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必読!!佐々木重人さん&安部芳裕さん共著「みんなが幸せになるおカネの話」
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/414.html
投稿者 888(スリーエイト) 日時 2010 年 8 月 01 日 09:35:46: jwMgwr3A1J/pE
 

ふるやの森 様ブログhttp://blog.goo.ne.jp/flatheat/e/03a1b3683a6772262ac720d2bdfce0c8
へのコメントで以下の情報をくださった「ひろみ」さんに感謝!!

(以下に転載)

http://www.twitlonger.com/show/2r96s5

川島伸介さんから
佐々木重人さん&安部芳裕さん共著「みんなが幸せになるおカネの話」PDF原稿バラマキ作戦!

「世の中を善くしたい!」、、、その気持ちで、佐々木重人さんと安部芳裕さんが、本気で書いた入魂に新著『みんなを幸せにするおカネの話』を、無料でばらまいてください!!!
佐々木重人さん、安部芳裕さんの方針で、 今回、この本は「みんなの幸せプロジェクト」という著者名で発表していますが、正真正銘、彼らの新著です。

読んでいただければ、わかりますが、 中学生でも、わかるように、すごっく、わかりやすくするために、 中学生の主人公と、神様との対話式で 挿絵も入ってて、読みやすくなっており、

すごく 面白い物語の構成になってます。
(本当に、面白いよ! ほんと、すっごく上手に出来てます!)

で、今回、佐々木さんの意図では、 この小冊子が、100万人の人々に読んでいただければ 世の中に良い影響を与え、 マネーシステムを変えることができる!と考えています!

今回の「ばらまきプロジェクト」は、佐々木さん自身の意志ですから
ばらまいても問題ありません!

どうぞ、皆さん、多くの人たちに読んでいただけるよう 原稿をネットやメールを駆使して、
ガンガン!ばらまいていただけますよう
何卒、よろしくお願い致します!!!

ここからダウンロードしてください。
http://ow.ly/2j71n

(転載終了)  

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コメント
 
01. 2010年8月01日 13:54:07: cqRnZH2CUM
毎年5%減価するマネーというアイデアは、地域通貨のように価格を独占企業が談合で決定している場合しかできないから、世界中で物資が交換され市場で絶えず価格が変動する場合には機能しない。

ただし、それと同等のことが実際には5%のインフレ率で実現される。
だから別に中央銀行を悪者にする必要はない。
通常の経済運営で、インフレターゲット5%が機能すれば、同じことだ。

ではなぜ日本ではそれが実現できずデフレ状態なのかと言えば、

一つはグローバルな金融と貿易システムの中では、1国の中央銀行と政府だけではインフレ率(財の価格)を完全にはコントロールできないからだ。

また、これまでの政府の財政支出が非効率で、天下りなど官僚による搾取があったことも、政府への信認を低下させ、コントロールを困難にしている。

そしてもう一つは、ほとんどの金融資産を保有している既得権者たち(主に政治的強者である老人世代)が国内金融資産の減価(円安やインフレ)を恐れており、それが日銀の緩和政策や政府の財政支出に抑えをかけているからだ。
実際、円安インフレは連続的ではなく、海外景気等に依存して急速に進行し、行き過ぎることになるだろう。
そうなれば、食糧や燃料、そして輸出産業も原料が輸入できなくなって崩壊し、非常に多くの人々の生活は維持できなくなる。

国債積み上げは永遠には続かないから、いずれインフレは避けられないとしても、高い年金に依存する人々(官僚、日銀・・)にとっては歳出削減と消費税増税などで、少しでも破綻を先延ばししたいという気持ちは理解できる。


02. 2010年8月01日 15:17:23: IqDrSmvKOo
また、政府紙幣教のプロパガンダが始まったw
11ページまでは良いとして、12ページからな変な理屈が始まるw
だんだん加速して、メチャクチャな理屈のオンパレードになるw

戦争が止まらない悲しいねという話をしておきながら、政府紙幣で戦費らくらく調達して戦争して勝ったんじゃとか、どんな馬鹿を騙す気だw
王が金貨銀貨を削り取るから、経済発展したのじゃ、だから、価値の減るお金がいいのじゃとか、どんな詐欺師の理屈やねんw
アメリカの憲法第一条八項は、議会に貨幣鋳造の権限を与えるだ。
ここに列記した権限を議会に認めるというのが憲法だ。
政府機関の権限は、憲法に書いてあるものでなければならないからだ。
当然本来は、民間人は、自由に貨幣鋳造していいのよw
憲法は、民間人に出来ることを規定しているのではないという根本的な事が分かってないから、「通貨発行権が議会と銀行家の間を行ったり来たりしたんじゃ」とか、この神さんは馬鹿なこと言ってるわけw

論理をすり替えまくるのは手品並みw
そして結論が、国家統制主義w
それを完全に実現するために、マルクスお勧めの「みんなのために活動する公共の機関が管理する」
そうして、宦官が資本配分を行い、技術の発展を統制し、既得権益を守るとw

でも、オーストリア学派を知っていたら、どこで理屈の誤魔化しやってるか全部お見通しw
もちろん、経済が安定的発展し大衆の生活水準が上がり戦乱や不況に苦しまなくていい正しい答えは、銀行業の完全自由化レッセフェールw


03. 2010年8月01日 16:10:35: IqDrSmvKOo
「あとがき」に至っては寒気がするw
「共産主義という理想の社会の実現」というフレーズが、さらりと出てくるあたりは狂気すら感じるw
お前たちが「人間性を向上させて」いれば共産主義は成功したんだ!!!ってw
いまだに、こんなマヌケなことを言っている奴がいるとはw
私有財産の否定は、大衆の人間性の否定だw
なぜなら、一切、本人の計画と達成が不可能になるからw
最も低い精神性を持つ宦官の計画がすべて押し付けられることになるからw
もちろん、シベリアで働くのが全体のために相応しいと判断されることもあるw

04. 2010年8月01日 23:31:35: byFS4SOfxM
「銀行業の完全自由化」という言葉で、どこまで規制緩和を意味しているのかは不明ですが、
例えば証券と融資の垣根を完全に無くしたり、レバレッジを∞に認めたとしたら、モラルハザードが起こって、またリーマンショックと同様の事態が発生します。

例えば日本のように、預金保険の負担金が銀行の業務内容と無関係で一律だとすると、モラルが破綻した東京銀、日本振興銀やあおぞら、新生銀など、高い金利で集めた預金で、リスクを無視した投機をやられてしまうと、利益は彼らのもの、失敗は、全て低金利しか得てこなかった多くの国民が負担することになります。

金融・証券に限らず、日本は規制過剰な部分と、規制不足の部分が混乱しているので、本来は政治主導で時代に合わせていく必要があります。


05. 2010年8月02日 01:43:36: IqDrSmvKOo
>どこまで規制緩和を意味しているのか

レッセフェールは、規制緩和ではありません。規制撤廃ですよw
「モラルハザード」は、規制があるからです。
リーマンショックがあり得るというのが、「モラルハザード」を抑制するものです。
大きすぎて潰せないという政府の介入が、「モラルハザード」を助長しているものです。

預金保険は、完全に民営で行います。
レッセフェールでは、政府の関与はゼロですからw
民間の預金保険であれば、「リスクを無視した投機」を行えば、その金融機関の負担金はどうなるでしょうねw
完全に民間で行うのですから、「多くの国民が負担」(税金)はあり得ません。
そのリスクに関与したものが負担するだけですw
「政治主導」の解決策は、一部の者が負うべきリスクを多くの国民に負担させるものにしかなりませんw


06. 2010年8月02日 09:02:53: cqRnZH2CUM
>リーマンショックがあり得るというのが、「モラルハザード」を抑制する

雇われ投機家(経営者)は銀行(大企業)が潰れる前にたっぷり給与をもらっているから、過剰な投機の抑制にはならんだろう。

完全に規制撤廃、ダメ企業は大銀行といえども救わないというのはアイデアとしては良いが
銀行が軒並み倒産すれば、膨大な中小企業倒産と、預金の取り付け騒ぎが起こるから、民主主義下では、現実的に無理だろう
自己責任原則の米国ですらできないことが、すぐに政府に頼る日本でできるはずもない



07. 2010年8月02日 12:16:48: IqDrSmvKOo
>自己責任原則の米国ですらできないことが、すぐに政府に頼る日本でできるはずもない

日本より米国の方が酷すぎですよw
「自己責任原則」なんて、百年以上前の自由の国アメリカだよw
最後の貸し手FRBがいるんだからw
これまで何度も救済を繰り返して、モラルハザードを煽ってきて、その当然のクライマックスが今回の巨大バブルの崩壊。
そして、その崩壊すらも許さず、不良債権を大規模に買い取り、金融緩和しまくって、崩壊を免れたふりをしているのが現時点。
これから、すべてを巻き込む全崩壊に向かっていくw
最初から「自己責任原則」以外に解決策は無いよw

>(ハチャメチャ経営の)銀行が軒並み倒産すれば

健全な銀行が生き残って、倒産した銀行の優良資産を買い取って、大きくなっていける。
自由市場では、良貨が悪貨を駆逐するw

>過剰な投機の抑制にはならんだろう。

経営者は、銀行を潰した責任問題が出てくるよw
短期的なバクチで高給のもらい逃げは出来なくなるよw


>アイデアとしては良いが

これは別に俺のアイデアじゃないし。
資本主義を支持するなら、結局、これしか無いのよ。
モラルハザードの横行で経済が安定せずに苦しめられるのが、結局、生産的な中小企業なんだしw


>民主主義下では、現実的に無理だろう

法律を通せば何でも出来るという体制では無理でしょうね。
やってはならないことがあるということが、明確に国民に意識された民主制でないとね。
あっという間に、いまのような衆愚制だw
すぐに政治屋と宦官が、おのれ達のピンチを税金や金融緩和で救済しようとするのを阻止する意識の高い国民がいないとねw
私有財産権の保護、市場原理の貫徹、自己責任原則、政府は一切干渉しないというレッセフェールのイデオロギーが優勢にならないとねw


08. 2010年8月02日 18:34:04: OU45NNHkXI
済みません。
http://ow.ly/2j71n
からdownloadできません。混みすぎているからでしょうか。

Oops! (404)
We can't find the page you're looking for. Check out our FAQ or forums for help. Or maybe you should try heading home.


