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国債を国内消化してきたことは正しいか?そして、今やるべき景気対策は?
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/522.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 1 月 01 日 18:53:29: 9XFNe/BiX575U
 

自国通貨建てでの赤字はいくら出しても大丈夫だという議論がある。それへの反証として、2009年暮れに書いたものを阿修羅掲示板にも投稿しておいたと思っていたら、検索しても出てこないので、こちらに再度投稿しておきます。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700/view/20091211よりコピー:

国債を国内消化してきたことは正しいか?そして、今やるべき景気対策は?

 日本の公的部門の借金が800兆円とか1000兆円を越えたとか言われているが、まだ大丈夫だとされている。なぜなら、韓国やその他のアジア諸国のように外国からの借金ではなく、ほぼ全てを国内でまかなっていて、国民金融資産は1500兆円もあるのでまだまだ国債を発行しても、その資産で消化できるというわけだ。

 しかし、これは、大きな誤解に基づいている。以下、その理由。

1.  確かに、外国からの借金だと、いつ資金を引き上げられるか分からないので、国内での消化は、そういった意味での不安はない。しかし、別の不安がある。それは、日本と言う国・社会自体の老齢化だ。

2.  単純化のために、たとえ話をしてみよう。30歳のA氏、B氏の二人だけががいる国を想定してみよう。二人はそれぞれ働いて、野菜を作ったり獣を狩ったり、着物を作ったりして、生産活動をし、それをやり取りするために紙幣を共同発行していった。互いに話し合って、これぐらいのものが出来たら100円の価値があることにして、その分の紙幣を発行したのだ。きれいな野菜畑が出来たし、獣の食料となる木々がたくさん生えた山林もある。食糧の蓄えもきれいな柄の着物もいっぱいある。それを互いにやり取りするための紙幣もたまってきて、貯金が出来た。なんとその額、A氏100万円とB氏200万円。差ができたのは生産性の違いからだった。しばらくし、道路を作ったり、体育館を作ったりしてもっと豊かな生活をしたいと考えた。それは公共のものだから政府を作ってそこが金を出すようにしようと約束した。しかし、政府が単に金を紙に刷って二人に渡しても何の有り難味もない。価値のあるものは畑だったり着物だったり、穀物だったりするわけで、それは二人、つまり、A氏B氏のものであり、政府のものではないからだ。そこで、政府が発行するのは借金証券と言うことにして、実際の金はA氏、B氏がその証券と引き換えに自分たちの今まで貯金してきたものを政府へ渡すことにした。道路作りに2万円。体育館作りに3万円と言うように、それから40年間、二人は日常の生活、つまり、農作業や狩をしながら政府の仕事もしてきた。畑や穀物・着物の蓄えは余り増えなかったが、道路や劇場、グランドなど、そして貯金は増えた。それは、債権に利子をつけたからだった。年利1%しかなかったが、利子がつくと言うことで二人は喜んで道路作りやグランド作りに励んだ。普通に働いてはその働いた分しか富は増えないが、公の仕事なら働いた分にプラスして利子まで入るのだ。こうして、40年後、二人は70歳になり、貯金はそれぞれ2000万円と3000万円になっていた。そして、そのうち、政府発行の借金証券になっているものが1900万と2900万円だった。70歳のA氏、B氏はそれぞれ100万円の現金と1900万円分、2900万円分の政府債権を持っている。しかし、国民はA氏とB氏だけなのだ。1万円で畑を耕してくれと言っても、相手は既に70歳の老人。イノシシや鹿を狩ってきてくれと頼んでも、やはり相手は70歳の老人。100万円だしてもなかなか無理なことなのだ。蓄えてあった穀物も残り少なくなってきたので、今まで1万円で取引していたものを10万円でも惜しいと感じるようになって来た。穀物を多く持っていたA氏が結局200万円の現金を全て持つことになった。B氏は困ってしまって政府証券を売ることにした。3000万円分の証券があるのだから、3000万円分の現金にするのが当然だと言うことだ。A氏も賛成して、3000万円分の紙幣を発行することにした。ところが、穀物の蓄えはもうほとんどない。だから、今まで10万円だった分量を1000万円にすることにした。そうこうするうちに、穀物はなくなり、狩りも出来なかったので、二人は飢え死にするしかなかった。

