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「アウトブレイク」どうやら人類の敗北はっきりしようとしている
http://www.asyura2.com/10/bd58/msg/689.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 9 月 22 日 15:23:24: xbuVR8gI6Txyk
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100921-00000500-sspa-soci

■夜討ち朝寝のリポーター神足裕司のニュースコラム

 アウトブレイクは、映画やゲームだけでない。れっきとした医学用語だ。

 帝京大学医学部附属病院がHPで公開した「多剤耐性アシネトバクター調査委員会外部委員報告書」にも「アウトブレイク」とある。

 炎暑が一段落するのを待つように多剤耐性菌が現れた。いや、病院側が「現れた」と認識したのは4月だったが、保健所に報告したのは今月2日になってからだった。「多剤」とはたくさんの薬、「耐性」はその薬が効かないこと。つまり、いろんな薬が効かない手強い菌ということになる。

 3日、森田茂穂院長が記者会見し、46人(後に53人に増えた)が感染、27人(同31人)もの患者が死亡したと発表した。その時点では、感染者6人については院内感染との因果関係が不明とした。

 30人もが死亡すれば一般には大事件だが、病院ではそうならない。死亡したのが肺がんや脳梗塞など重症の患者だからだ。

 問題は東京都への報告の遅れだ。そして報告の遅れの裏には、病院内部での情報共有の遅れがあった。

 5月でなく、2月にはもう多剤耐性菌アシネトバクター・バウマニ(MRAB)が、死亡した患者の膿や血液から検出されていた。

 院内感染の対策を即刻とるべきなのに、院内の専門部署感染制御部に症例報告がなかったという。

 ただ、事情を調べていくと、帝京大病院だけに酷い過失があったとは言い切れないものがある。

 感染症法で多剤耐性緑膿菌の感染は、保健所を通じて国へ報告する義務がある。が、アシネトバクターは対象外。というのも、そこいらの水や土の中にもいて、健康な人は感染しない。帝京大でも、来院者の土に紛れて入ってきたのではという疑いがあるくらいだ。

 菌そのものより、「多剤耐性」になったことが深刻なのだ。

 東京警察病院感染制御対策室編の『感染症をめぐる54の話』(丸善)に厳しいくだりがある。

「延べ100人のスタッフが(化膿した傷の処置に)関わったとします。99人までは手洗いと消毒を十分に実施した後で創の処置をしました。ところが最後の1人が急いでいたため手洗いも消毒もしない手で処置しました。この場合患者様の創は1%の感染で済むのでしょうか? いいえ100%感染するのです」

 医者も看護師さんも、とんでもなくキツイ仕事だなと思う。

 同書に正しいマスク、ガウンのつけ方や手洗いなど初歩的な感染症対策も出てくるが、もし私のようなバイ菌だらけの侵入者が現れたらお手上げだ。

【ワクチンの副作用を恐れる厚労省の怠慢か……】

 東京都板橋区に帝京大病院を訪ねた。曲がりくねった狭い道が突然開け、ガラス張りの巨大な建物が現れる。首相官邸にどこか似た、ガラスと緑の建物だ。

 昨年5月に新築されたばかりというが、入って驚いた。昨今の大病院の流行なのかもしれないが、すぐ2階へのエスカレーターがあり、エントランス右側にはショッピングモールかと錯覚するようなフードコートやコンビニがある。入院するなら、こんな病院がいいな、と正直感じ入ったほどだ。

 患者さんたちは、ここがアウトブレイクの舞台になっているなど、夢にも思わなかったろう。

 この病院でダメとすれば、この国、日本の医療システム全体に何か問題があるのではなかろうか。

 そう思って探したら、岩田健太郎という神戸大学の教授が厳しいことを書いている。たくさんの著書があるが『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』(亜紀書房)では、「アメリカ116人vs日本27万8000人」(01年度麻疹罹患者数)と帯に挙げ、日本は「感染症大国」だという。