09. 2010年8月03日 01:09:09: 0WnTSNonXE
国が内税で、1万円の公共事業を行いました.その1万円が消費に使われると、消費税5%=476円が国に戻ります.そして残った9,524円が消費に使われると、消費税5%=453円が国に戻ります.この繰り返しによって、最初の1万円は全額が国に戻ってきます.お金は減ることがなく、循環するはずなのですが.
1万円紙幣、1枚を印刷発行するのに、100円の経費がかかると仮定します.そして、1万円紙幣は、100回使用されると、痛んで使用不能になると仮定すると、実際の1万円紙幣の価値は9999円になります.

国は日本銀行に、1万円紙幣、1枚の発行を依頼するとき、経費に相当する100円の利息のつく1万円の国債を日本銀行に渡します.
日本銀行は、1万円紙幣が100回流通する過程から、100円以上の利息を取り利益を上げることが出来れば、100円は余剰金として国に納付され、国の発行した国債の利子と相殺されます.現実に、日本銀行は私達が1万円札を一回使用することになる、経済活動のお金の流通過程から、1円の利息を取って、国債の利息と相殺しているのです.ですから、1万円札の金額1万円の内の1円は、日本銀行を経由して国に戻るのではなく、国が発行した国債の利息として消え去る、つまり1万円札一枚を、発行流通させる経費として消え去ります.
つまり、国が1万円の公共事業を行った時、税金で戻って来るのは、9999円なのです.

1万円札1枚が、100回使用される過程で、経済が0.01%以上に成長して、1万円が1万100円以上になれば、この流れは破綻することなく続きます.けれども、一度でも経済がつまずき、国が借金をすると、その借金は絶対に返すことが出来ません.(本当かどうか、皆さん自身がよく考えてみてください)
---------------------------------
他でも書きましたが、もう一度、書いておきます.
発行されたばかりの1万円紙幣を誰かが墓石の中にしまい込むと、国は、その1万円を税金で取り戻すことは出来ず、日本銀行は国債の利子100円相当も利息として得ることは出来ない.この場合、1万円紙幣は1万100円の負債となる.
否、それだけでなく、1万円紙幣が墓石の中にある限りは、1万円の国債は存在し続けるので、国は利息を永久に払い続けなければならない.現在のお金は、全て負債で存在します.一つ間違っただけで、負債がふくらんで、ろくなことにはならないのでね.

これは、お金の発行システムの問題であり、資本主義も、共産主義も関係ありません.

「みんなが幸せになるおカネの話」は、LINK切れで見れませんが、ご覧になった方は、私が書いたこれだけのことが、きちんと説明されていたかどうか分かるはずです.基本的には間違ってはいないと思われますが、共産主義が良いとかどうかは関係ない話です.だらだらと、わけの分からないことが書かれていましたが、それは、なぜでしょうか?


10. 2010年8月03日 01:54:58: cqRnZH2CUM
米国は基本、田舎の大衆はTeaParty的なリバタリアニズムに郷愁を感じている
自分の家族は法ではなく銃で守れだ 一方、都市で育った新興層は、どこの国も軟弱で、口ばかり、自己責任なんて気概は全くない


>私有財産権の保護、市場原理の貫徹、自己責任原則、政府は一切干渉しないというレッセフェールのイデオロギーが優勢にならないとねw

グローバル資本主義の下では、常に不安を抱え、自力で生きていける自信が持てない都市の大衆が増えていく。

リバタリアニズムの理想は、食糧やエネルギー、治安を自給できるような、ある程度閉じた田舎(例えばテキサスあたりw)でないと無理なのかもしれない


11. 2010年8月03日 01:59:52: cqRnZH2CUM
>一度でも経済がつまずき、国が借金をすると、その借金は絶対に返すことが出来ません.(本当かどうか、皆さん自身がよく考えてみてください)

現実に、多くの国は、過去赤字国債を抱えていたが、大体、インフレでチャラにしている。
例えば、過去の英国や日本も、戦争による莫大な財政赤字を、皆、その手で消し去っている。


12. 2010年8月03日 02:05:44: cqRnZH2CUM
結局、最終的には強烈なインフレで日本の財政赤字も消えることになる。

宣伝と目先の価格上昇に騙されて国債を買う奴が悪いということなのかもしれないが

無知な人々が、せっせと真面目に貯めてきた貯蓄を最終的に毟り取ってしまうことになるのは、倫理的には、あまり宜しくないだろう

まあ、本人が、お国のためだと思ってやっているなら好きにすれば良いw


13. 2010年8月03日 02:22:48: cqRnZH2CUM
もちろん、歳出カットによるプライマリーバランス回復と経済成長による税収増という理想的な財政再建も可能なので、頭からインフレ以外の選択肢を否定するのは良くないが、
現実的に、今後の日本においては難しいのではないか
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/kinyu/2000/kk19-2-2.pdf


14. 2010年8月03日 03:54:32: jlhBM8zVsE
>>11さんへ
昭和天皇は神様です.ヒットラーよりも偉いのです.
第二次世界大戦敗戦の時、天皇は「私の財産を差し上げますので、国民を救ってください」とマッカーサーに言いました.アメリカは天皇の財産を没収し、そのお金を日本国民の援助に回して、日本を救ったのです.
昭和天皇は大財閥で、三菱その他の日本の財閥、全てを合わせたよりも、もっと多くの資産を持っていたそうです.そして、敗戦の年の4月頃から、将来の日本の危機を救うために、財産の多くを、スイス、アルゼンチン、その他の銀行へ移したと言われています.その資産は、金利が金利を生み膨大な額になっているそうですから、きっと、今回の危機も、その資産によって救われるのでは無いかと思うのですが、どう思われますか?

15. 2010年8月03日 17:32:31: cqRnZH2CUM
われ
ただ


吾唯足るを知る
りょうあんじ
写真:京都龍安寺「知足の蹲(つくばい)」
ver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/扉(tsukubai)/パターン2(扉‐tsukubai)/2010年 6月16日/14時20分34秒/5


第一章
人を不幸にするシステム
……2
第二章
おカネの歴史
…………………8
第三章
銀行の成り立ち
………………
14
第四章
信用創造のしくみ
……………
20
第五章
通貨発行券をめぐる戦い
……
27
第六章
減価するおカネ
………………
32
第七章
未来はボクたちがつくる
……
43
あとがき
……………………………………
48
ご案内
………………………………………
56
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/(目次・タイトル)/目次・タイトル/2010年 6月16日/14時20分58秒/2
バンクシアブックス007
みんなを幸せにするおカネの話
おカネってなぁに?
な〜んだ、本当は、そんなことだったのか
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/(目次・タイトル)/目次・タイトル/2010年 6月16日/14時20分58秒/3
第一章
人を不幸にするシステム
ボクは中学三年生。今日は学校の進路指導の日
だった。でも、ボクにはこれといった夢がない。
特になりたい職業があるわけじゃないから、進学
する意味もよくわからない。もっと言えば、勉強
する意味がよくわからない。ただ、漠然と「世界
中の人がもっと幸せになればいいな」と思うくら
いだ。母さんは「もっとしっかりしなさい」って
怒るし、先生は「どうしようもない」といった顔
で呆れている。
憂うつな気分で家に帰り、夕方のテレビを見て、
さらに憂うつになった。戦争、テロ、金融危機、
環境破壊、貧困、格差、失業、凶悪犯罪・・・。
いやなニュースばっかり。こんな世の中で夢を持
てという方が無理な話だ。
気分転換に散歩に出た。夕日に向かって川沿い
の小道を上流に向かって歩いていくと小さな神社
がある。ボクが幼い頃から遊んでいたお気に入り
の場所だ。和幣主の􀀀(にぎてぬしのかみ)が祀
はなおと
ってあるというこの花音神社は、めったに人の来ない寂れたところだけど、ここに来るとなぜかホ
ッとする。
ポケットから小銭を出してさい銭箱に投げ込み、
いつものようにお祈りをする。

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/2
「世界中の人がもっと幸せになりますように」
「それは無理じゃ」
どこからともなく声が聞こえた。
「誰?」
まわりを見回しても誰もいない。しかし、確か
に声がした。
「誰なの?」
「わしか?わしは神じゃ」
すると祠(ほこら)の中から杖をついたおじい
さんが出てきた。ハゲあがった頭に長く白いヒゲ。
白いキモノをだらしなくまとっている。
「神様?」
「そうじゃ。神様じゃ」
かわいそうに。このおじいさん、どうやらボケ
てるらしい。
「わしはボケてなんかおらんぞ」

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/3
えっ?どうして?心に思っただけなのに、声に
出してないのに・・・。
「心の声を聞くのが、わしの仕事だからの」
また当てた!声に出してないのに!
「だから神様だと言っとるじゃろうが」
そんなバカな!
「では、オマエは誰にお祈りしていたんじゃ?神
様にお祈りしてたんじゃないのか?」
そりゃそうだけど。でも・・・。
「神様を信じてないのにお祈りしているオマエの
方がよっぽどボケとる」
そうかもしれないけど、でも、そんなマンガに
出てくるようなカッコした神様なんて・・・。
「これはオマエにわかりやすいカッコにしただけ
じゃ。どんなカッコにもなれるぞ」
そう言うとおじいさんは突然、拳銃を持ったカ
ウボーイになったり、黒人ダンサーになったり、
赤ん坊になったり、ビキニの金髪美人になったり
した。
「どうじゃ。まだ信じんか」
「わ、わかりました!
信じます!
でも、なん
で無理なんです?
神様なら世界中の人を幸せに
することくらい簡単でしょ」
「それはできん。住んでる世界が違うからの。そ
れに、この世のことはオマエたち人間に任せてお
る」

