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健康警告マニュアル 体の健康 第2版への追加 2 人体のホメオスタシス
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投稿者 あのに 日時 2011 年 1 月 14 日 08:04:19: xZaQXyDl16EGo
 


健康警告マニュアル 体の健康 第2版への追加 2 人体のホメオスタシス


1、生体の平衡状態の維持、これが健康だ。

健康とはなんだろう。それは人体のホメオスタシス、すなわち平衡状態が健康なのであろう。病気とはホメオスタシスの破綻なのだ。非平衡状態から戻るはずの人体のフィードバック機構が不完全にしか機能しなくなることが病気だ。したがって平衡状態に戻す条件を見出すことが治療の手段になるだろう。

人体のホメオスタシスとは、細胞、組織の平衡状態であるといってもいい。なぜ恒常性が保たれねばならないか。それは代謝に関連する酵素群が特定の環境条件にしか働かないからだ。またそこでは、細胞、組織の活動に十分な物質のストックがあるかが重要だ。まず、エネルギー産生のためのATP、酸素の供給、タンパク質、ビタミンなどの欠けることのない供給やストックが必要なのである。


まず諸条件をみてみよう。

体温の恒常維持。
視床下部のフィードバックで血管の開閉によって実現する。冷えると放熱を妨げるため血管が縮み、血流が少なくなり、必要な物質供給がとどこおりがちとなる。
風邪の原因となるのどの炎症は首の部分の血流が減少することが原因であるので、おかしいと感じたら、血管をひろげる工夫をしたほうがいい。首に温熱カイロを貼るのがよい。

血液のPH値
我々の生命現象の鍵である酵素活性はPH値ときわめて深く関連し、人体を弱アルカリ7.40に保つことがきわめて重要なのである。
細胞外液はPH 7.40に維持しなければならない。7.30以下に変動すると生命の危険、危篤状態になる。7.35あたりから酸性体質と呼ばれる。不健康体質なのである。顔色が悪い人は、多くは酸性体質であることが多い。カルシュウム剤の補給だけで良くなるかもしれない。

また酵素はそれぞれ最適のPH値をもっている。が、体液全体では7.40のアルカリ度を保つ必要がある。酵素とPH値の詳細な考察は、「タンパク質の分子栄養学」p98にあるが、PH値は、カルシュウムイオンとリン酸イオンによってコントロールされる。カルシュウムイオンはアルカリ度を上げ、リン酸イオンは下げる。血液が酸性にすこしでも傾くと、生命の危険にはかえられないので、近傍の骨などのカルシュウムが溶け出す。

カルシウムイオン濃度の平衡
カルシウムパラドックスはおそろしい。血中のカルシウムイオン濃度の低下は過剰のカルシウムイオンが血中に溶け出す原因となる。そして過剰のカルシウムイオンは、血管内や内臓、筋肉などに沈着する。アテロームの原因となったりもする。カルシウムーマグネシウムの比2:1に気をつけ、つねにカルシウムを補充せねばならないのだ。ミネラルの比、カルシウムーマグネシウム、ナトリウムーカリウムについては以前書いた。


さらに血中酸素濃度はどうであろう。
酸欠状態は頭痛の原因のひとつだ。血管の狭さくや赤血球ヘモグロビンの欠乏現象、いわゆる貧血から起こる。全身に絶えず最大の血中酸素濃度を保障するため、呼吸を残無気呼吸で、肺の中の空気を全面的に入れ替えなければいけない。普通の呼吸は20%が入れ替わるだけだ。残無気呼吸は肺の空気をすっかり吐き出す呼吸法である80%が入れ替わるようになる。また血管を適度に広げるためには、とくに冬の寒さに対して体温が逃げない工夫がいる。運動や血管拡張物質が必要だ。

血圧の平衡
血圧は、人体のフィードバック機構が決定するので、異常値にはその理由がある。原因をきちんと突き止めないことが、高血圧に関する病気を引き起こす。

血糖値の平衡
食事による血糖値上昇とインシュリン分泌。膵臓に負担をかけないため、過度のインシュリン分泌にならないように食事による血糖値上昇が急にならぬよう工夫する。過度の血糖値低下は空腹感を生じさせるので、空腹感を感じたら、すぐブドウ糖を飲むなど瞬時の対応をすべきだろう。

