朝日は完全にブランド力を失い、部数がどんどん低下。
その朝日の読者を読売がさらってゆく。
新聞全体の部数は全く増えず、客の奪い合いが激化。
販売店の統廃合で配達員の負担が増え、事故が増加。
……など、現場のナマの声が興味深い。

2011年、新聞配達員の話。 - 続ドクバリニッキ
http://d.hatena.ne.jp/bolt69/20110102

──より転載──

皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

しかし、去年は日記の更新回数少なかったなぁ。
mixiの日記の方が更新回数多かったかも。
今年もゆるゆるっと書いていきますのでよろしければお付き合いください。

んで、新聞配達関係者との新年会で聞いた話を忘れないうちにメモ書き程度に。
大阪の某地域での話ですので、全国的に同じではないことをご了承ください。

朝日新聞の部数落ち込みが半端じゃないのは前も書いたと思いますが、今度は軒並み読売にやられているとのこと。
朝日が落ちた分を読売が全部取ってるそうで、読売の拡張の勢いはすさまじいそうです。

その拡張員、背広にネクタイしめて身分証を首からぶら下げてという「まっとうな」スタイルでないと今は拡張させてもらえないとのこと。

オートロック式のマンションの話を以前書きましたが、今は対策が出回っていて、拡張員は平気で入っていくとのこと。
この辺、書くとヤバイので書きませんが、オートロック式マンションだと管理人が常駐していないことが多く、そっちが得意な拡張員もいるとのことです。

市内の販売所は中国人ばっかりで、郊外の販売所は老人ばっかりだとか。

読売の某店舗は配達員を６０歳定年にしたそうですが、若い人がまったく入ってこないので、辞めてもらった人を再雇用してるという面白事態に。

配達員の募集をかけても人が入ってこないので、自然と配達員の年齢もあがり、７０歳過ぎなんて人もゴロゴロいるのだとか。
ただ、人が入ってこず、店の統廃合が進んだことで配達員ひとりあたりの配達部数が多くなり、エリアも広くなったので事故が頻繁に起きるようになったとのこと。
（これが読売の某店舗が定年制を採用した理由）
この高齢化と新しい人が入ってこないのは真剣な問題になってるそうです。

どの新聞の販売所も統廃合が進んでいるのですが、自分が話を聞いた配達員さんのエリアでは朝日と毎日は完全に統廃合が完了。
ひとつの店舗が広いエリアをまとめてみている状態。
販売所に独立系店主がいるのは読売だけだとか。
（産経新聞の配達員さんは新年会に居なかったのでわかりません）
これが拡張にも影響していて、販売所が地域に密着していないから朝日なんかは拡張の力が格段に落ちたとのこと。
逆に読売は地域密着型で念入りに拡張をしてるから部数を取れてるそうです。

読売の拡張は昔も厳しかったのですが、今の熱の入れようも異常。
新規が取れない分、他紙のひっくり返しに力を入れてるのだとか。
で、他紙の配達員からすると自分が配る部数が減るので嬉しいそうです。
（配達員さん、お年寄りが多いからね）

読売は拡張に力を入れる、その分配達員の負担が増える、だから配達員の増員や若返りを図ってるのですが、まったくといっていいほど進まないのだとか。
拡張が頑張ってるぶん、その負担が配達員を直撃してるそうです。

朝日は「朝日新聞」というブランド力というか神通力みたいなものがなくなって、拡張で完全に競り負けているそうです。
昔は「朝日新聞」を取ることがステータスだった時代もあり、ニューファミリー層に圧倒的支持もあったのに、今は新規がまったく取れないのだとか。

あ、そうそう。
どの新聞も新規の客がまったく取れてないのだとか。
だから既存の客の奪い合いになってるそうです。

毎日は広いエリアが１店舗に統合されたせいで細かい配達に対応できず、わりと苦情がくるようになったとか。

まとめとして。
去年書かなかったのですが、そのとき店舗の統廃合が進んでいるって話が出てたのですね。
で、店舗が統廃合されることでのメリット、デメリットがあるのですが、配達員からすればデメリットしかないという話を聞いてました。
そのデメリットの予測がすべてあてはまったのだなぁと。

統合型店舗だと、どうしてもエリアの細かいところまではわからない。
でもその細かいところで勝負していたのが販売所なんです。

拡張もただ単に入れればいいってもんじゃなく、その地域に住んでる人の状況を考え、最適のタイミングで入れるようにしてたんですね。
（どういう職業の人が多いとか、家に居る人はどういう人が多いとかで拡張を入れるタイミングは変わります）
だけど統合型だとどうしても拡張がルーチンワークになっちゃう。