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/4
「・・・・・・・・・」
「世界を幸せにできるかどうかはオマエたち人間
にかかっておるのじゃ」
「じゃあ、どうすれば世界を幸せにできるんです
か?」
「自分で考えろ」
「そんなぁ」
「人に頼っている限りは無理じゃ」
「あなたは人じゃなくて神様でしょ」
「うぅっ、それはそうじゃが・・・。神頼みもダ
メじゃ」
「せめてヒントを教えてください」
「ヒントか。まぁ、それぐらいはいいじゃろ」
「ありがとうございます!」「世界中の人が幸せになりたいと願っている。で
も、実際に幸せな人は少ない。なんでだと思う?」
「それがわからないから聞いているんです」
「社会とはシステムじゃ。人間は間違ったシステ
ムをつくってしまった。人を不幸にするシステム
とでも言おうかの」
「なんだか難しくてよくわかりません」
「人間の社会を動かしているのは何だと思う?」
「・・・・・・・・・」

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/5
「これじゃ」
そう言って、神様は親指と人差し指をくっつけ
てボクに見せ、ニヤリと笑った。
「地獄の沙汰もカネ次第と言うじゃろ」
「そうなんですか?」
「それは人間が勝手につくった言葉で、実際は違
うがの。あの世にカネなんてものはない。カネは
人間がつくり出したものじゃ」
「確かに父さんもおカネを稼ぐために朝早くから
夜遅くまで働いています。休みの日も仕事で、め
ったに家にいない。母さんは、父さんみたいになっ
てほしくないから勉強して一流大学に行き、一流
企業に就職しろってうるさく言います。でも、今
は一流企業でもリストラが激しいし、なにより余
計に忙しくって、ストレスで心も体もボロボロに
なっている人も多いってテレビで言ってました」
「ほとんどの人間がおカネのことで頭をいっぱい
にし、お金に苦しめられて人生を過ごしておる」
「おカネっていったい何なんでしょう?」
「では、まずはおカネの歴史を勉強しに行ってみ
るかの」6
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/6
「えっ、勉強って?」
そう言うやいなや、ボクは肉体から抜け出して、
神様と一緒に時空を超える旅に出た。

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/7
第二章
おカネの歴史
「ここはどこなんです?
ボクはどうしちゃった
んです?」
気がつくと広い広い草原を空の上から眺めてい
た。神社どころかボクの住む街もビルも車も何も
ない。見渡す限りの大自然。
「心配するな。人間も肉体に宿った霊なんじゃ。
霊は時間も場所も好きなところに自由自在に行け
る」「霊って。ボク、死んじゃったの?」
「大丈夫。わしがちょっと引っ張り出しただけで、
すぐ元に戻れる。心配するな」
青ざめているボクを尻目に、神様はキョロキョ
ロあたりを見回して、杖で下界を指し示した。
「ほら、あそこを見てみ」
どうやらここは小麦畑らしい。
麻袋のような原始的な衣服を着た人たちが小麦
を収穫している。
そこに大きな袋を担いだ逞しい人たちが近寄っ8
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/8
てきた。
その袋にはいろいろな種類の魚が入っていた。
「物々交換じゃ。まだおカネのない時代、人間は
自分たちの生産物を、他の物を生産している人と
交換することで補っていたのじゃ」
「それ、学校の授業で習いました」
「うむ。だが、物々交換には欠点がある。たとえ
ば、小麦と交換しようと漁師が魚をいっぱい持っ
てきても、その農民たちが魚嫌いだったらどうす
る?」「交換できない」
「そうじゃ。それに魚ばっかり大量にあっても困
るじゃろ。干物にしてもそれほど長くはもたない」
「ボクも魚は生臭くて苦手です。毎日おかずが魚
ばっかりだったらウンザリするなぁ」
「つまり、物々交換はお互いの必要性や好みがピ
ッタリ一致しないと成立しない」
「そうですね」
「そこで人間が発明したのが、おカネじゃ」

erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/9
「なるほど!
おカネなら、いつでも、どこでも、
誰とでも、何にでも交換ができますもんね」
「そうじゃ。だが、おカネは最初から今のような
硬貨や紙幣だったわけではない。お米や小麦、塩、
油、布、皮、牛や羊など、誰もが生活していくに
おいて必要とする物がおカネとして使われたのじ
ゃ」
「誰もが必要とするから交換の媒介物になったん
ですね」
「うむ。オマエなかなか筋がよいのぉ」
そう言うと神様は細い目をさらに細めて微笑ん
だ。
「ただ、お米や小麦は自然の物だから時間が経つ
と品質が悪くなる。それに、たとえば牛がおカネ
の場合、取引のたびに切り刻むというわけにはい
かんじゃろ。つまり、自然物は品質が悪くなると
いう問題と分割に不便という問題があったんじ
ゃ」
「なるほど。それでおカネは、より便利なように
変化していったんですね」
「そういうことじゃ。では次にまいろう」
ボクたちは、今度は赤茶けたハゲ山の上に移動
してきた。
ここはアフリカなのだろうか。たくさんの黒人
たちが汗を流しながら山を掘り返している。
10
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/10
「やがて鉱山の発掘技術が発達してくると、金・
銀・銅などの貴金属がお金として使われるように
なるんじゃ。貴金属は非常に珍しく、人気があり、
誰もが欲しがった」
「誰もが欲しがるから交換の媒介物になったんで
すね」
「その通り。金属にはおカネとして適した性質があった。それは、時間が経っても品質が悪くなら
ず、分割が簡単にできるという性質じゃ」
「自然物のおカネの欠点を克服できた!」
「そうじゃ。だが、それだけじゃないぞ。金属の
おカネは長い時間たっても価値が変わらないので、
お金が価値の貯蔵手段にもなるのじゃ」
「そうか!
今使わなくても、取っておけば将来
使うことができる。腐らないから何年でも必要な
時まで持っていればいい。これは便利です!」
「うむ。だが、喜んでばかりはおられん」
「どうしてです?」11
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/11
「交換の媒介物としてのおカネは使わなければ意
味がない。価値の貯蔵手段としてのおカネは使っ
てしまっては意味がない」
「同じおカネに矛盾する二つの機能がついて
る!」
「なにかあって世の中が不安定になると、みんな
が将来に備えておカネを使わなくなるから、交換
の媒介物としてのおカネが不足してしまうのじ
ゃ」
「今の日本がまさにそうですね。日本はお金持ち
の国だって言われてるのに、みんなが不安がって
おカネを使わない」
「オマエ、中学生にしては鋭いな」
めったにほめられたことのないボクは、少し照
れて頭をボリボリ掻いた。
「カネは天下の回り物と言うじゃろ。おカネが回
っているうちは良いが、その流れが止まってしまうとみんなが困るようになるんじゃ。だから粋な
江戸っ子は宵越しのカネは持たなかった」
「う〜ん、世の中ってうまくいかないなぁ」
「それだけじゃない。金属のおカネにはもうひと
つ問題があった」
「なんです?」
「このころは金属そのものがおカネとして使われ
たので、取引のたびに重さを量ったり、純度を調
べたりする必要があった」
「それは面倒くさいなぁ」
12
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「そうじゃろ。だから重さと純度がきちんと決め
られたおカネがつくられるようになったのじゃ」
「コイン(硬貨)ですね」
「その通り。紀元前六世紀頃には、各国で盛んに
コインがつくられるようになった。ただ、誰もが
勝手にコインをつくってしまっては、本当に重さ
や純度が表示通りなのか不安になるじゃろ」
「ボクがつくったコインじゃ誰も信用してくれそ
うにないな」
「そうじゃろう」
ボクはちょっとムッとしたが、神様はそんなボ
クを無視して話を続けた。
「だから次第に国王や貴族など、その時に信用の
ある権力者がコインをつくるようになるんじゃ」
神様が指をパチンと鳴らすと、ボクたちは再び
時空を飛び超えた。
13
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第三章
銀行の成り立ち
荘厳な教会が建ち並ぶ美しい街。まるで美術館
で名画を見るかのような風景に、ボクはしばらく
見とれていた。
「ここは中世のヨーロッパじゃ。当時の国王は定
期的にコインを回収して、税金として金属を少し
削り取ったり、あるいは削り取った分、鉛などの
安い金属を混ぜたりして、新たな刻印を施して返
却していたのじゃ」
「へぇー」
「その作業を担当したのが金細工師じゃ」
ボクたちはいつの間にか金細工師の家の中にい
た。ボクは慌てた。
「ダメですよ、勝手に人の家に入っちゃ。これじ
ゃ不法侵入じゃないですか」
「難しい言葉を知っとるんじゃな。大丈夫。わし
らの姿は誰にも見えんよ」
「そうなんですか」
ボクはいたたまれない気持ちになったが、神様14
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がいいと言うんだからいいんだろう。
「金細工師の家には、集められたコインを保管す
る大きな金庫がある。お金持ちは金貨を自分で持
っていると泥棒に入られたり強盗に襲われたりす
るので、金細工師の金庫に金貨を預けていたんじ
ゃ」
「貸金庫屋さんですね」
「うむ。金貨を預けた人は、誰かと取引をする時、
金細工師へ預り証を渡し、預けてあった金貨を返
してもらう。そして、その金貨で支払いをする」
「はい」
「その金貨を受け取った人も、自分で持っている
と危険なので、この金庫に金貨を預けに来るのじ
ゃ」
「そうでしょうね」
「結果だけを見れば、金貨の所有者は変わるが、
金貨が金細工師の金庫にあることに変わりはな
い」
「はい、そうです。それで・・・」
「だったら、わざわざ金貨を引き出さなくても取15
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引相手に預り証を渡せば同じ事じゃろ」
「おおっ、そうですね!
その方が安全で便利で
す!」
「だから、貸金庫の預り証がおカネの役割を持つ
ことになったのじゃ」
「それが紙幣なんですね」
「ピンポーン!」
なんて軽い神様なんだ。
「だが、この話には続きがある。みんなが預り証
をおカネとして使うようになると、金庫に金貨は
眠ったままじゃ」
「そうですね」
「そのことに気がついた金細工師は、その眠って
いる金貨を担保にした紙幣をお金に困っている人
に貸し付け、その利子をもらうというアイデアを
思いついた。これが近代的な銀行制度の始まりじゃ」
「う〜ん、それってなんかヘンじゃないですか?
だって、その金貨は金細工師のものじゃないです
よね。人から預かっているものを勝手に他人に貸
して利子を取るなんて詐欺みたい」
「オマエの言う通りじゃが、そのことは長い間秘
密にされてきたので、誰からも文句が出なかった
のじゃ。その後は、それが銀行業として法律で認
められたから、もう誰も詐欺とは呼べなくなった」
「なんか納得いかない」
「昔の話じゃ。今さら文句を言ってもしかたなか
ろう。さて、次へ行こうか」16
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今度はイギリスの宮殿らしい。現在のバッキン
ガム宮殿とは違い、煉瓦づくりの質素な邸宅だ。
街もなんとなく荒廃している気がする。
「十三世紀のイタリアで近代的な銀行が誕生して
から、ヨーロッパ各地に多くの銀行ができて、そ
れぞれが銀行券という紙幣を発行するようになっ
たんじゃ。そうすると、これまでのようにおカネ
を国家がコントロールできなくなった。そこで政
府は銀行家と取引したんじゃ」
「どんな?」
「政府がお金を必要とする時、銀行は必ず用意す
る。その代わり、中央銀行がお金を発行し管理す
るという協定じゃ」
「だから今は政府じゃなくて中央銀行が紙幣を発
行しているんですね」
「その通り。世界で最初にできた中央銀行が、こ
こイギリスにあるイングランド銀行じゃ」
17
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「へぇー、そうなんだ」
「当時のイギリスはフランスと長い戦争をしてい
て、おカネが足りなかった。戦争には莫大な費用
がかかるからの。そこで、ある銀行家がイギリス
政府に対して中央銀行という制度を提案した。イ
ギリスの戦費を調達する代わりにイングランド銀
行という株式会社を設立し、政府の発行する国債
と同額の銀行券を発行できるようにしたんじゃ」
「国債?」
「政府の借用証書じゃ。国がおカネを借りて、利
子をつけて返すという約束じゃ。この国債と同額
の紙幣を中央銀行が発行できるようになった」
「だから中央銀行は政府の銀行って呼ばれるんで
すね。授業で習いました」
「そうじゃ。唯一の発券銀行でもある中央銀行は、
銀行の銀行でもある。中央銀行の発行する紙幣を
一般の銀行が借りて、融資を通して世の中に流通
させるんじゃ」
「なんか中央銀行ってすごいですね。政府の銀行
