗するというイスラム防衛の屋根(アンマ・イスラミーヤ元々はスンニ派の過激な神学者が唱えたもの)をまさにハマース、ヒッズボラが共同戦線をとることで現実のものとなった。

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