3.  上の話は単純化されている。しかし、要は、紙幣自体に価値があるのではなく、人がどのように利用できるかと言う点で価値が決まっていると言うことなのだ。そして、国債や地方債の国内消化と言うことは、将来の日本市民がその返済義務を負っているということで、将来の日本市民が労働生産性をある程度持っていないと意味がないことなのだ。

4.  つまり、逆から言うと、国債を海外に売ると言うことは、上で述べたようなリスクを分散していることになる。

5.  藤井財務大臣も亀井静香金融大臣も以上のことをよくご存知であるはずだ。そして、その上で、藤井財務大臣は赤字国債のこれ以上の発行に反対をしていて、藤井金融大臣はより一層の発行を主張している。しかし、お二人とも、本来やるべきことをやっていない。

6.  それは、新しい産業構造の転換だ。たとえば、日本の電気代は世界でも最も高い部類に入る。そのことは、たとえば日本国内でアルミの精錬がほとんど行われていないことから分かる。(*社団法人日本アルミニウム協会のhttp://www.aluminum.or.jp/basic/japanindustry.htmlにある「日本のアルミ産業は原料となる新地金を殆ど全量輸入し、これを加工する板製造業、押出製造業、はく製造業等の各業種で構成されています。」、「海外からの新地金は、その多くが水力発電によって得られた電力で製錬されて います。」という記述によっている)つまり、アルミの精錬は電気分解によって行われ、アルミは別名電気の缶詰と言われているから、アルミ精錬が行われていない国は電気代が高いと言う意味なのだ。

7.  日本で地熱開発を大規模にやれば、確実に電気代は安くなる。今の電気代が高いのは、輸入資源である石油やLPGの代金がかさむこと、そして、原子力発電が実際には、かなりの金食い虫で、さまざまな形でコストがかかっているからだ。少なくとも、自前のエネルギー資源を持てることは大きな意味がある。

8.  更に、今後高齢化が進んだ日本社会で、全国に安い費用で入れる温泉が、地熱発電所に併設されてあれば、たとえ、収入があまりなくても、よい余生が送れるのではなかろうか?

***********************

京都大学の原子力安全研究グループの一人である小出裕章氏が作成されたサイトの記事を引用します。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kid/npower/aluminum.htm

アルミ精錬の悲劇

 日本の原子力は三菱、日立、東芝という巨大企業が群がって支えてきた。1970年に敦賀(BWR)、美浜(PWR)両原子力発電所が運転開始して以降、ラフに言えば1年に2基ずつ原発が建設されてきた。うち1基は米国のWH社と提携した三菱が加圧水型炉(PWR)を作り、もう1基を米国のGE社と提携した日立、東芝が隔年交代で沸騰水型炉(BWR)を作ってきた。次第に肥大化してきた原子力産業は、現在全体で3兆円産業と呼ばれるまでになってきて、すでに設置してしまった生産ライン、配置してしまった人的資産などがあり、どうにも止まれなくなっている。

しかし、電気事業法に守られた電力会社の放漫経営は、日本の電気料金を世界一高いものにしてしまい、たとえば、世界一優秀な技術を持つと言われていた日本のアルミ精錬産業は、電力多消費産業の故にすべてつぶれてしまった(唯一、自家水力発電所を持つ日本軽金属の蒲原工場だけが生き残っている)。結局、産業界全体から見ても、原発をこのまま放置していては自らが生き残れなくなってきており、原子力産業も国内的には縮小せざるを得ない。その代償としてねらわれているのがアジアの国々である。
 

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コメント
 
01. 2011年1月01日 23:18:04: avEScUHpV6
地球温暖化を利用して原子力発電所はCO2を出さない
クリーンエネルギーというプロパガンダをして成功している。