でもあって銀行の銀行でもある。おカネ界のキン
グ・オブ・キングって感じ」
「そう。中央銀行はすごい力を持っている。だか
ら中央銀行の政策は国の財政にも民間の経済にも
大きな影響を及ぼす」
「もし、そのすごい力を持っている中央銀行が間
違いを犯したらどうするんですか?誰か止められ
るの?」
「いや、誰も止めることはできん。中央銀行の独
自性は法律で決められておるからの。アメリカの
大統領であろうが日本の総理大臣であろうが、誰
も中央銀行の政策に口をはさめないし、責任を取18
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らせることもできんのじゃ」
「なんか納得いかない」
そう言うと神様は微笑んでボクの頭をなでた。
「ところで、おカネというのは硬貨や紙幣だけじ
ゃないぞ」
「えっ?
どういうことですか?」
「オマエも銀行に口座を持っているだろう」「はい。預金はちょっとしかありませんが・・・」
「それでいいんじゃ。中学生のうちからたくさん
カネを持っていたらロクなことにならん」
「そうか!
銀行口座の預金もおカネですね!」
「ピンポーン!
ただの数字じゃが、あれもカネ
じゃ。硬貨や紙幣というのはカネのほんのわずか
な部分でしかない。では、今度は現代の銀行に行
ってみるかの」
そう言うと神様はまたパチンと指を鳴らした。
19
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第四章
信用創造のしくみ
見慣れた風景だった。混雑した銀行のロビー。
ATMに大勢の人が並んでいる。
カウンターに身なりの立派な紳士が現れ、奥の
個室に案内された。どうやらどこかの会社の社長
さんらしい。事業を拡大するために融資してほし
いとお願いしている。
「おカネがつくられる瞬間じゃ」
「えっ?
どういうことですか?」
「学校では、銀行はみんなの預金を企業に貸し出
していると教えとるじゃろ」
「そう習いました。たぶん・・・」
「じゃが実際は、銀行は企業におカネを貸し出し
た時に、新たにおカネをつくっておるのじゃ」
「全然わかりません」「銀行はみんなから預かったおカネの一部を中央
銀行に預けるように義務付けられておる。これを
準備預金制度と言う」
20
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「金細工師の金庫に金貨が眠っているのと同じよ
うなものですね」
「鋭いのお。そのころの名残じゃ。仮に準備預金
の割合を1%としておこう。オマエが銀行に
100万円を預けたとする」
「そんなおカネ持ってません」
「わかっとる。たとえばの話じゃ。そうすると銀
行は中央銀行の口座に準備預金として1万円を預
け、残りの
99
万円を貸し出すことができる」
「そうでしょうね」
「銀行が融資した
99
万円は、誰かへの支払いに使
われるじゃろ。その
99
万円を受け取った人も、や
はり銀行の口座に預ける」
「金細工師の金庫に金貨が戻ってくるのと同じこ
とですね」
「そうじゃ。そうすると銀行は準備預金として
1%の9900円を中央銀行に頂け、残りの
98

100円を貸し出せる」
「はい。そうでしょう」
21
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「こうやって預金↓準備預金↓貸出↓預金↓準備
預金↓貸出…と繰り返していくと、銀行全体で
100万円の預金から9900万円のおカネをつ
くり出すことができるのじゃ」
「おおっ、すごい!
手品みたいだ!」
「これを信用創造と言う。つまり、銀行は融資に
よっておカネを創り出すことができるのじゃ。し
かも、紙幣を印刷するコストもかからない。キー
ボードをパチパチ叩くだけじゃ」
「まさに錬金術ですね!」
「おカネというのは誰かの借金が形を変えたもの
なんじゃ。ここに大きな問題が潜んでおる」
「どういうことです?」
「銀行からおカネを借りたら利子をつけて返さね
ばならんだろう」
「当たり前です。借りたんだから御礼を払うのは
当然でしょう」「おカネは借金からできていると言ったじゃろ」
「言いました」
「仮に利子を1割として、100万円借りたら
110万円返さねばならん」
「それぐらいの計算、ボクでもできます」
「オマエが会社の社長だとしよう。銀行から借り
た100万円を事業に投資する」
「ええ」
「原料の仕入れや人件費、燃料費などに100万22
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円を使って商売をしたとしよう」
「はいはい」
「できあがった製品に利益を上乗せして110万
円を売り上げれば、銀行に返済することができる」
「もちろんです」
「じゃあ、返済できなかったら?」
「・・・・・・・・・」
「倒産じゃ。それだけじゃないぞ。それ相当の実
物の財を担保として没収される」
「そんなもの持っていません!」
「だからたとえばじゃ」
「ごめんなさい。つい・・・」
「100万円から110万円を生み出さなければ
ならない。つまり、経済が成長しなければならないのじゃ」
「それが出来なければ倒産してしまう。だからみ
んな必死に働いておカネを稼ごうとするんです
ね!」
「うむ。誰だって路頭に迷いたくはないじゃろ。
しかし、経済活動には資源の消費がともなう」
「またなんだか難しいことを言う・・・」
「おカネはただの数字じゃ。いくらでも増やすこ
とができる。しかし、地球は有限じゃ。資源を無
限には消費できん」
「だから環境破壊が起きているのか!」
23
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「ピンポーン!
それに資源は偏在しとる」
「偏在?」
「工業製品をつくるのに不可欠な石油や鉱山は、
ある場所が限られとるということじゃ」
「それも授業で習いました」
「だから昔は資源を求めて侵略戦争なんてものが
起きた」
「わぁお!」
「だが、もっと恐ろしいこともあるぞ」
「な、なんです?」
「オマエが軍事産業の社長だったらどうする?」
「軍事産業?」
「戦争のための兵器をつくっている会社じゃ」
「・・・・・・・・・」
「軍事産業は戦争がなければ成長できない。平和
になっては倒産してしまうのじゃ」
「そんな・・・」
「兵器は石油に次いで世界に二番目に多額の取引
がおこなわれている産業じゃ。たくさんの人間が
働いておる」
「倒産したら、そこで働いている人たちは困るで
しょうね」
「爆撃で全部破壊してしまえば、また一からつく
り直せるから建設会社も儲かる。石油化学会社、24
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製薬会社、マスコミ、衣料会社なんかも軍事産業
の一部じゃ。戦争ほど盛大に消費するものはない
からの。だから不景気になると戦争が起きやすく
なるんじゃ」
「そんな恐ろしいこと・・・」
「だが、さらにもっと恐ろしいこともあるぞ」
「ひぇ〜」
「すべてのおカネは借金からできておる。全体で
みれば貸出し金額より返済金額の方が常に大きい。
だから借金を全部返そうと思えば、また新しく借
金をしなければならないんじゃ」
「それじゃあ借金は永遠になくならないよ!」
「そうじゃ。まるで借金地獄じゃのお」
そう言うと神様はなぜか豪快に笑った。
「おかしいです!なんか絶対おかしいです!」
「今はそうなっているという話じゃ。おかしけれ
ばこれから変えていけばよい」
25
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「今まで誰もおかしいと思わなかったのかな
ぁ?」
「いや、過去には銀行制度に反対する人もたくさ
んいたんじゃ。今度は建国当時のアメリカに行っ
てみよう」
26
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第五章
通貨発行権をめぐる戦い
ボクたちは広大な北米大陸を西から東へ飛んで
いった。
太陽がさんさんときらめく西海岸を抜け、大自
然の中で生きるネイティブ・アメリカンや荒れた
大地を耕す開拓者たちを眺めながら、東海岸のボ
ストンに到着。街は活気にあふれている。
「すごいにぎやかですね」
「アメリカはイギリスの植民地だった。しかし、
イングランド銀行のおカネを使っていたから交易
は滞っておった」
「交易?」
「品物の交換や売買をすることじゃ」
「なるほど。で、なんでです?」
「簡単に言えば、おカネが不足していた。アメリカには豊富な資源がある。新大陸に夢を持って移
住してきた労働者もたくさんいた。しかし、交換
の媒介物であるおカネが足りなかった」
「ふーん」
「そこで当時の植民地政府は、全植民地で通用す
る紙幣を発行して使うようにしたんじゃ」
「へぇー」
「その政府紙幣が出回り始めてから、物資の流通
が活発になり、新大陸の経済はどんどん発展を続
けていった。取引に必要なおカネを過不足ないよ
うに自分たちでつくったんじゃ」
27
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/27
「それは賢いですね」
「なにより、銀行に利子を支払う必要がなかった」
「そうか!
銀行からおカネを借りなくても、必
要なおカネは自分たちでつくればいいんだ!

