保険会社と国債

　3月28日(日)の朝日朝刊に「不払い2万件隠匿か　第一生命契約者に案内せず」という記事があった。読売には出ていない様子だ。記事によると昨年3月に内部告発をしてあるという。多分、記事自体としては、保険契約者に対しての啓もうを意図しているのだろう。ただ、どうも気にかかる。その理由は次のようなものだ。

１．保険の不払いは多分戦後すぐの時代からあったはずだ。そして多分、1990年代ごろまでほとんど表面化しなかったはずだ。問題が表面化したのは、国債を保険会社に買い続けさせるための脅しではなかったかと感じている。都市銀行が販売した変額保険が問題化した時、ほとんど銀行の責任は問われなかったが、こちらも、陰には銀行に国債買いを続けさせるというバーター取引があったのではと感じている。

２．保険会社が相互会社から株式会社へ形態を変えている。相互会社の意味が実をいうとよく分からないのだが、多分保険の掛け金が出資金となっていて、もし資産が毀損されると保険金が減るまたは払われないということかと思う。そして、株式会社化されると、株は１００％減資ということが可能で、その一方、保険金の支払いはある程度保障されるということではないのだろうか？つまり、株式会社化することによって、より多くの国債引き受けが可能になる仕組みではないかということだ。

３．今回の第一生命の保険金不払いも、株式会社化したのだから、もっと国債を買えという圧力なのではと思うのだ。 　

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