学校教育でも原子力発電所の見学、原子力発電にかんする小論文などの
働きかけが原子力関係の組織で行われている。

このままでは電気代が高いということを隠したままで、
クリーンな原子力発電という嘘話が流通してしまう。



02. 2011年1月02日 09:17:16: vB9vNGX2pk
簡単に言います。
外国に国債を売ることは、国民の主権を外国に売ることと同じなのです。
たとえ話としてはベニスの商人が適切です。
外国に返せなかった場合、米国の代理機関であるIMFが出てきて、国の主権を制限し簒奪を始めるのです。

03. taked4700 2011年1月02日 13:51:27: 9XFNe/BiX575U : LNdKl1V4no
>外国に返せなかった場合、米国の代理機関であるIMFが出てきて、国の主権を制限し簒奪を始めるのです。

 必ずしもそうではありません。事実、ロシアのデフォルト時はIMFはほとんど何もしませんでした。

 更に言えば、IMF管理に入らない代わりに、日本は、民間資金を食いつぶし、国が単に将来の税収を担保にして借金を積み重ねているわけです。そして、なぜ、そう言ったことが行われるかと言えば、米国債の買い増しを日本にさせるためでしょう。、または、その売却を日本にやらせないため。

 事実、日本が国全体、つまり、政府と民間の両部門が持っている米国債の量について、日本政府は公表をしていないのです。

 現在、企業の内部留保が多額になっていると言われていますが、それ以上に、企業からの株配当金が増えているはずです。米国債の買い増しに対して批判が強まってきたので、先読みをして、事前、利益の吸出しを株配当金にシフトしてあったわけです。その典型的な手口が、都銀の株配当金です。都銀は法人税を納めていないのにも関わらず、株配当が可能なように都銀だけに有利な法改正がされたのです。
また、配当金に対する課税がたったの10%ということもそう言った手口を証明するものです。

 銀行利子に対する課税でさえ20%なのに、株配当金や株の売買での利益にはたったの10%しか課税されない。この値は国際的に見ても、異常に低いのです。アメリカは総合課税がされ、配当金を含めた収入が一定水準を超えると50%程度の課税がされます。

 自分が言いたかったことは、日本の現状は、合法的に、かつ、一般市民を騙して、日本の富がむしり取られる構造ができているということです。


04. 2011年1月02日 14:17:54: 5OSV8Up776
>国債や地方債の国内消化と言うことは、将来の日本市民がその返済義務を負っているということで、

おい。こら。デタラメ抜かすな。
まるで正反対だぞ。

「将来の日本市民がその受け取る権利をもっている」だっつの。

右左の行き来もわからんのか?


05. taked4700 2011年1月02日 14:33:39: 9XFNe/BiX575U : LNdKl1V4no
04さん、

>「将来の日本市民がその受け取る権利をもっている」だっつの。

誰が富を生産するのですか?そして、誰が富を消費しているのですか?

国債や地方債の国内消化とは、日本国民が戦後ずっと積み上げてきた富を預金としてため、それを政府が国債、地方債という形で召し上げ、都銀へ補助を与えたりして、合法的に日本の富をアメリカは差し出すことです。

将来、一般市民が預金をおろす時、だれが、支払いをするのでしょうか?銀行が保有している国債をそのまま渡しますか?そんなことできるわけがないのです。国は税金を集め、その税収で国債償還をするしかありません。

多分04さんは、一般市民の預金を国が吸い上げてそれを国民のために使っているのだから、単に資金が国内循環しているだけであり、しかも、国債には利子がつくので、国民全体としては資産が増えていると考えられているのでしょう。しかし、それは事実ではありません。

1.上にも述べたように、株の配当などにより、富が国外へ水出されている。
2.国債によって得た資金は実際には利益のでる事業には使われていない。そして、だからこそ、その利子を新たな国債発行によってまかなっている。つまり、およそ1000兆円にもなる借金の利子となる年100兆円ほどは、単に借金によって、つまり、より具体的に言えば将来の一般市民の税負担というものによって裏付けられているのです。将来、税負担ができなければ、単に紙切れでしかないということになります。