府ですからね。そりゃ信用があります」
「しかし、その状況を快く思わなかったイングラ
ンド銀行が国王に働きかけて、植民地政府がおカ
ネを発行することを禁止してしまった」
「オー・マイ・ゴッド!」
「再びイングランド銀行の発行するおカネを使用
することを命じられたアメリカは、一年もしない
うちに通りが失業者であふれるほどの不況になっ
た」
「なんてこった!」
「そこでおカネの発行権を取り戻すためにアメリ
カは独立戦争を起こしたんじゃ」
「そうだったんですか」
「実際、アメリカの憲法第一条八項には議会が通
貨発行権を持つと書かれておる。中央銀行ではな
くての」
「じゃあ、中央銀行がおカネを発行するのは憲法
違反じゃないですか」
「うむ。だが、銀行家はあきらめなかった。政治
家を買収したり、代理人を議員にしたりと、なん
とか通貨発行権を手に入れようと画策し続けた。
その結果、何度も通貨発行権が議会と銀行家の間
を行ったり来たりしたんじゃ。しかし、通貨発行
権を中央銀行から議会に取り戻そうと試みた大統
領は次々と暗殺されてしまった」28
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/28
「ひぇ〜」
「たとえば、アメリカでもっとも尊敬されている
大統領エイブラハム・リンカーンは、総額4億5
千万ドルの新しい紙幣を印刷した。財務省の発行
したこの紙幣は、銀行の紙幣と区別するために裏
側を緑色のインクで印刷したからグリーンバック
と呼ばれたんじゃ。リンカーンは、このグリーン
バックで南北戦争の戦費を調達し、北部連邦を勝
利へ導いた」
「あったまいい〜!」
29
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/29
ケネディが発行した合衆国政府券
「アメリカでもっとも愛されている大統領ジョ
ン・F・ケネディも、1963年に財務省の持つ
銀を担保にした政府紙幣を
42
億ドル発行したが、
暗殺後、即座に回収されてしまった」「ケネディさんが殺された場面をテレビで見たこ
とがあります。まるで公開処刑みたいに衝撃的で
した」
「ケネディが暗殺されて以来、中央銀行から通貨
発行権を取り戻そうとする大統領は出て来んの
ぉ」
「う〜ん、残念」30
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/30
「わしが今のおカネのしくみを􀀀人を不幸にする
システムと言った意味がわかったかの」
「はい。でも、いったいどうすればいいんです
か?」
「では、それを考えるために、歴史の中に埋もれ
てしまったおカネのしくみを見にゆこう」
31
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/31
第六章
減価するおカネ
ピラミッドが見える。でも、なんか違う。なん
だろう? そうか!
ボクの知っているエジプトは見渡す
限りの砂漠だけど、ここには豊かな緑がある。
「古代エジプトでは、農民が倉庫に預けた穀物の預り証としてつくられた陶片が、おカネとして使
われていたのじゃ」
「へぇー」
「穀物を保管するには費用がかかる。だから時間
の経過に合わせて保管料を取られた。言うなれば
時間と共におカネの価値が減るのじゃ」
「自然物のおカネと同じですね」
「担保が自然物じゃからの」
「エジプト人が建物をつくる場合、永久に朽ち果
かんがい
てることがないように造られ、灌漑システムなど
の生産施設も世界屈指の質を誇った」32
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/32
「おカネを持っていても価値が減るから、価値の
残るものにおカネを使うのですね」
「オマエ、ホントに賢いのお」
えへへ。ボクは少し得意になった。
「この時代のエジプトは􀀀ナイル川の奇跡と呼
ばれたように、とっても豊かな社会じゃった。特
に庶民がの」
「そうなんですか」
「一日のうち仕事をするのは昼の休憩を入れて八
時間。休日もたくさんあり、一年のうち三分の一
しか働いておらんかった」
「父さんもこの時代に生まれればよかったのに」
「ビールとワインがよく飲まれ、たくさんの種類
のパンが作られておった」
33
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/33
「楽しそう♪
持っていても価値が減ってしまう
から、カネは天下の回り物だったんですね」
「この減価するおカネは千年以上使われておった
が、やがてエジプトがローマに支配されるとおカ
ネのしくみを変えられてしまい、その後、富の集
中が一挙に起こり、二度と繁栄を取り戻せんかっ
た」
「もったいないなぁ」「同じように価値の減るおカネを使っていた時代
があるぞ」
そう言うと神様はまた指をパチンと鳴らした。
ここはさっき見た風景だぞ。荘厳な教会がずら
りと並んでいる。
「中世盛期のヨーロッパじゃ。この時代は金貨や
銀貨が使われておったが、たとえばイギリスの国
かいちゅう
王エセルレッドは6年ごとにおカネを改
鋳し、
そのたびに税金として
25
%も没収した」34
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/34
「それじゃ持っていてもしかたない。金属のおカ
ネでも価値の貯蔵手段にならなかったんですね」
「そうじゃ。だからおカネは貯蓄されることなく、
できるだけ長期的に役に立つものに投資された。
土地の開発や水車や風車の整備などにな」
「なるほど」
「この教会もそうしてできたものじゃ。当時の教
会は貴族や教団の持ち物じゃなく、市民の共有財
産として誰でも自由に使えるようになっておった。
だから、みんな教会を建てるために􀀀宵越しのカ
ネを寄付したのじゃ」
「どおりでやたらと豪華だ」
「庶民の生活も豊かじゃった。穀物、肉、卵、牛
乳、チーズなど、今と変わらぬ食材で一日四食を
食べておった」
「太りそう(苦笑)」
「職人は週に平均4日以上は働かず、一日の労働
時間も限られておった。一番貧しいと言われた小35
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/35
作農でさえ服や靴、ベルトに銀細工のものを使っ
ておったんじゃ」
「古代や中世には面白いおカネのしくみがあった
んですね」
「現代にもあったんじゃぞ」
そう言うと神様はまた指を鳴らした。
オーストリアの小さな田舎町。のんびりとした
田園風景だ。整備されたきれいな街並み。森も豊
かな木々が生い茂っている。
「シルビオ・ゲゼルという経済学者がおった。ア
ルゼンチンで商売をしておったゲゼルは、経済が
混乱していたアルゼンチンの状況を詳しく分析し
て、その経験からおカネのしくみに欠陥があるこ
とに気づいたのじゃ」
「へえー、すごい人なんだ」「ゲゼルは、あらゆる自然物が時間と共に老化し
ていくように、おカネもまた老化しなければなら
ないと考えた。そして、経済活動の最後には消え
去るようにしなければならないと思ったんじゃ」
36
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/36
ヴェルグルの労働証明書
「おカネは腐らないですもんね。それどころか貯
めておけば利子がついて増えていく」
「自然は神そのものじゃ。自然の摂理に反するも
のは、この世と調和できん」
「確かにおカネは不自然です」
「そこでゲゼルは、すべての商品が平均で年率
5%劣化するという計算から、おカネもまた5%
減価すべきだと考えた。おカネは社会の中で血液
のような役割を持っている。血液の流れが止まる
と死んでしまうじゃろ。だから、おカネの流れを
止める人間には5%の􀀀持ち越し税をかけるべ
きだと提案したのじゃ」
「なるへそ」
「そのゲゼルの提案を実践したのが、世界大恐慌
の時に失業者で街があふれ返ったこのヴェルグル
という町じゃ」
「そうだったんですね」
「当時の町長が町議会で減価するおカネの発行を
決議して􀀀労働証明書というおカネを発行した。
そして、町が道路整備などの事業を起こし、失業
者に職を与え、その労働の対価として労働証明書
を支払ったんじゃ」37
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/37
「すばらしい!」
「労働証明書は、月初めに額面の1%の印紙を貼
らないと使えないようになっておった。手元に持
っていればいるほど損をするので、誰もができる
だけ早くこのおカネを使おうとした。すると、こ
の減価するおカネが消費を促し、経済を活性化さ
せたんじゃ」
「持っていると損をするんだから、みんな貯め込
まないで使いますよね」
「この労働証明書は、通常のお金のおよそ
14
倍の
速さで流通した。すばやく使われることで、おカ
ネは何倍もの経済効果を生み出す」
「そうか。1万円も
14
回使えば
14
万円使ったのと
同じですもんね」
「こうしてヴェルグルはオーストリア初の完全雇
用を達成した町になったんじゃ。町中が整備され、
上下水道も完備され、ほとんどの家が修繕され、
町を取り巻く森も植樹され、税金もすみやかに支払われた」
「大成功じゃないですか!」
38
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/38
「じゃが、オーストリアの中央銀行によって禁止
通達が出され、わずか1年ちょっとでヴェルグル
は再び混乱状態に戻ってしまったんじゃ」
「また中央銀行ですか」
ボクは深いタメ息をついた。
「同じ世界大恐慌の時に注目された人物がもう一
人おる。クリフォード・ヒュー・ダグラスという
経済学者じゃ。ダグラスは、もともとエンジニア
として生産のオートメーション化に携わっておっ
た」
「オートメーション?」
「製造を人手にたよらず機械が自動的に調整しな
がら作業を行うことじゃ」
「今じゃほとんどオートメーションですね」
「ダグラスはオートメーション化が進めば人間が
単純労働から解放されると思っておった。しかし、実際にはオートメーション化が進めば進むほど失
業者をつくり出してしまうことに気がついたんじ
ゃ」
39
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/39
「機械が人間に代わって仕事をすれば、その分、
仕事にあぶれる人が出てくるのは当然ですね」
「その後、ダグラスは転職して会計士になり、多
くの会社の帳簿を見ているうちにA+B定理を発
見する」
「A+B定理?」
「生産にかかるコストをAとBに分けるんじゃ。
Aは人件費で、それはそのまま労働者の所得とな
って、購買力になる」
「了解です」
「Bは人件費以外のコストじゃ。製品の価格はA
+Bで成り立つが、購買力はAしかない。だから、
労働者は自分たちの作り出したすべての製品を買
うことができない」
「おおっ、そうですね!」
「購買力は常に不足している状態なんじゃ。だから、この限られた購買力を奪い合わねばならんの
で、企業は激しい競争をしなければならん」
「購買力不足が厳しい競争社会の原因なんです
ね」
40
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/40
「イエ〜ス。だからダグラスは、不足している購
買力を補う必要があると考えた」
「そうしないと生産されたものは売れ残りますも
んね」
「つまりは、国民におカネを配れということじゃ。
これをダグラスは国民配当と呼んだ」
「なんか似たようなことを聞いたことがあります。
確かテレビでベーシック・インカムって言ってい
たような・・・」
「まぁ、同じようなものじゃ。ダグラスが配当と
いう言葉を使ったのは、エンジニアとしての経験
から、生産の9割は道具とプロセスの問題で、労
働者の力は大きな役割をはたしていないと思って
おったからじゃ。人類の歴史の中で、長い時間を
かけて蓄積された知識や技術は、人類全体の遺産
であり、みんながその相続人だから等しく配当を
もらう権利があると考えたんじゃ」
「なるほど。言われてみればその通りですね」「ダグラスは、この国民配当を銀行のおカネじゃ
なく、国家がおカネを発行して支給すべきだと提
唱した」
「銀行のおカネが問題を引き起こしているんです
から、銀行のおカネでは解決できませんね」
「カナダのアルバータ州では1935年にダグラ
スの提言を実践し、二度、配当を市民に支払い、
経済が活性化した結果、州の負債を大幅に削減す
ることができたんじゃ」
「おおっ、すばらしい!」
「人類は科学によって生産性を向上させてきた。41
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/41
これはこれですばらしいことじゃ。だが、その結
果、生産力が過剰になり、人間の職を奪うように
なった。現在は労働しなければカネを得る術がな
い。しかし、仕事を得られない人間はどうすれば
よい?」
「生産性はますます向上していくわけですから、
仕事のない人間はますます増えていきますね」
「だからダグラスは、労働と所得をある程度切り
離して、所得を補償してあげるべきだと主張した
のじゃ」
「必要最低限の所得を全員に配布するベーシッ