アルブミン、グロブリンなどタンパク質濃度の平衡
むくみ、すなわち浮腫は低タンパク血症である可能性がある。血液中のタンパク質濃度が低いのに対して平衡状態を回復するため、血管内の水分を外に出すため、むくみが生じる。むくみに対して利尿剤治療のみというのは誤治療であろう。低タンパク血症の諸症状がそのうちあらわれるだろう。長期の低タンパク血症の最後は腎炎になる可能性がある。

2、平衡状態からの逸脱のひとつとしての「慢性炎症」を考えてみる。

炎症の終息

  
多くの病気は、最初は感染症の炎症から始まることが多い。ちょっとしたことだと言って放置すると、いくら小さくても、この時の処置如何では慢性化したりする。これはおそらく多くの人に見られる現象だろう。小さいので放っておかれるのだ。この小さな慢性炎症を問題にしたい。ほとんど大部分の成人はなんらかの継続する小さな炎症を持っているのではと思われる。炎症のメカニズムを大雑把に理解し、プライマリーケアの処置法を考え、できるだけ早く炎症を終息させる。

放置して慢性化した炎症では、細くなった血管によって、栄養物質供給が妨げられ、そこは次の炎症の巣となる。何年と続く炎症があるが、これはとてもおそろしい。遺伝子の修復が必要以上多くなり、ガン化する確率がきわめて高くなる可能性だってあるかもしれない。病気の巣としての炎症は可能なかぎり早期に終息させねばならない。

たとえば歯周炎である。継続する感染巣からは菌が漂流したり、菌毒が血中をまわり、腎臓をいためたりする。こういった継続する炎症はなぜ続くのだろう。重要な環境条件が炎症継続の方向を向いているからだろう。イソジンで消毒したり、抗生剤で感染を無くしても、かなりしばらくの間は炎症が継続しているようにみえる。炎症のメカニズムを理解して、環境条件を炎症終息させる方向に向ける必要がある。


こういう場合、なぜ人体のホメオスタシスがきかないのだろう。フィードバックビタミンであるビタミンAやビタミンEの絶対量が足りないのか。一度平衡から大きく逸脱した場合は、いろいろ手を打つ必要があるのだろう。その手は小さな炎症でこそ有効で、その炎症の大きくならない予防処置になるだろう。それはすべての炎症に対する予防方法になるのだろう。
病気の治療とは、自分の努力、医者の見識・医療技術、自己の自然治癒力の3者の協調が大切なのであるが、ちょっとした炎症こそ、まず自分の治療技術を高めるいい機会になる。

・人体のバリヤーを守る
人体のそれぞれの部位には、天然のバリヤーがある。皮膚などの皮脂や常在細菌叢などである。細菌やウイルスが侵入する場合、皮膚、のどなどの粘膜、消化器官などからであろう。感染や傷によって組織や細胞は破壊される。マクロファージーや抗体がやってきて、それらを処理する。それぞれの部位がもつ天然のバリヤーを破壊しないことである。皮膚だと皮脂がある。消化器官では常在細菌叢がある。

手洗いが大切とのひとつ覚えで清潔にするため、洗うとき、中性洗剤をよく使うことがある。中性洗剤と書くと、いかにも健康にいいかのように聞こえるが、正反対なのである。PH値を中性に近づけることは、リゾゾーム酵素の活動のスイッチを入れ、肌の細胞・組織を荒れさせることなのである。反対にアルカリ度を上げないといけないのだ。また、さらに温水で洗うことにより皮脂のバリヤーがなくなり、そこから菌に侵入されたり、炎症が慢性化したりする。できるだけ免疫系に負担をかけないようにしなくてはいけない。滅菌殺菌消毒で、菌やウイルスを消滅させること。抗生剤を使う。イソジンなどで滅菌殺菌消毒する。など免疫系を応援しなくてはならない。


