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ある伝道者の証し その11 獄中の経験 その1
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投稿者 山ちゃん 日時 2010 年 10 月 11 日 07:45:39: XjtGJYeP2OT7g
 

獄中の経験 その1

全体主義体制の時期には、私たちの霊的な活動すべてが不法行為とされ、法律第178条には証しをすること、福音を伝えること、聖餐に参加すること、埋葬などが禁止行為とされました。捕まって起訴されると2年から15年の間獄に入れられました。そして、遂に私も獄に入れられる日がやって来ました。それが神によって許されたのが分かりました。その時ほど神の臨在を感じたことはありませんでした。私の心には天の喜びがあり、絶えず賛美を歌いつつ神に栄光を帰していました。刑務所に天の世界が下って来たのでした。 私の心には如何なる悲しみも苦悩もありませんでした。 御使いたちが言い知れぬ喜びをもって歌いつつ歓喜しているのを聞きました。 しかし、私の周りの人たちはこのことは全く知りませんでした。私は敵を愛することができましたし、私に対してなされる邪悪なことも我慢できました。 こうして、私は神の愛が世界で最大のパワーであることが分かりました。獄屋に入れられた時、私は先ずひざまづいてイエスのために迫害を受ける特権を神に感謝しました。 私はノアの箱舟にいるような感じがしましたし、天にいる感じさえしました。 時々、天が開きました。 私はいつまでもそこにいたいと願いました。

最初は私ひとりでしたが、後で仲間が入って来ました。 私は祈ったりクリスチャンの歌を歌いました。 だれでも私の獄屋に入って来れば、私はイエスの救いについての福音を語りました。

看守にはそれが理解できませんでした。 彼らが私から食事を取り去っても、私は空腹を感じませんでした。 彼らが私から毛布や衣服さえ取り去っても、私は寒く感じませんでした。主の臨在が私の上にあったからです。 その後、囚人服を貰いました。それは私がこれまでに着た服の中で最高の衣服であるかのようでした。 その衣服は貴重で栄光でした。イエスのためにそれを着たからです。その時、イエスのための苦難がなぜ貴重であるかが理解できました。

ある時、ビジョンの中で、御使いが二つのカップを手に持って私に手渡しました。 一方には苦い飲み物、他方には新鮮な甘い飲み物が入っていました。 苦い方から飲んだ後で、甘い方を飲むのを許されました。 そして、御使いが私に言いました。 「ポール、私がいるから恐れることはありません。事態を良い方向に変えてあげます。」 それから、私の前に大きくて立派な聖書が見えました。 それは天から下って来たもので、開いていました。ペテロ第一の手紙第3章から第4章を私は読んでいました。 文字は美しく、まるで銀で書かれたようでした。 私が刑務所に入れられた時に私の聖書は取られていました。 しかし、 「私の言葉は霊であり命である。だれもあなたからそれを取り去ることはできない(訳注:ヨハネ6:63)。あなたは神の言葉に満ちて多くの人々に証ししなければならない。」と言う声が聞こえました。

また、ある時、私が弱さを感じていると、ビジョンで神の霊の全武具を見ました(訳注:エペソ6:13-17)。真理の帯、義の胸当て、平和の福音の靴、信仰の盾、救いの兜、霊の剣即ち神の言葉です。そして、声が聞こえました。「このすべての武具取りなさい。あなたはそのすべてが必要です。それがなければ、あなたは持ち堪えることはできないし、立つこともできません。 あなたの敵は打ち破られて、ただ吠えてばかりいる獅子のようなものに過ぎないことを知らなければなりません。 いっさいの権威はイエスに与えられているのです。 そして、彼こそはユダから出た唯一本物の獅子です。なぜなら、彼が悪魔を圧倒したからです。邪悪な者たちがあなたに向けて矢を放っても、神の完全な武具をあなたに与えました。」 ここに住んでいることは、天の大邸宅か宮殿に住んでいるようでした。 私は天国の匂いをかいで、まことに幸いでした。

ある日、囚人のひとりが私を見て尋ねました。 「あなたは鉄格子の中にいて、どうすればそんなに幸福になれるんですか?」 私は答えました。 「私が幸いであるのは魂の中で自由であって、イエス・キリストが私の中に住んでおられるからです。だから、私には天の喜びがあるのです。」 私は彼らに福音を伝えると、彼らは驚きました。 毎日、看守が来て、私たちを工場で働かせました。 ある日、看守が私を指揮していた時、私に腹を立てて私を殴ろうとしました。しかし、彼はただぐるぐる回るだけで私を傷つけることはできませんでした。 その時、御使いが彼と私の間に立っているのが見えました。彼は不思議そうに見回していましたが理解できませんでした。 また、私が舗道を掃除していたときは、新しいエルサレムにいるかのように感じました…ハレルヤ!