ク・インカムが話題になっているのも、仕事がな
いとか、仕事があっても収入が低すぎて生活でき
ない人が増えているからなんですね」
「そういうことじゃ。生産力も生産物もあり余る
ほどある。あとは分配の問題じゃ」
「仕事がなくても最低限の生活が保証されれば、
みんな安心して生きていけるでしょうね」
神様は大きくうなずき、目を細めて微笑んだ。
42
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第七章
未来はボクたちがつくる
はなおと
気がつくとボクたちは夕暮れの花音神社に戻っ
ていた。
「どうじゃ。少しはヒントになったかの?」
「はい。勉強になりました。ありがとうございま
す!」
「おカネは人間がつくり出したものじゃ。だから、人間にしか変えることはできん」
「でも、どうやって・・」
「銀行は営利企業じゃ。つまり、利益を得るため
に活動しとる機関じゃ。社会全体のことなど考え
ておらん」
「だからおカネはみんなのために活動する公共の
機関が管理すべきなんですね」
「うむ。そうすべきじゃろうな」
「そうなれば、国が銀行に利子を支払う必要もな
くなりますね」
43
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「そして、自然の摂理に沿ったものでなければな
らない」
「持ち越し税をかけて、おカネを減価させるんで
すね」
「そうじゃな。持ち越し税ならお金持ちほど税金
を払うことになる。おカネのない人間ほど払う税
金は少なくてすむ」
「より公正になりそうですね」
「地球が有限であることも忘れてはならんぞ」
「おカネを何か実物の財で裏付ける必要がありま
すね」
「そうしないと無限に増やせてしまうからの」
「おカネでおカネを増やすようなマネーゲームも
やめるべきですね」
「ほぉ、冴えとるのぉ」
ボクは「どんなもんだい」と胸を張った。
「あとは、すべての人が安心して暮らせるように、
最低限の所得を保証するべきじゃろうな」
「せっかく生産性を高めたんですから、その恩恵
をみんなで分けるべきですね」
「うむ。百点満点じゃ」
神様は満足そうに微笑んで、ボクの頭をクシャ
クシャになでまわした。
「でも、本当にできますかね。世界を幸せにする
なんて」
44
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「それはオマエたち次第じゃ。オマエの魂はわし
の分身でもある。オマエだけじゃない。人間はみ
んなわしの分身じゃ。神と同じ創造する力がある」
「でも・・・」
「わしは必要なものはすべて与えてある。必要以
上の贅沢をしなければ、みんなが不自由なく暮ら
していけるはずじゃ」
「もう一つ聞いてもいいですか?」
「なんじゃ」
「どうしてボクの前に現れてくれたんですか?」
「オマエは幼い頃からずっと同じ願い事をしとる
じゃろ。しかし、願うだけでは叶えられん。テレ
ビが故障したら、神様にお願いすればなおるか?」
「なおりません」
「そうじゃろ。社会とは目に見えなくともシステ
ムじゃ。願うだけではなおらん。つまりその、見当違いをしているオマエを見ておれなくなったん
じゃ」
ボクの顔は恥ずかしくって真っ赤になった。
「恥じることはない。オマエは優しい子じゃ。そ
れに素直でキレイな心を持っている。人間にとっ
てそれが一番大事じゃ。自信を持て」
「ありがとう。でも、もっといっぱい教えてほし
いことがあります。これからも教えてもらえます
か?」
「必要な時に話しかけなさい。わしはいつでも聞
にぎてぬし
いとるぞ。わしは和幣主の神、つまりおカネの神
じゃ。おまえたちの思いや行いは世界に大きな影45
erver/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P2‐47(本文)/P2‐47/2010年 6月16日/14時21分58秒/45
響を与える。わしはみんなを幸せにするおカネを
おまえたちがつくってくれることを、いつも心か
ら願っとるぞ」
そういうと神様はスーッと祠の中に消えていっ
た。
ボクは沈みゆく夕日に背を向けて歩き出した。
わくわくした想いを胸に秘めて。
46
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あとがき
はじめに
お金にまつわる話ですぐ思い出すのは、お袋が「お
じいちゃんは、ちゃきちゃきの江戸っ子でね。よく言
ってたものよ。江戸っ子は宵越しの金は使わねえって」
と、少しばかり誇らしげに言っていたことです。
親父もよく「金は天下の回り持ち」なんてことを言
っていました。そして「この服、いくらしたの?」な
どと聞こうものなら「お金のことなんか聞くもんじゃ
ない」と怒られたものです。戦後間もなくの、昭和
20
年代から
30
年代にかけて、まだ貧しい時代のことです。
当時は「貧すりゃ鈍す」という戒めの言葉が、社会
全般に生きていて、多くの人が「男児たるもの、お金
がないといってがつがつと卑しい真似をするな。武士
は食わねど高楊枝だ」などと、少しばかり見栄を張っ
て生きていたように思います。
その後、科学技術が発達し日本の社会はどんどん西
洋化して行きました。あるとき、気がついてみるとマ
ーフィーの著書をはじめとして、「成功法則」や「お
金持ちになる方法」といった本が書店に並ぶようにな
りました。そんな本を手にとって見ると、そこには「お
金がないのは、お金を嫌っているからだ。お金がほし
いのならお金を好きにならないとダメだ」というようなことが書いてありました。
その通りですね。日本人の場合、お金に執着するこ
とをこころよしとしない民族性があって、どこかお金
を嫌っているようなところがあるように思います。し
かし、お金を嫌っているようでは、お金のほうから遠
ざかって行くのは当たり前だというのは誰にでも分か
る理屈です。社会が西洋化するに従って、人々のお金
に対する考え方も変化していき、いまやお金の好きな
人ばかりになってしまったかのように見えます。
ところがあるとき、ホリエモンというお金儲けの達
人が「お金で手に入らないものはない」と豪語するに
及んで、多くの人のヒンシュクを買うという事件があ
りました。
ホリエモンを通して私たちは、自分の心の中にある
「人の心はお金で手に入らない。お金で手に入らない
ものはいっぱいある」ということに気づくと同時に、48
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/48
それでもお金に執着している人々の醜さを知り、「自
分もホリエモンと同じようなところがあるのではない
か」と感じたのではないでしょうか?
ホリエモンは、私たちの潜在意識に気づかせてくれ
る、反面教師だったのかもしれません。
昭和
20
年から
30
年に較べて、いまの社会はずい分豊
かになりました。そのわりに、お金に困っている人が
増え続けているのは、どこに問題があるのでしょう
か?
現代資本主義社会には「今だけ、金だけ、自分だけ」
といった風潮が蔓延しています。
巷は、お金を求める人であふれかえっているかのよ
うに見えます。
その一方で、働きたくても働く先がない人が増え続
けていて、このままでは崩壊するしかないというとこ
ろに追い込まれているのが実情だと言ってよいと思い
ます。
求めても、求めてもまだ足りないお金とは、一体何
なのでしょうか?
本書では、人間および人間社会の様々な分野にわた
って造詣が深い方々にお集まりいただき、原点に立ち
返って「みんなを幸せにするお金」について論じてい
ただきました。お読みいただいた皆様が、お金で幸せ
になる道を歩まれますことをお祈りしています。
いま起こっていること
第二次世界大戦を境として世界は大きく二つに分か
れました。ソ連をはじめ、東欧、中国などの共産主義
諸国とアメリカはじめヨーロッパ、日本などの資本主
義諸国です。
共産主義というのは、私有財産制を否定し、共有財
産制の社会を実現することによって、貧富の差をなく
そうとする社会体制です。
共産主義体制が成立するためには「誰もが他人の苦
しみを自分の苦しみとして受けとめ、他人に喜んで頂
くことを自分の喜びとする」高い精神性に裏打ちされ
た人格を備えていなければなりません。
誰かが広い土地、大きな家に住んでいる場合、貧し
い人にそれが分かち与えられるのが共産主義社会です。49
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/49
土地を始め私たちに与えられているあらゆる自然界の
恵みは元来、個人の所有物ではありません。だから誰
か特別の人が私有するのではなく、みんなで平等に分
かち合う素晴らしい社会のはずなのです。
持っている人から持たない人へ物資が分け与えられ
るとしたら、もらう人は誰も文句は言わないでしょう。
そのうち分けてもらうのが当然ということになってく
るのではないでしょうか?しかし、自分より貧しい人
もいるわけですから、今度はその人に対して、自分の
もっているもの、たとえば服や化粧品、靴や食べ物な
どを分け与える必要があります。
誰もが喜んで分け与えるでしょうか?人類はまだそ
んなレベルにまで到達していないと思うのです。
「人には分かち合いを要求するが、自分のものを分
かち与えようとはしない」のが、神ならぬ人の住む世
の常、現実の姿だといってよいと思います。
共産主義体制がうまくいかなかったのには、様々な
要因があると思いますが、『人のものは自分のもの。
自分のものは自分のもの』という精神構造から脱皮で
きなかったからというのが根本的な要因だと思われま
す。共産主義という理想の社会の実現を阻んでいるも
のは自我の欲求と嫉妬心だといってよいと思います。
理想の社会が実現するためには、人類はまだ様々な
試練を乗り越えて、人間性を向上させていく必要があるのだと思います。
一方、資本主義社会というのは、生産手段を持つ資
本家が、労働者を雇用して商品を生産し、得られた価
値を利潤として手に入れる社会と定義されています。
共産主義社会では、すべての経済活動を国家が掌握し、
企業家が自己の才覚で経営する自由は認められていま
せんが、資本主義社会は国家の干渉を排除し、個人の
思想、言論、信仰の自由が尊重される制度です。
個人の才能、達成欲によって物事が成就していく社
会です。
20
世紀は、資本主義社会を代表するアメリカと共産
主義社会を代表するソ連が世界規模で鋭く対立した東
西冷戦時代でした。
1989年、ベルリンの壁が消滅し、さらに1991
年、ソ連が崩壊するに及んで、この世からほとんどの
共産主義を目指す国家が姿を消し、全世界が資本主義50
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/50
の道を歩んで現在に至っています。
ところが最近になって、資本主義も多くの問題をか
かえていて、瀕死の状態にあることが誰の眼にもはっ
きりしてきたのでした。
2007年に表面化したサブプライム・ローン問題
から始まった世界金融危機は、2008年になって、
アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが倒産
するなど、様々な複雑な金融取引の実態をあぶりだし、
いよいよ現代資本主義体制が崩壊することを明確にし
たのでした。
自分だけがお金を手にいれ、好きなことをしたい、
そのために人類の未来が、あるいは自然界がどうなっ
ても知ったことではないというエゴの欲求が極限にま
で世界中をおおったのでした。
このまま進んでも、新しい展望を開くことができな
いところまで追い込まれているのです。
資本主義社会はいったん崩壊せざるを得ないのでし
ょう。そしてその後、素晴らしい社会が誕生するのだ
と思います。
経営指導の神様といわれる船井幸雄氏は、2011
年から2020年にかけて大変化が起き、この世界は
ひっくり返り、素晴らしい世界「ミロクの世」がやっ
てくるだろうと予測しておられます。
物質文明から精神文明へ
いま何が起ころうとしているのか、別の角度から考
えてみたいと思います。
20
世紀の後半あたりから「
21
世紀は東洋の時代」と
言われるようになりました。長年続いてきた西洋文明
が、間もなく没落するのではないかということに多く
の人が気づき始めたのだと思います。
むらやまみさお
もう半世紀以上前のことになりますが、村山
操さ
んは地球文明には周期があるということを発見し、文
明法則史学としてまとめることに成功されました。
地球文明には波があり、東洋と西洋が800年周期
で栄枯盛衰を繰り返しているというのです。
1600年前、すなわち西暦400年から観てみる
ことにいたしましょう。次頁の図に示しますように、
西暦400年から1200年までの800年間は、東51
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/51
洋文明が隆盛を誇り、一方西洋文明は衰退していきます。次
いで、1200年から2000年までの800年間は
これが逆転して、西洋が勃興し東洋が衰退しています。
さて、いよいよ
21
世紀です。2000年から2800
年までの800年間は西洋文明が衰退し、東洋文明が
隆盛を誇るということになります。
文明法則