 中に「厚生労働省は2000年に発表した『健康日本21』という施策のなかで、『日本では感染症は克服された。これからは生活習慣病が問題である』と言っています」と書いている。

 麻疹が突然、日本を襲い、多くの大学が休校になったのは08年のことだが、そこにはワクチンの副作用を恐れる厚労省の怠慢がある。世界的に認められている有効な薬は認可しないのに、国内製薬会社の必要のない薬は認める。したがって抗生物質の使用が増えすぎ、菌に耐性をつくらせてしまう。

 ざっとこのような問題点が並べられているが、そこにあの立派な帝京大病院がダブる気がしてくる。

 健康日本などと、ふやけたスローガンで国民の恐怖を煽り、ビタミン剤だの健康食品だのが売れまくる世の中をつくったのは、厚労省がクリントン政権を真似たからだ。「オバマでなく初の黒人大統領はクリントンだ」と言われ、クリントン大統領は国民皆保険に取り組んだ。お金がないせいで病院へ行けない貧しい人を救おうとしたが、法案が通らなかったため、健康増進法をひねり出した。

 悪い日本の官僚は、アメリカのやり方に乗って医療をビジネスにした。最近の病院が、患者を「患者さん」と呼ぶか「患者様」と呼ぶかに悩んでいるという話がある。

 患者さんのほうが、親しみがあり医療効果が増すなどという議論があったそうだが、バカも休み休み言えと筆者コータリは思う。「様」とは「お客様」の様で、逆に言えばカネのない患者の命は救わないという宣言ではないか。

 日本政府が感染症は克服したなど、腑抜けた話をするずっと前の81年、アメリカ国立衛生研究所リチャード・クラウゼン博士が『絶え間ない潮−微生物の世界の絶え間ない挑戦』を書いた。

 すぐエイズが蔓延して、人類の最大の敵は病原体だとわかった。『カミング・プレイグ』(L・ギャレット/河出書房新社)は10年前に日本で翻訳された、いささか古い本だが、疫病根絶は「楽観主義」と書いている。

 細菌学者フレミングが29年に発見した青かびペニシリンは「魔法の弾丸」とまで言われたが、ペニシリンに負けないよう細菌が進化し、次の抗生物質ができ、競争は激しくなって、どうやら人類の敗北がはっきりしようとしている。

 とてつもない薬の山と病気を見比べ、医者は疲れ果てた。だから、体の弱った不幸な患者が耐性菌で死亡しても、お気の毒にと舌を出しながら、お金持ちの患者様に媚びるしかなくなっているのだ。

■帝京大学病院で院内感染 9月3日、帝京大学医学部附属病院の森田茂穂院長が会見を開き、院内における多剤耐性菌アシネトバクター(MRAB)感染拡大を公表。MRABには抗生物質が効かないとされており、現在、4人の患者がMRABにより死亡した可能性が浮上中。帝京大学病院は4月に院内感染を認識していながら、東京都、厚労省への報告を怠っていたことなども明らかに

 

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コメント
 
01. 2010年9月22日 20:26:50: 9qXh2zLolE
イルミナテイの馬鹿が次から次えとばい菌を開発してながしてるのを言えよ。今回もそうだろ。上は全部ぐるよ。世界中の地下基地で作りまくってるよ。

02. 2010年9月23日 14:16:54: IC1m6o7dMM
これも、元医療産業従事者としての意見は、あいも変わらず、その医療従事者のアウトプットの最たる現場の医師と、カネを儲けたいだけの製薬産業のタッグで必然的に起こるべきして、起きただけです。しかし、これからも災厄をばらまき続けるであろうモノの追求の手ぇはゆるめんこってすね。これからはおそらく、この問題は、もっと深刻化するであろう西洋医学の根本を変えねばならない問題でしょう。
考えられる、キーワード、結核...あとはわからん、みんなで考えて...

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