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ある伝道者の証し その12
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投稿者 山ちゃん 日時 2010 年 10 月 13 日 08:55:53: XjtGJYeP2OT7g
 


獄中の経験その2


私たちは刑務所から様々なキャンプに移送されました。 一つのキャンプでは、1000人や3,000人の囚人たちの間で生活しました。 そこでの労働はきついものでした。最初、私は地下深くのウラン鉱山で働きました。 毎日、彼らは囚人の数を数えていました。 だれかが休むか眠っていたなら、キャンプ全体が彼を待たなければなりませんでした。 すべての囚人には番号が付いていました。彼らはだれも本名を使用しません。 忘れもしません、私の番号はA-018 801でした。 一日に二度の食事が与えらえましたが、きつい困難な作業には十分ではありませんでした。 鉱山からキャンプに戻ったときには、恐ろしく疲れていました。しかし、私たちの大部分は団体で行進しなければなりませんでした。 私たちの何人かが精神的に衰弱して自殺しました。 その時、私は真の信者であることがなぜ大切であるかが分かりました。 信じない人には信仰がありません。愛も望みもありません。したがって、そのような人が苦難を乗り越えるのは更に困難なのです。

こう書いてあります。 「世に勝つ者はだれか。イエスを神の子と信じる者ではないか。」 (1ヨハネ5:5) 更に、「そして、わたしたちの信仰こそ、世に勝たしめた勝利の力である。!」(同5:4) これは私たち信者が持っているすばらしい特権です。 私たちは偉大な信仰と希望を私たちの心の中に、したがって、神の愛をも持つことができるのです。 私たちはどんな悪い状態をも支配して、悪魔と罪、即ちこの世に対するあらゆる戦いに勝利を収めることができます。こうあるからです。 「あなたがたのうちにいますのは、世にある者よりも大いなる者なのである。」 (1ヨハネ4:4)


また、私たちには神からの偉大な保護があります。 私の人生で、今、私が証ししている時期ほどに神が身近であられた時は他にありません。 もし神が私たちのためであるなら、だれが私たちに反対できますか? 彼の素晴らしい恵みゆえに主を賛美します! 私の人生で三度、私たちの主イエス・キリストを見ました。 私はこれらの経験をよく覚えています。 それが御使いではなく、主イエス・キリストであったことが私には分かっていました。 一度は、ヨハネがパトモス島で見たのと同じような方法で彼を見ました。 イエスは最も強力な霊的な人です。 ですから、使徒ヨハネは彼の前に立っていることができないで、死人のように彼の足元に倒れました。(黙1:17)

それは刑務所で起こりました。 主イエスが強い光の中に現れました。そして、彼の周りには雲がありました。彼は白い衣をまとい、胸には金の帯がありました。頭と髪は羊毛のように白く、目は燃える炎のようであり、声は大水の轟きのようでした。彼がはっきりとこう言われるのを聞きました。

「私は初めであり終りです… 恐れてはなりません。私があなたと共にいます。 私のパワーに敵対するパワーはありません。私の力に逆らう力はありません。あなたに触れる者は私の目に触れる者です。 あなたの心は大胆でありなさい。・・・天においても地においてもすべての権威は私に与えられています。忘れてはなりません。・・・」そのほか多くの励ましの言葉を聞きました。私の霊に聖なる恐れを感じました。彼の顔を見ることはできませんでした。とても荘厳で素晴らしいものでした。 私の魂は強くされて、以後、私は大胆に福音を宣言することができました。他にもずっと多くの経験をしましたが、これであなたを励ますのに十分であろうと思います。

私の入獄の最後の日が近づいていました。 もちろん、私はそのことを知りませんでした。 その時は既に私の二度目の入獄の時でした。 全部で6年間の刑務所生活で、1年間は厳しい作業キャンプにいました。 神は困難な日を短くして、祝福された日を非常に長くすることができます。また、彼は最も苦い時を最も甘い時にすることもできます。 彼は私たちの益のために、私たちの人生におけるあらゆる状況を変えることができます。 彼は苦難にあっても全能の神です。

