�@　最近は日本だけに限らず世界中で地震が頻発している。毎日のように揺れるから気が気でない人も多いであろう。世界は地震の活動期に入っていると認識したほうがよさそうだ。

�A　ところで、地震予知は本当に可能なのか。ある程度の予知は可能だが１００パーセントの予知は難しいと考えるべきであろう。
　　動物行動の異常
　ネズミ・ヘビ・ナマズ・カラスなどの動物は何らかの本能的な感知能力を持っていると云われるが、それが何なのかは解明されていない。また地震が起こる確率は比較的に高いのだが、必ずしも地震が起きるわけでもないし、時期の特定についても確実な推測が出来ない。

　　地質の異常
　地震の前に井戸が枯れたとか、温泉の成分が変わったなどの報告例もあるが、必ずしも地震が起きるわけでもないし、時期の特定も確実に推測することが出来ない。

　　地震雲の発生
　地震の前に特異な雲が発生することが報告されるが、必ずしも地震が起きるわけでもないし、地震雲が現れないのに地震が起きることもある。（つまり地震の時に地震雲が現れても、地震雲が現れたから必ず地震が起きるということではないという関係なのだ）。

　　太陽電磁波の乱れ
　近代になってから太陽電磁波の測定を行うようになり、地震の前後に電磁波の乱れが現れたとの報告が多く出されるが、必ずしも地震と一致するわけでもなく、電磁波が乱れても地震が発生しない場合も多い。

　　計測機器による観測
　各地の地震計測機器によるデータで予測を行っているが、前震の後に本震が来るとは限らないし、いきなり本震が来ることもあるし、前震だけで終わる場合もあり、群発小地震だけで終わることもあり、計測機器による予知は役に立たない。

�B　地震が起きるメカニズムは分かっていなくて、火山性の地震もあればプレートの移動に伴う地震もある。最近では宇宙線が影響しているとか、地球が持つ磁気（地磁気）の変動だとか諸説が登場するが、全て仮説の域を脱していない。

�C　つまり、現状ではどの方法を採用しても完全な地震予知は出来ないと云うことだ。また種々の方法を全部総合的に評価したとしても完全な予知は出来ないのだ。
　それは、地球ガイアがゆっくりと動くか急激に動くか、何時動くかはガイアの勝手であって、到底人間が感知出来るものではない。そしてそれは「神の見えざる手」「神の思し召し」ということなのであろう。
　（仮に人工地震だというのなら、それは到底人間に理解出来るようなメカニズムではないだろう。それは人間の科学水準を可視光線や原子のレベルにたとえるなら、知的生命体の科学水準は放射線や光子のレベルにあるとでも云うべきものだからだ）。
　

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