と、1975年


2075年までの100年間は文明の激変期に当たる
とされています。いま激変の真っ最中なのです。現実
に起こっていることを観察してみますと、たしかにヨ
ーロッパをはじめとする西洋は衰退期を迎えているよ
うに見えます。EU統合によって新しい事態に対応し
ようとしていますが、衰退していく流れは一向に収ま
らないようで、ギリシャをはじめゴタゴタが続いてい
ます。
一方東洋はどうなっているのでしょうか?日本はも
たもたしているとは言うものの、中国、韓国、台湾を
始め東アジア諸国には、一見なんだか盛り上がってく
るエネルギーを感じるのではないでしょうか?
東と西の接点であるイラン、イラクを始めとする中52
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/52
東地域が一触即発の状態にあって、やはり激変期であ
ることを実感させられます。
さて、
21
世紀という地球規模で大転換期を迎えてい
る、この現代にも文明法則史学はそのまま適用できる
のでしょうか?
科学技術が巨大化し、経済のグローバル化が進んだ
現代にあっては、東洋と西洋の差がなくなりつつある
といってよいと思います。高層ビルディングが立ち並
び、西洋化していく中東や中国の都会の風景を眺めて
みると、まるで、そこは西洋ではないかと目を疑って
しまうほどです。日本ははるか前から西洋化が進んで
います。
このまま進むとするなら、東洋が西洋化するという
物質文明の流れは今後変わることはないように思われ
ます。
参考文献
・林英臣「地球のバイオリズム」カタツムリ社
・村山節「文明の交代について」
叶匠寿庵(0775−46−3131)
『東洋の心』と『西洋の心』
東洋を創ったのは『東洋の心』、西洋を創ったのは『西洋の心』です。これからの文明のあり方を考えるとき、
この二つの観点から考えてみることが大切になってく
ると思うのです。
地政学的な意味での地域性のウエイトは小さくなる
のではないでしょうか?
『西洋の心』というのは急ぐ心、いまここから遠ざ
かろうとする心、現在を否定し、未来を志向する心で
す。
西洋が物質的に繁栄していくのは『西洋の心』の働
きによっています。
一方『東洋の心』はいまここ、このときにとどまろ
うとする心です。東洋から物質的に豊かな文明が生ま
れないのは、未来志向に乏しい『東洋の心』の働きに
よっていると考えられます。
チルチル・ミチルのように『青い鳥』を追いかける
のが『西洋の心』とするなら、何もしないで、いまこ53
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/53
こ、この場に『青い鳥』を見出そうとするのが『東洋
の心』です。
『東洋の心』をもった人は西洋にも多勢おられるこ
とでしょうし、『西洋の心』をもった東洋人も多勢お
られることだと思います。これからは西洋と東洋、あ
るいは西洋人と東洋人という区別よりも『西洋の心』
と『東洋の心』と言う観点から物事をとらえたほうが
よいように思います。
20
世紀、科学技術が極度に発達し、私たちは便利こ
の上ない生活を楽しめるようになりました。ホリエモ
ンではないけれど、お金さえ出せば、欲しいものは何
でも手に入る、そんな時代なのにもう一つ幸せ感に乏
しいのは皮肉ですね。
かつて、科学技術の恩恵もなく物資に恵まれること
もない、いわばその日暮らしの不便で貧しい時代があ
りました。病気になっても近所に病院もなく交通の便
もない、そんな貧しい時代でした。
しかしみんな安らかに、感謝の気持ちを持って暮ら
していて、子供たちはと言うと眼をきらきら輝かせて
遊びまわっていた、そんな時代があったように思いま
す。
イエス・キリストは「心の貧しきものは幸せだ」と
言っています。心の中が空っぽなほうが、今ここを十
分楽しめるということだと思います。心の中がお金や欲しいものでいっぱいだとしたら、その人は不幸せな
人生を送ることになるし、また社会がお金や欲しいも
のを求める人で満ちあふれているとしたら、その社会
はきっと不幸せな社会になることでしょう。
お金は人類の貴重な発明品だといってよいと思いま
す。問題なのはお金ではなく、人の心のあり方なので
すね。
私たちが生きているこの転換期に大切なことは東と
西を区別することではなく、自分たちの中にある『東
洋の心』の働きと『西洋の心』の働きに気づき、宇宙
法則に従って、そこにいるだけでイキイキわくわく楽
しくなるような共同体を創っていくことだと思います。
お金やモノにとらわれることなく、『足るを知る心』
をもって生きたいものです。
54
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/54
りょうあんじ
つくばい(京都龍安寺)
りょうあんじ
石庭(京都龍安寺)
er/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P48‐55(あとがき)/P48‐55/2010年 6月16日/14時22分34秒/55
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/た行/て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P56‐57(既刊・情報誌)/P56‐57/2010年 6月16日/14時23分11秒/57
題名:みんなを幸せにするおカネの話
おカネってなぁに?な〜んだ、本当は、そんなことだったのか
バンクシアブックス007
2010年7月10日第1刷発行
著者みんなの幸せプロジェクト
監修近藤洋一
構成近藤陽子
表紙・イラスト月野ことり
企画株式会社バンクシア
発行株式会社トータルヘルスデザイン
〒619‐0223
京都府木津川市相楽台9丁目1番1号
TEL.0774‐72‐5889 FAX.0774‐73‐3740
URL http : //www.thd-web.jp/
印刷製本東洋紙業株式会社
価格■400円(税込)
■1回20冊以上(20冊〜49冊)のご注文で、1冊あたり350円(税込)
■1回50冊以上(50冊〜)のご注文で、1冊あたり320円(税込)
乱丁・落丁はお取替えいたします。
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て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P58‐59(奥付・創刊にあたって)/P58‐59/2010年 6月16日/14時23分41秒/58
「バンクシア・ブックス創刊にあたって」
オーストラリアの森林にはバンクシアという、一風変わ
った、不思議な植物が自生しています。バンクシアの実は
堅い殻に包まれていて、普段は何事もないかのように静か
にしていて、殻がはじけることもないと言われています。
ところがオーストラリアの山林は、何かのはずみで自然
発火して、山火事が起こることがよくあるそうです。そん
なときこそバンクシアの出番なのです。森林がすっかり焼
けてしまったその焼け跡で、バンクシアの堅い殻がはじけ
て種が飛び出し、やがて芽を出します。そして燃え尽きた
森に代わって新しい森が再生していくのだそうです。見事
な世代交代ですね。
1990年ごろ、堅い殻に包まれたバンクシアの実を見
たことがあります。堅くて表面に螺旋が刻み込まれている
のがものすごく印象的でした。螺旋というのは、新しいも
のを生み出し進化していく宇宙エネルギーの象徴なので、
びっくりすると同時に、大自然の営み、造化の妙に感心し
たのを覚えています。
自らの役割を終えて燃え尽きてしまった古い森というの
は、日本の場合だと明治以来百数十年続いた資本主義とい
う、競争を前提とした経済システムにたとえることができ
ます。
デリバティブのようなマネーゲームが横行し、人間を疎
外する資本主義制度は、もうその役割を終えてしまったと
いってよいと思います。このまま進んでも、人のしあわせにつながらないことは誰の眼にも明らかだからです。今まさに役割を終えた資本主義という古い森が燃えてい
るのです。古い森に代わって、新しい森を創っていく必要
に迫られています。いよいよバンクシアの出番です。新し
い森は「愛と調和」「互恵と共生」をキーワードとする、
人間関係を重視した社会になるでしょう。
古い資本主義体制を支えたのは「􀀀奪うことによって
豊かになろうとする経済システム」でした。新しい森すな
わちポスト資本主義社会は「􀀀与えることによって豊か
になろうとする人たち」が創る社会です。
バンクシア・ブックスを通して「􀀀与えることによっ
て豊かになろうとする社会」を創造する上でバックボーン
となるべき情報をさまざまな角度からお伝えしたいと思っ
ています。
志を共にする人々とともに
21
世紀を支える指導理念を創
造し、そして共有したいと願っています。
2009年4月
24

近藤洋一59
て の部/THD冊子/バンクシア・ブックス/P58‐59(奥付・創刊にあたって)/P58‐59/2010年 6月16日/14時23分41秒/59

16. 2010年8月03日 17:45:11: cqRnZH2CUM
いろいろ噂はあるようだが
http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=1923230

>アメリカは天皇の財産を没収し、そのお金を日本国民の援助に回して、日本を救った

現実には、そういう事実はなく、米国の莫大な援助 約12兆円(無償は9.5兆円)は、米国民の税金から来ている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/hanashi/story/1_2.html


また公式には現在の皇室の課税資産は20億円にも満たないらしいので、
その数十万倍くらいの隠し資産が無ければ、
今後の国債バブル崩壊時のハイパーインフレ回避は到底無理だろうw
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312779638



17. 2010年8月03日 19:47:36: YPCSEKJRhU
>>16さんへ
昭和天皇の資産は、敗戦当時、GHQが調査した金額で17億円程度はあったはずです.ただし、その金額も金塊を除く金額で、金塊がどれほどあったか不明です.
ですから、少なくとも、当時の金額で17億円ほどのお金がアメリカに没収され、それが日本への援助になったのです.表向き、アメリカは日本に対する賠償請求を
放棄していますが、実際のお金の動きは、何がどうなったのかよく分かりません.
もちろん、アメリカからの純粋な援助を否定するつもりは全くありません.
イラクの場合も、イラクの国の全資産が一度アメリカに送られ、必要に応じてドル紙幣でイラクへ戻されました.これと同じことが、日本でも行われたと私は考えます.
おおよそ17億円の資産には、田畑、山林が含まれますから、実際には、どの様なお金の動きがあったのかは不明です.
敗戦の年の4月頃、皇后の名前で国債赤十字に、正確な金額を忘れましたが、当時の金額で13億(33億)の寄付が行われた公式な文書がイギリスに残っているそうです.当時でも、天皇がお金を外国で動かすことが可能であったのは、間違いありません.同時に当時でも国外に天皇の資産があったことも事実です.
---------------------------
インフレになっても、負債は無くなることはありません.2000年3月31日時点では、日本銀行に金塊が4328億円ありましたが、インフレで紙幣の価値が下がり金塊の資産価値が上がる、金塊の資産価値が国債の額を上回れば、その辺りから負債は減って行くと考えられます.
---------------------------
あなたが言うように、負債が所得を上回っても、泥棒をすれば返済は可能ですが、それを返せると言うかどうかは、あなたの良識にお任せします.

18. 2010年8月03日 22:25:44: 2FgS4M8zEU
安部氏は、『国際銀行家たちの地球支配/管理のしくみ』の中で、ロスチャイルドがマルクス・エンゲルスらに共産主義思想を造らせたとスッパ抜いたはずなんだが、こうも簡単に思想転向できるものなのか?話がコロコロ変わりまくりなんだが。

19. 2010年8月03日 22:35:45: cqRnZH2CUM
>インフレになっても、負債は無くなることはありません

例えば物価が10000倍になるインフレが発生すれば、
名目では所得も税収も10000倍になり、GDPは500京円として
消費税1%分だけで、これまでの累積赤字1000兆円を僅か1年で余裕で返せる
しかし、これは実質、国債所有者に対する泥棒に等しい。
こういうことを過去の世界中の国々はやってきたということだ
(ジンバブエは1兆倍以上だった)


20. 2010年8月04日 00:09:30: milv5Uzqmc
安部氏らは、「お金の仕組み」と言う、外国で作られたビデオを翻訳して、日本語字幕版を公開しています.
彼らの言っていることは、そのビデオの言葉をそのまま言っているだけで、彼らが自分で考えたこととは思えません.と言うより、彼らの考えが入って、かえって訳が分からなくなっていると思います.
財務局のホームページに日本銀行の仕組みを解説した文書が公開されています.239ページありますが、お金の話をするのなら、それを良く読み、考えてから話をして欲しいです.
現在のお金の仕組みは、1万円紙幣1枚を印刷発行するのに、100円の経費がかかるとすると、その経費分相当の利息のついた国債を発行していることにあります.
現実のお金は、預金準備金制度で10倍、20倍に拡大されて流通し、1万円札自体は、銀行に眠ったままで紙幣の大半は使用されません.(ローンの証書が流通します)
1万円札が一度しか使用できないと、印刷するのに100円かかると、実際の価値は9900円になってしまいますが、現実にはほぼ無限に使用できると考えてよく、1万円札はほぼ1万円に等しいと言えます.これは見事なシステムだと思います.
今のお金の仕組みの問題点は、1万円紙幣を発行するのに、利息のつく1万円の国債を発行していることなので、利息のつかない国債を発行して、紙幣を印刷発行する経費は、別途考えることにすれば解決します.(お金の仕組みを理解できれば、利息のつかない国債とは、どの様な物なのかも理解できるはずです)
現在50兆円を越える紙幣が流通しています.毎年いくらかの紙幣が痛んで使用できなくなり、再発行するインク代と紙代がかかります.人件費は、税金で循環するので、含める必要はありません.1億円もかかるのでしょうか.千円札の方が消耗が激しいのでもっとかかるかも知れませんが.


21. 2010年8月04日 00:39:55: fzlOgybzD2
404 ファイル無し。読みたいなあ。どっかに無いすかね。

22. 2010年8月04日 04:33:22: U7IYL3xvMk
佐々木氏は、民主党から2回出馬も落選の経緯もあって、みんなの党から立候補したが前2回よりも得票少なく惨敗。今思えば、みんなの党に落選させられたのだと思う。

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