非常に多くの人が洗脳されていて、現状認識ができていないと思います。


06. taked4700 2011年1月02日 14:40:10: 9XFNe/BiX575U : LNdKl1V4no
05です。重要なタイプミスがありました。

>つまり、およそ1000兆円にもなる借金の利子となる>>年100兆円<<ほどは、単に借金によって、つまり、より具体的に言えば将来の一般市民の税負担というものによって裏付けられているのです。

ではなくて、>>年10兆円<<程度です。国債などの利子は今のところ1%程度ですから、年に10兆円から15兆円程度が実際の労働の裏付けのない資金増加となっていて将来の税負担しかそれを実際の富とすることができない状況です。

こういった状況はすでに20年は続いていますから、少なく見積もって200兆円ほどは、実際の価値のない資金が積み上がっていることになります。

将来は、確実に高齢化がひどくなるので、増税はとても出来るものではありません。つまり、日本社会はこれだけ見ても確実に崩壊へ向かっているのです。


07. 2011年1月02日 14:44:35: 5OSV8Up776
>日本は、民間資金を食いつぶし、国が単に将来の税収を担保にして借金を積み重ねているわけです。

一般理論としてはそう覚えていて良いけど、現代日本では違うのよ。

民間に過剰貯蓄があれば自ずと資金は国債に向うのは知ってると思う。
何故、市中銀行は国債を買うのか?
それは絶対に安全な金融商品だから。
で、多くの人はこう考える。「最終的には政府は国民に大増税して金をあつめて返すのだろう。」と。
戦争直後に課された貯蓄税と戦争国債の償還とを重ねているわけだ。

ところが、現代の通貨は無担保で発行され。増殖する数字にすぎないから担保は必要ない。

市中銀行が国債を買うのは、日銀が安定的に買いオペしてくれるからだ。日銀は通貨発行権をもっており、その発行には何の担保も資産も必要ない。
必要あると主張したい人もいるだろうが、その場合は国債は有価証券だから通貨発行の引き換え資産とみなせるので同じこと。だから買いオペ出来る。
日銀にとって購入した国債は資産であり、発行した日銀券は債務になる。

では、何故、日銀は国債を買うのか?
ここで「国債は政府の資産の所有権だ、その権利とは主に徴税権だ。」と思いたくなる。

ところがここからの続きは考えなくていいのだ。
日銀は政府保有の民間企業だが、55%政府が株式を保有しており、さらに政府と日銀総裁の委員会が経営権を持る。さらにさらに政府以外の株主には配当を受け取る権利がない。
日銀は政府からまったく独立しておらず、ほぼ完全に政府の支配下にある。
日銀は政府の下部機関なのだ。

その日銀が国債を購入すると言うことは、そこで国債の循環は終わり。その後に動くのは利子だけ。
デフレ下で、かつ政府に支配されている日銀が売りオペすることは無い。

国債の担保が徴税権だと思っている人は、仮に政府が財政破綻したとして債権者が税務署や国会を差し押さえられるか考えて欲しい。
担保は政府の徴税権ではなく日銀の通貨発行権なのだ。
こうして政府は国債の発行によって市中に滞留した通貨を再循環させている。
あなたは国債の発行によって供給された日本銀行券を財布にいれて毎日の買い物をしている。
1996...あれ?1997だっけかな。国債=通貨となり、我が国における国債と通貨の意味が以前とは変わったの。

過剰貯蓄を抱えた市中銀行が政府を上位銀行として預金していると思えばイメージとしては正しいと思う。


08. 健奘 2011年1月02日 15:25:48: xbDm84QDmOFmc : rYd4I1Qido

07 さん

お金が循環する観点としては正しいと思います。

一方、"国債として積みあがるのが嫌"という心理と、"その後に動くのは利子"が、その心理を悪化させていると思われます。

したがって、私としては、国債でなく、単に、日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作るのが、より良い仕組みだと考えます。

