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年金改革：政府、富裕層対象の特別拠出金導入を検討

サルコジ大統領周辺は8日までに、年金改革の枠内で、富裕層を対象とした特別拠出金制度の導入が検討されていることを示唆した。12日には、年金改革に関する労使との協議が始まり、政府は拠出期間の延長、満額支給の開始が可能になる年齢（現在は60歳）の引き上げなど、国民に努力を求める措置を提案する見通し。

富裕層の特別拠出金構想も、応分の負担を求める意向であることを示す目的で大統領周辺が示唆したものと見られる。また、富裕層の課税水準を巡っては、納税額上限制度（各種直接税の納税額合計を所得の50％までに制限）により富裕層が過度に優遇されているとの主張が保守与党内からも出ているが、大統領は上限制度には手をつけず、代わりに特別拠出金制度を示唆したと見ることもできる。

他方、同じく富裕層への課税強化というテーマに絡んで、フィヨン首相は8日の国会答弁で、各種税制優遇措置の削減に前向きの姿勢を確認。政府は向こう3年間で、各種優遇措置にかかる国の費用を計60億ユーロ分削減する方針を示しており、首相はこれに沿って、一部措置の削減又は利用枠の縮小を検討すると説明した。各種の税制優遇措置は、富裕層により節税対策に乱用されているとの批判が以前からある。 　

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