ある時、一人の兄弟が看守に殴られました。彼は泣くこともなく静かしていました。 顔からは血を流していましたが、突然、彼の頭に栄光の冠が光り輝くのを見ました。 キリストのために負傷することはクリスチャンに栄光と誉れをもたらします。 私はこの特権に二度与りました。 看守が私を殴り、髪を引っ張り、脚を殴りましたが、私は何の痛みも感じませんでした。獄屋に戻ってからビジョンを見ました。 御使いが私のところに来て両手で私に触りました。 すると、即座に私の傷が癒されて、私はとても嬉しくなって神を褒め称え始めました。 私には、囚人と看守たちに多くの証しをする機会がありました。 しかしながら、それは禁止されていたため容易なことではありませんでした。証しをして捕まると独房に移されました。 私はそのような独房に三回隔離されました。 しかし、神は私と共にそこにおられました。

私はまたそこにいて天に引き上げられたことがあります。 私が監房に戻って祈っていると、突然、強い風の音が聞こえて私は引き上げられました。しばらくして、月が近くに見え、太陽やいくつかの惑星が見えました。遂に星々が見えてきました。多分、それは天の川の星群でした。 それは素晴らしい光景でした。 私は以前、そのようなものを見たことはありませんでした。 そして、御使いが私の横に立っているのに気付きました。彼が宇宙を示してくれました。 私はいつまでもそこにいたいと願いましたが、御使いは、私に多くのやるべき事があるから地球に戻らなければならないと言いました。強風が静まったとき、目を開けると、再び私は獄の中にいました。

数週間後に、私の周りで例の風の音が聞こえてきました。 私は再び天に引き上げられることが分かりました。すぐに、炎の戦車が天上から私に向かって下りて来るのが見えました。そして、私はすぐに拾い上げられました。 どれくらいの時間飛んでいたかは分かりません。瞬時に天に居ました。そして、私たちは水晶のように透明な川に着きました。 私たちはパラダイスにいました。

私は降りて歩き回りました。 素晴らしい森がありました。あらゆる種類の植物、いろんな種類の実のなった様々な木がありました。 地球上でこんな光景を見たことはありません。いい匂いのするいろんな種類の花がありました。 そこでは葉も花もしおれることはありません。すべては永遠です。

私は新しい言葉を話し、よく理解できました。私の周りに見えるすべてのものに名前を付けることができました。 それは創世記2:15-20に出てくるエデンの園にそっくりでした 。 たくさんの鳥や動物たちがいました。 また、そこにはまたたくさんの宝石がありました。 新しいエルサレムは黙示録21章にあるように碧玉、サファイア、玉髄、エメラルド、縞めのう、紅玉随、かんらん石、緑柱石、黄玉(トパーズ)、緑玉髄、ヒアシンス石、アメジスト(紫水晶)などの宝石で建てられていることでしょう。 また、私は勝利した人たちの名前のある白い石を見ました。それから隠されたマナ(黙2:17)を見ました。 私はそこにずっと滞在したいとの強い願いがありましたが、許されませんでした。 私は川のそばで待っている炎の戦車に戻らなければなりませんでした。そして、それに乗って地球に戻りました。 私が目を開けると、風が止みました。それから5分くらいは天の言語で話すことができました。 この経験は迫害の時期にある私にとってとても大きな励ましとなりました。

別の機会には、聖霊が私を取り上げてフランスまで連れて行ってくれました。 夕刻の事で、私は夜の首都パリを見ました。 通りや広場やエッフェル塔などが見えました。 私の霊は空中を舞いながらある教会に入って行きました。 ちょうどその時、礼拝が行われていました。会衆は祈ったり、説教があったり、異言で歌って神に栄光を帰していました。私は礼拝をずっと見ていましたが、彼らは私を見ることができませんでした。 私はその集会から大きな祝福を受けました。それから、聖霊は私を元のところに連れ戻しました。 私がそのことを他の囚人たちに証しすると、ひとりがイエスを受け入れ、イエスキリストの熱心なまた忠実な証し人となりました。 彼も獄中で迫害されましたが、持ち堪えました。

また、刑務所には多くの反抗する者がいました。 あらゆる刑務所(あるいはキャンプ)には訓練のための独房がありました。 問題のある人物はそこに入れられました。そこでは囚人は食物が全く与えられないか、与えられてもわずかばかりでした。冬は寒さで眠ることができませんでした。 多くの信者たちがこの独房に投げ込まれて、何人かはそこで亡くなりました。 冬、或る者は有刺鉄線のフェンスの間で裸のまま吹雪の中を立っていなければなりませんでした。 私はこの矯正監房の中に三回入れられました。 ある時、驚くべき方法で刑務所に聖書が届けられました。 いくつかの宗派の信者たちがいました。 時々、私たちは小グループの集まりを持ちました。 私たちは祈って、聖書を読み、愛の中で互いの面倒を見合いました。

時々、私たちは看守から非常に厳しいチェックを受けました。 そんな時でも私は聖書を隠していました。 彼らがそれを発見できないことが二度ありました。 一度、聖霊によって私はチェックされないということが明らかにされました。 みんな小さな部屋を通らなければなりません。看守は彼らの持ち物をすべてチェックすることになっていました。 私が部屋に入ろうとすると、いきなり、 「出なさい!」 と言う声が聞こえました。私は自分のカバンを開けることなくその部屋を出ました。 だれも何も私に言いませんでした! このように、私は神の素晴らしい保護を経験できました。主を賛美します!

神の言葉を鎖に繋ぐことはできません。 福音はいつでも、どこでも告げ広げられなければなりません。 神の腕は短くないのです。 どんな状況であれ、あの使徒たちの時代同様に彼は救うことができます。 たとえ、私たちが困難に会うのを神が許されたとしても、私たちはそこから、より強くされ金のように純粋にされて出て来ることになります(黙3:18)。なぜなら、 「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」 (ローマ人8:28) からです。

つづく  

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コメント
 
01. 2010年10月11日 17:35:55: EJaNxRT5Bc
asuraを私物化しないでくれ。

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