・炎症後の組織の修復

リゾゾーム顆粒の破れを守る。PHコントロール、アスピリン、副腎皮質ホルモン

細胞内にリゾゾーム顆粒というのがある。この役目は細胞の組織を解体する酵素の放出である。これは、細胞壁が2重であるのと違って一重である。リゾゾーム壁はきわめて不安定で破れやすく、破れると40種の酵素が出てきて細胞を溶解してしまう。この酵素は、酸性環境(PH6.5 )でのみ働く。細胞環境を普段のアルカリ状態(PH7.4 )に保てばリゾゾーム酵素は、働かず溶かすこともしない。PHコントロールがきわめて大事なのである。細胞を再構成するには不可欠な顆粒であるが、炎症時にPHコントロールを失うと、潰瘍びらん症状がいつまでも続く。そのためPH値を上げるため、周辺の骨組織からはカルシュウムが溶け出して、PH値を上げるように働く。PH値を保つためのカルシュウムの補給は良質タンパク質の補給と並んで同程度の重要性があるだろう。これは手術や傷病時のときも同様だろう。
炎症はできるだけ早く終息させるのがよい。アスピリンがリゾゾームの膜を守る。破れても酵素がはたらかないよう体内の血液環境をできるだけアルカリ環境にする。皮膚などの場合は皮膚PH値をアルカリ環境7.4にする。 外用軟膏がいいだろう。医者はここでよく奥の手のステロイド副腎皮質ホルモンを使う。副作用がおそろしいが、リゾゾームの膜の破れるのを守るには最高のものだろう。
炎症の制御には、PH値をアルカリ状態に保ち、アスピリンや非ステロイド系副腎皮質ホルモンでリゾゾームの膜を破れないようにし、リゾゾーム酵素群が働かぬよう保たねばならない。

・炎症再生組織へのビタミンAとビタミンE、良質タンパク質の十分な補給

粘膜の炎症では、炎症部位は血流が悪いため、ビタミンAとビタミンEが欠乏する。粘膜の代謝ではビタミンAが潤沢にあることが絶対に必要である。レチノールとビタミンEの塗布がいい。外用レチノール液、ビタミンEのカプセルをやぶって綿棒につけ、炎症部位に塗布するとよいかも。
原因である起因菌やウイルスを消滅させることは、抗生剤の使用やイソジン液などのうがい等での殺菌消毒が必要である。

細胞の再構成物質の良質タンパク質が潤沢にあること。抗酸化スカベンジャーが潤沢にあること。ガン化を避けるためミネラルのセレンの補充に注意する。ニコチン酸、カフェインを飲み、血液循環を良くする。患部を温め、血行を良くする。

・腎炎のケース

たとえば、炎症には、手指の洗剤荒れや白癬菌などの常在感染炎症、のど、口腔粘膜の感染炎症 (風邪による扁桃腺炎)歯周炎、胃炎  などいろいろあるが、腎炎のケースについて考えてみよう。

腎臓は生体の健康維持にきわめて大切な器官である。肝心という字は、肝腎とも書く。人生の最末期には、腎臓の炎症により尿毒症になり死ぬケースが多い。肺炎とか老衰とか書かれることが多いが、実際はけっこう尿毒症のケースが多いようなのだ。
腎臓の炎症には、絶対的に減塩食、野菜食、そして欠けることのない良質タンパク食が肝腎だ。
全業績4「日常生活の健康情報」p55  19 腎臓管理の原則は   に詳述されているが、ナトリウム管理である。食塩の負担をかけないことだ。腎臓を守るには、他の炎症部位の菌毒素の問題がある。扁桃腺などに溶連菌がついて発熱炎症を起こした時は、食事に食塩があってはいけない。腎臓にたどり着く溶連菌や菌毒素で腎臓が大変な時、食塩の負担をかけると腎臓まで重篤な炎症を引きおこし、あとあとまで完治しないからである。多くの人が、ナトリウム管理を怠るか、知らないため腎臓を傷めていることが多いだろう。

血管内の有害物を排出する腎臓ほど大切な器官はないのである。軽度の腎炎がある場合、可能なかぎり早期に完治しなければならない。半年ほどは慢性化せぬように回復に努め、負荷をかけぬよう静養したほうがいい。

再度書くと、細胞の再構成物質の良質タンパク質が潤沢にあること。糸球体の網目を早急に回復させることだ。また抗酸化スカベンジャーが潤沢にあることである。腎臓にビタミンCが豊富なのは、それだけ重要な器官だからだろう。体液のPH値もしっかり管理することは、どの炎症にも必要なことだろう。

 

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