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報道過熱で米投資家への販売中止!?ゴールドマン・サックスが富裕層に用意したフェイスブック・ファンドの光と影
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/693.html
投稿者 tea 日時 2011 年 1 月 19 日 11:32:32: 1W1IXELjjF6i2
 

さすが、政府やFRBとの太いパイプを誇る?GS
巨額QEの効果で、2億ぽっちでは門前払いか、
しかし、いろいろ考えるものだw

http://diamond.jp/articles/-/10807
【第130回】 2011年1月19日
瀧口範子 [ジャーナリスト]

 フェイスブックのIPO(新規株式公開)計画を前にして、いろいろな騒ぎが持ち上がっている。

 フェイスブックは、いわずもがな、ソーシャルネットワーク・サービス(SNS)の雄。登録ユーザー数はすでに5億5000万人を超え、6億人突破も間近とみられている。報道によれば、2009年の業績は、売上高が7億7700万ドルで純利益が2億ドル。2010年は、売上高が前年の3倍近い20億ドル、純利益は2倍の4億ドルに達したとみられている。わずか6年前に設立された会社としては、目を見張るような成長ぶりである。

 さて、そのIPO。フェイスブックはベンチャーキャピタルによる投資ではすでにシリーズDまで進み、総額8億3600万ドルの資金を集めている。あとはIPOを待つばかりと、昨年あたりから周囲が騒がしくなってきた。現在のところ、来年2012年の株式公開を目指していると報じられている。2004年のグーグル以来の大規模なIPOとあって、早くも投資家の注目の的になっている。

 そんなとき唐突に報じられたのが、ゴールドマン・サックスによる“フェイスブック・ファンド”というなんとも妙な資金調達手段だった。

 これは、ゴールドマン・サックスが富裕層の投資家から最大15億ドルを集め、フェイスブックに投資するファンドを設立・運用するというもので、年明け早々に英米メディアが一斉に報じた。その報道によれば、ファンドには参加条件がある。ゴールドマン・サックスにアカウントを持つ個人高額所得顧客で、最低200万ドルを投資できる人。いわばゴールドマン・サックスの“超お得意様”顧客である。アメリカにはそんな金持ちがたくさんいるようで、フェイスブックならばIPOの成功は約束されたようなものとふんだのか、注文が殺到したようだ。

 うわさでは、最低額の200万ドルしか投資しようとしないケチな顧客は軒並み却下されたという。ただ、その後報道が過熱、英米メディアによれば、私募証券の販売マーケティングを制限する米証券法の規定に抵触する恐れが出てきたため、米国の投資家への割り当ては中止されたという。それでも、米国外からすでに予定以上の応募が殺到しており、米国の投資家抜きでも資金調達は十分な様子だ。しかし、このファンド騒動で、いくつかの批判が沸き起こった。

次のページ>> フェイスブック・ファンドは株主500人制限の抜け道?

 まず、この富裕層向けのファンド設立にあたって、IPO主幹事の座を狙っているであろうゴールドマン・サックスがフェイスブックの企業価値を500億ドルと見積もったことに対する批判だ。

 ヤフーが2006年にフェイスブックを買収しようとした際の価格が10億ドル、その後、2007年にマイクロソフトがフェイスブックに2億4000万ドルを投資し、1.6%の株式を取得した際には、150億ドルの値がついた。だが、いくらユーザー数が爆発的に増えているとはいえ、人々のバーチャルなつながりに日本円にして4兆円もの価値があるのかどうか…米国でもバブルとの見方が広がっている。なにしろ500億ドルといえば、フェイスブックとは桁違いの純利益(2009年は65億ドル)をあげているグーグルの時価総額の4分の1に相当する。

 また、フェイスブック・ファンドの合法性についても議論が起こった。連邦法は、未公開企業であっても株主数が500人を超え、資産額が1000万ドルを超えると、SEC(証券取引委員会)に四半期ごと、年ごとの会計報告書を提出しなければならないと定めている。ところが、ファンド1社で保有となれば、この規制をすり抜けることができるからだ。

 新興企業の株式は、創業者やベンチャーキャピタリストの他にも、社員やその企業に関わりのあるコンサルタントに配られることが多い。当然、企業が大きくなれば社員も関係者も多くなり、株の所有者も増える。グーグルはその株主が500人を超えようとしたところでIPOに踏み切った。

次のページ>> フェイスブックのプライバシー保護問題

 ところで、金持ち優遇批判は、くすぶっていた別のフェイスブック批判にも火をつけつつある。プライバシー保護問題である。

 周知のとおり、フェイスブックをはじめとするSNSは、ユーザーの行動をデータ・ブローカーに売ることで大きな収入を得ている。フェイスブックは、これまで何度もプライバシー保護問題で批判されてきたが、今回、アプリケーションがユーザーの電話番号と住所にアクセスできるようにすることを決めたことで、あらためて論争を呼んでいる。ネットワークセキュリティ専門家からは、個人情報が悪質なアプリに渡る危険性を指摘する声も増えている。

 考えてみれば、ゴールドマン・サックスによるフェイスブック・ファンドは、すでに富める人々がさらに富を増やすための閉じられたクラブに他ならない。だが、そのフェイスブックの収入は、5億人を超えるユーザーたちがサイト上で明らかにするプライベートな情報によって得られている。そしてその大多数の人たちには、フェイスブックに有利な条件で投資する機会は決して訪れない。

 もしもプライバシー保護問題に大きな火がつくことになれば、富豪クラブへの批判は一挙に噴き出すだろう。フェイスブックは、危ういバランスの上に成り立ったビジネスなのだ。  

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