   −−−

国債は、歴史的に負のイメージを持ちすぎていると思われます。国王による通貨発行を制限する時代からの。


09. taked4700 2011年1月02日 16:31:22: 9XFNe/BiX575U : 3iSjnOzl2o
07さんへ。

>担保は政府の徴税権ではなく日銀の通貨発行権なのだ。

ですから、労働の裏づけのある貨幣でなければ通貨としての価値がないのです。

日銀の通貨発行権などなんの裏づけにもなりません。

どうも、皆さんマインドコントロールされているか、または、意図的に嘘をついているとしか思えません。

皆さんの言っていることは、現状を追認して、こういう方法でなんとかなるから、楽観していていいよと言っているのに等しい。そうやって、日本の富が全体として吸い出されていくのです。一部の人間はそう言った工作に加わることによって多少の分け前をもらうのでしょうが、社会全体としてはどんどん劣化している。この先、多分、数年で大きな破綻状態に直面することになります。


10. taked4700 2011年1月02日 16:57:29: 9XFNe/BiX575U : 3iSjnOzl2o
08さんへ。

>したがって、私としては、国債でなく、単に、日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作るのが、より良い仕組みだと考えます。

こちらも現状をよく理解されていないと思います。現実には資金供給はジャブジャブと言っていいほどされています。銀行が持っている社債などを日銀が買うことによる銀行への資金供給と日銀へ国債買い付けをさせることによる国への直接的な資金供給がされています。また、国から公的金融機関を通じてそれが民間へ流れてもいます。

>国債でなく、単に、日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作るのが、より良い仕組みだと考えます。

 このことが成立しないのは、通貨が先にあるという考え方であることからも分かります。つまり、仕事を作ると言うよりは消費を作るという考え方なのです。しかし、労働の裏付けない資金供給を単に行って、その結果消費を作ることは、インフレを作り出すだけのことです。インフレになれば、今まで積み上げた労働の裏付けのある資金の劣化が起こるわけです。

 現状をきちんと見れば、労働こそ、つまり、富を生み出す労働こそが日本で不足していることが分かります。具体的に言えば、資源・食料の値上がりによってそれが表現されているわけです。現代文明は第1次産業の上に、高度に発達した第2次、第3次産業が依存している状況です。資源の豊富さによって今までは第2次産業や第3次産業が注目されてきましたが、生活の高度化と人口増によって今では資源そのものが足りなくなっているのです。そして、日本では決定的に資源は不足しているわけです。

自分が何年間にもわたって主張している地熱開発は、純国産エネルギーであり、これによって今の電気代を約半分に下げることが出来るはずです。そして、おまけに、現在かかっているエネルギー関連の資源輸入代金20兆円ほどを国外へ支払う必要がなくなります。また、地熱の利用により主に関東よりも以北の地域で冬季の農業が可能になります。食料輸入にも年間5兆円以上が使われています。また、安い電力が供給できるのでそれだけで可能になる産業があります。典型がアルミ精錬です。

ともかく、財政政策にしても、金融政策にしても、机上の空論であり、マインドコントロールをかけるのには適しているのでしょうが、現実の役にはたちません。


11. 健奘 2011年1月02日 18:43:21: xbDm84QDmOFmc : rYd4I1Qido

10 さん

> 現実には資金供給はジャブジャブと言っていいほどされています。銀行が持って> いる社債などを日銀が買うことによる銀行への資金供給と日銀へ国債買い付けを> させることによる国への直接的な資金供給がされています。また、国から公的金> 融機関を通じてそれが民間へ流れてもいます。

日銀発表の資金循環を見ていただきたく思います。1990年以降、2009年までの統計は、民間に流れていないことを、示しています。

> 現状をきちんと見れば、労働こそ、つまり、富を生み出す労働こそが日本で不足> していることが分かります。

失業がジワジワと増えている、労働したくても、仕事がないという現実があるのですけれど?労働が不足しているのですと、むしろありがたく、労働させて欲しい人が大勢いるのですけれど、どういう現状をお話しされているのでしょうか?