私の入獄の最後の数日間、8日の間、私は矯正監房に入れられました。 そこは地下の墓のような小さな部屋でした。 小さな電灯があるだけでした。 看守が私をそこに入れて、鉄のゲートに鍵を掛けました。 私が祈りつつ目を上げると、ビジョンがありました。 イエス・キリストが彼の使徒たちと一緒に最後の晩餐を飲み食いしておられるのが見えました。そして、すぐにイエスが私にこう言われるのを聞きました。「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたとこの過越の食事をしようと、切に望んでいた。」(ルカ22:15) そして、イエスは 「苦しみを受ける前に」と言いながら私を見られました。 私は彼の言われることを理解しましたが、私は悲しくありませんでした。 彼は私たちが彼のために苦しむよりずっと多く苦しまれました。そして、彼のための私たちの苦しみは祝福されています。 なぜなら、それは義のためだからです。しかし、彼の私たちのための苦しみはもっとひどいのです。なぜなら、それが私たちの罪のためであったからです。 (1ペテロ3:14)

その頃でも、私はいつも神の臨在の中にいました。そして、天からのいくつかのビジョンを見ました 聖霊は私に黙示録を理解するよう教えて下さいました。また、家や教会やキャンプで起きていることを私に示して下さいました。 このように、私が身動きできない暗い監房の中にいても、必要なことは知ることが出来ました。また聖なる御使いたちと悪霊どもとの霊的な戦いをも見ることができました。

ある日、他のものはさておき、前のチェコスロバキアの首都であったプラハ市を見ました。フラッドチャニ城も見ました。 それから、大統領がテーブルのそばに座って囚人の特赦の書類にサインをしているのを見ました。 それから大勢の囚人のグループが鉄の門の前にいて、キャンプの指揮官が放免される囚人たちの名前を読み上げるのを見ました。 そして、私たちが刑務所を出るのを見ました。 数日後に、正確にこのことがすべて起こりました。しかし、その時、私には少しばかり疑問がありました。 聖霊はその時釈放されない親友たちみんなのビジョンを私に示されました。 それは真夜中近くの頃でした。私は暗い監房の中にひとりで座っていて、食物もありませんでした。また、そこは非常に寒く、私は疲れていて空腹でした。私の周りには天の静けさがありました。 その時、屋根の方を見ると、上から私に光が差していました。

天が開かれており、美しい花々が私の獄にまで下りて来ました。 私は再び天の匂いをかぐことができました。 天は私の特赦の日の送別の挨拶を送っていたのです。

それから、再び暗くなりました。 鎖のがちゃがちゃ鳴る音が聞こえて、看守が鉄の門を開いて私の番号と名前を呼んで外に出るように言いました。それは夢のようでした。彼らは私を別の建物まで導きました。 囚人たちには何のことだか分かりませんでした。 しかし、私には分かっていました。啓示されていたからです。私が特赦だと言っても彼らは私を信じませんでした。 しかし、翌日、それが現実となりました。 特赦が宣言されたのです。そして、聖霊が2日前に私に示された事が実現したのです。 私たちは鉄の門の前に立っていました。キャンプの指揮官が私たちの名前を読み上げていました。太陽の輝くうららかな日でした。外は一面の緑、鳥が近くのフェンスの上で鳴いていました。 私にとって、その日は復活の日のようでした。

その時、私の名前が呼ばれました。私はキャンプの鉄の門を通って出て行く時、声が聞こえました。 「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ。」(マルコ16:15) 私はそれがとてもよく理解できました。 私の心は天の喜びに満ちて、ブラチスラバの我が家に急ぎました。

それ以来、私は多くの場所、町、都市、外国(20ヶ国)で伝道してきました。 主はいつも私と共におられました。そして、私は彼の偉大なパワーと彼の麗しい働きを見ることが出来ました。信者の人生において、福音を伝えることは極めて重要だと思います。 だれも主の働きを止めることはできません。福音を鎖で繋いでおくこともできません! そうです、今日、福音を鎖で繋いでおくことはできないと証しできます。なぜなら、 「それは信じるものに救いを得させる神の力である」 (ローマ1:16) からです。イエスは昨日も今日も永遠に同じです。 彼に栄光と賛美を捧げます。 ハレルヤ。 アーメン。

おわり  

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