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アラスカの都市が水資源の輸出を検討
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/153.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 08 日 01:15:59: xbuVR8gI6Txyk
 

(回答先: GDP重視では幸せにはなれない 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 08 日 01:13:57)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100628-00000000-natiogeo-int

人口が少なく、広大で深い湖に恵まれたアラスカ州は、世界の水不足を解消できるだろうか。大量の真水を船で運ぶことは輸送上の問題が多く容易ではないが、ある野心的なアメリカ企業は水資源の輸出が可能であると確信している。

 アラスカ州東南部の都市シトカには、青く輝く宝石のようなブルー湖がある。豊富な降雨、降雪、氷河の雪融け水が流入するダム湖で、地元の深海港とパイプラインで結ばれている。過去10年近い間、シトカではこの豊富できれいな水資源を国内外の企業に販売する試みが進められてきた。興味を示す買い手には、1ガロン(約3.8リットル)につき1セントで年間最大95億ガロン(約3600万キロリットル)、つまり貯水量の約8%を販売する契約を提示している。

 これまでに数社がこの水販売ビジネスに挑戦したが黒字化に失敗してきた。しかし、コロラド州の実業家テリー・トラップ氏は、中東にビジネスチャンスがあると確信している。「水不足は世界的な問題で水を求めている人は世界中にいるが、なかでも中東の水不足は深刻だ」。

 同氏がCEOを務めるトゥルー・アラスカ・ボトリング・カンパニー社はシトカに水の瓶詰め工場をすでに設立している。また、テキサス州サンアントニオに本拠を置くS2Cグローバルシステムズ社と提携し、S2Cが50%を所有するアラスカ・リソース・マネジメント社で世界初の水道用水の販売を目指している。同社は1日当たり910万ガロンの年間契約を結んでいるが、これはシトカで利用可能な水量の約3分の1に当たる。また、遠洋を航海して水を運んできた船が入港しペルシャ湾岸諸国に水を販売するための拠点を建設中だ。S2Cによれば、最初の拠点はアラビア海に面したインドの港に作られるという。

 大量の水を輸送し流通させるには多大なコストと物流管理が必要になる。トラップ氏はタンカーで海路を運搬することを検討しているが、ポリエチレン製の容器に入れて浮かべて運ぶことも考えているという。「これまで誰も試みたことがないような新しいことをするときに困難はつきものだ」。

 これだけ大量の水道用水を運搬しようという試みはこれまでになかったが、豊かな水資源に恵まれた北国の真水の販売事業は何度も検討されてきた。カナダ政府にとって水資源販売プロジェクトは長年の懸案事項であり、バンクーバーにある保守派のシンクタンク、フレーザー研究所は2010年6月に水を輸出するメリットを強調した報告書を発表している。

 しかし、進歩的な政策を推進する市民団体のカナダ市民会議は水資源の輸出を非難し、強力な反対キャンペーンを展開してきた。同団体で水に関する全国キャンペーンを担当するメーラ・カルナナンサン氏は、今回シトカで検討されているような水販売プロジェクトで中東やインドに水を販売しても、それらの地域での水危機は解決されないと話す。「雨水の採取など、もっと持続性のある解決方法がある。今回のシトカのプロジェクトはまったく環境のためにならない」。

 一方、シトカ経済開発協会の事務局長ギャリー・ホワイト氏は、流域から毎年8%の水を取っても環境に害はないという意見だ。なぜなら、8%ならば今でも海に流出している量とほぼ変わらないからだという。「この水は湖から1キロほどの海に流れ込んでいる。海に流出してしまう資源を地域活性化のために活用できるという点に地元では注目が集まっている」。

 また、水は再生可能な資源でもある。「石油と違って、水は降水などによって補充される」とトラップ氏は語る。

 しかし、シトカの水資源が豊富で、気候のおかげでこれからも着実なペースでダム湖が満たされるとしても、水資源の販売がビジネスとして成り立つかどうかを疑う声は多い。長距離輸送という難問があるためだ。

 カナダのノバスコシア州にあるダルハウジー大学の行政学教授でカナダの水資源販売の将来性について研究してきたジェームズ・マクニブン氏は次のように指摘する。「タンカー内に詰め込んで何週間もかけて海を渡った水は、目的地に到着したときにはもはや天然水とは呼べず、浄水作業を行わねばならない。ビジネスとして見ると、これはコストが非常に高くつき、採算がとれないのではないか」。

Eliza Barclay for National Geographic News  

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