韓国からも、私のところには、仕事を求めてくる人がいますよ。韓国も失業率がけっこう高いですからね。

だから、私は、まず仕事を作りましょうと言っているのですね。

反論、お願いします。


12. 最大多数の最大幸福 2011年1月02日 21:12:48: d1qFhv8SE.fbw : F3mTj8A8XA
 健奘さん。

>だから、私は、まず仕事を作りましょうと言っているのですね。

 「遊び人」という「仕事」でも、OKですよね?


13. taked4700 2011年1月03日 01:36:17: 9XFNe/BiX575U : iJf4JXxqSK
11の 健奘さん。

>日銀発表の資金循環を見ていただきたく思います。1990年以降、2009年までの統計は、民間に流れていないことを、示しています。

 資金循環の資料は膨大です。URLとその資料のどの箇所を見るのかを示していただけませんか。

 次に、http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_kokusai091210j-02-w260を見て頂きたい。そして、http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_kokusai-bank091228j-02-w350もご覧頂きたい。
更に、http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100709/236011/?P=4を併せてご覧頂きたい。

2009年末の国債発行残高600兆円に対し、ほぼ50兆円を日銀が保有し、日銀の保有割合はほぼ7%であることが分かります。

対して、1990年の資料で手頃なものを今見つけることができませんが、http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_kokusai-bank091228j-02-w350には2000年当時からの日銀保有の国債の量の変遷が載っています。これを見れば分かる通り、2000年から2004年にわたり、大幅な日銀保有高の増加が見られます。これが、健奘さんの言われているマネタリーベースの増加、つまり、日銀による国債買い入れの増加ですね。しかし、この結果、何が起こったでしょうか?あの頃、長続きするような産業基盤ができたかといったら、まったくそんなことはなく、所得の階層間の差が開き、製造業への派遣が合法化され、というように、今の社会の問題点がまさに作られて行ったのです。

このことを別の視点から見てみましょう。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E7%9B%B8%E5%A0%B4からも分かりますが、2002年ぐらいから2007年ぐらいまでの実効為替レートは円安に触れているのです。つまり、この時期は、日銀による国債買い入れが急増急減した時期ですが、それとは関係なく一貫して実効為替レートは円安に向かっています。これは、基本的に海外投資、企業の海外移転が進んだからでしょう。つまり、国内景気の向上には何の役にもたっていないのです。

更に、最初に挙げたリンク、http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_kokusai091210j-02-w260をもう一度見てください。1998年ごろから国債発行高は急増しています。これは、基本的に国が民間の資金(個人金融資産と民間企業の預金)を吸い上げて、政府部門が公共投資や年金として使ってきたことを示します。非常に簡単に言えば、この分をジャブジャブと民間へ資金供給してきたのです。しかし、結果的に全く本来の意味での仕事はされていない。

さて、

>国債でなく、単に、日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作るのが、より良い仕組みだと考えます。

というのが、健奘さんのお考えだと思いますが、「日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作る」ということは、事実上無理だと思います。実際問題として、国債を日銀が買い取るという形しか、日銀が発行した紙幣を国民へ分配する手段はないと思います。何か具体的にその手段をお考えでしたら、ご教授ください。

>だから、私は、まず仕事を作りましょうと言っているのですね。

 ですから、資金を供給することによる仕事作りというのは、機能する場合もあるのですが、今、「日銀に通貨を発行してもらい、その分で仕事を作る」という形では、既に失敗に終わっているということなのです。

 本来の問題は、非常に簡単に言ってしまえば、日本の植民地化にあるのです。本来、産業構造の組み換えをやり、地熱発電を全国で始めることで、初めて本来の意味での仕事ができるようになるのです。

10で書いたことを繰り返します。

現状をきちんと見れば、労働こそ、つまり、富を生み出す労働こそが日本で不足していることが分かります。具体的に言えば、資源・食料の値上がりによってそれが表現されているわけです。現代文明は第1次産業の上に、高度に発達した第2次、第3次産業が依存している状況です。資源の豊富さによって今までは第2次産業や第3次産業が注目されてきましたが、生活の高度化と人口増によって今では資源そのものが足りなくなっているのです。そして、日本では決定的に資源は不足しているわけです。

自分が何年間にもわたって主張している地熱開発は、純国産エネルギーであり、これによって今の電気代を約半分に下げることが出来るはずです。そして、おまけに、現在かかっているエネルギー関連の資源輸入代金20兆円ほどを国外へ支払う必要がなくなります。また、地熱の利用により主に関東よりも以北の地域で冬季の農業が可能になります。食料輸入にも年間5兆円以上が使われています。また、安い電力が供給できるのでそれだけで可能になる産業があります。典型がアルミ精錬です。

急いで地熱開発をやらないと、地震と原発の問題が起こることとは関係なく、日本の財政破綻が避けられなくなり、急激なインフレと物価高、不況下のインフレというスタグフレーションがやってくるでしょう。


14. 健奘 2011年1月03日 02:16:40: xbDm84QDmOFmc : rYd4I1Qido

11 さん

地熱発電、大いに賛成です。どんどん、進めてもらえると良いですね。

さて、資金循環です。
金融資産全体は、2000年で、2595兆円。負債は、2416兆円。
このうち、民間非金融法人の負債は、1335兆円。
2010年で、資産は、2753兆円。負債は、2454兆円。
このうち、民間非金融法人の負債は、1079兆円。

つまり、民間非金融法人は、金融機関からの借り入れを減らしています。金融機関から民間に資金が流れ出していないのが現実です。その分、政府が借り入れを増やしています。

もし、政府が借りなければ、金融機関は困ってしまうというのが現実です。

日銀、資金循環、で検索してもらえば、上記が載っているページにたどりつきます。


15. 2011年1月03日 20:58:57: z90EoDP2kQ
>>14さんへ 教えてください。 >もし、政府が借りなければ、金融機関は困ってしまうというのが現実です。>もし、政府が借りなければ、金融機関は困ってしまうというのが現実です。<< と同じに成りますか?


16. 2011年1月03日 21:17:01: z90EoDP2kQ
>>15です。入力した私の文章がすっかり消えたコメントになってしまいました。

>>14さんの「もし、政府が借りなければ、金融機関は困ってしまうというのが現実です。」

これを私が理解するような言い方をすると
「金融機関は、政府が発行した国債を購入し、お金を運用している。それしか余り過ぎているお金の運用方法が無い、これが現実だ。」

このような理解の仕方で良いのでしょうか?


17. 2011年1月03日 22:08:31: z90EoDP2kQ
    政府ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー投資家
     |                          (債権者)
     |
     |                                    |
     |___________ ________
                 | 投資をしない人|
                 | も含めた国民 |                            ________


政府は投資家からお金を借りる(国債)                   政府は投資をしない人も含めた国民の為にその借りたお金を使う。
政府は投資をしない人も含めた国民から税金などの形でお金を回収する。
政府は回収したお金で投資家(債権者)へ返済をする。
もし税金などの形での、回収が出来なかったら

@再び投資家から借りて、返済する。
Aもう貸してくれる人が居なかったら(国債を買ってくれる人が居なくなったら)
 債務不履行。
B投資家(債権者)は返して貰えないから 損をする。
C投資をしない人も含めた国民は直接の損は蒙らないが、国が貧しいので回りまわ って苦しむ。

今は 原因は色々だが、思うように国の運営が回らないので 困っている。

借金(国債)に頼らずに、産業など活発にして 実質資産を生み出す必要がある。
その一つとして「地熱発電」は大変有効である。

極々大雑把に言うとこの様なことでしょうか?  ご教示頂けたら嬉しいです。


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