配達も統合型店舗に苦情が来ないようにするためにビニールで過剰包装したりと負担ばっかり増える。
あくまで「統合店本社に苦情が来ないように」とのことで。
配達員に負担を強いても、高齢化した人たちにその対応は出来るかと言われればそりゃ無理ですよ。

自分が話を聞いた人の中には高齢で今年で引退するって言ってる人もいますし。
高齢化をなんとかし、新しい人が入ってくるようにしないと新聞配達は非常にマズイと思うんですけれどねぇ。

──転載ここまで──

同じブログの、次の記事も面白いので、一読を。

2010-12-02　新聞配達のプライドは殺されました。
http://d.hatena.ne.jp/bolt69/20101202
　

コメント
01. baka 2011年1月04日 20:16:33: RQJEnV9HbG4Tk : cu0mn6Amiw 　西村幸祐の責任編集「反日マスコミの真実2011」（撃論ムックVol.30）に，高山正之氏が「ズル朝の改心は真っ赤なウソ」なる記事を書いて，朝日新聞の悪質報道を非難している．(他にも興味深い記事満載！） 　（私は，高校生の頃，朝日記者たる本多勝一の本を本屋で立ち読みして，その残虐写真にショックを受けたが，今では，その多くが捏造であると考えている．むしろ今では，そのような捏造を行う中国とそれを助ける左翼マスコミを憎むようになった．感化され易いと云われれば，それまでだが，昨今の彼らの行状を観るにつけ，私の今の信念は正しいと思う．） 　朝日新聞の倒産を切に望む．
02. 2011年1月04日 22:27:31: j0yPRrFdlY 東京都で読売新聞の販売店に勤めている者です ここでは朝日だけでなく勤めてる読売自体も部数減です はっきりいって無読（新聞を読まない）の住民が増えているのが現状です まあ、読売の部数が減り続けることが日本の為にはいい事ですけどね なんたって渡辺恒雄という極悪犯罪者が主筆ですから、 読売を解約して、新聞はもう読まないほうがいいですよ 産経のようなろくに取材もしないでネトウヨと同じレベルの馬鹿が記事を書いてるゴミくずもあるのでさっさとやめましょう ちなみに上記にある西村幸祐とかいう朝鮮人と統一教会信者の高山正之ごときに 朝日や読売のことを言われる筋合いはない きちがい、うそつきの産経全社員、朝鮮人西村幸祐、ニッポン放送自民信者高島ひでたけ早くこの世からされ、地獄へ落ちろ
03. 2011年1月05日 17:28:31: BZiSSo1EZY 新聞販売店はＹもＡもすべて架空契約紙が1000部を超えています。 それなのに１部いくらで折込料をとっている詐欺集団です。 なにが資源保護だ！ゴミになった紙の処理に困っているばかり。 テレビとのクロスオーナーもやめろ！ 記者には矜持もない！ 偏向報道ばっかり！ せめてもう少しマシな記事ならよんでもいいけど高杉 新聞止めてｉｐａｄでも買いませう！ ネットの方がよっぽどいいよ！
04. 2011年1月05日 20:20:44: xgQrEp1sYs 「紙面」の内容は、有山輝雄氏の「占領期マスメデイァ研究」を引用−引き当たりするまでも無く酷い内容。国民自らがネツト状で拾い集めるよりも酷い内容、かつ偏向報道。まるっきり「紙面内容」そのものに「お受験」のとき出るからといっても、全く信用されないような内容。社説、コラム全てが低水準そのもの。カンから菅-仙谷の政治と同じ水準。「粛清む馬狩り考えて一生を閉じたスターリンの如くに、一大山場「朝鮮戦争における中国義勇軍参戦」による「勝利局面」で、毎夜の忠誠を誓わせる酒宴を開いて、朝鮮戦争囲碁の情勢をなんら考えることをしなかったスターリンが死を迎える。これと生き写しの状況がカンから菅−仙谷政権の現況だ。毎夜のホテル−高級料理店の手下を引き連れての豪華な最後の晩餐、その裏で、職を求めて彷徨う国民などお構いなしだ。 　便利屋稼業にハクをつけようと近づいた市川房江の婦民運動で起動はかかったものの、中味は希薄のカンから菅。 東大フロント−スターリン主義構造改革論者−仙谷。三百代言稼業が似合っている。 これと似通ったような状況は昨年初頭「東洋経済」誌が、「マスゴミ−新聞・テレビの断末魔」の特集を組んだが、、いささかの違いはあっても、カンから菅−仙谷の自らの権力維持のための政界再編策動ともにて、面白いことがおきている。アサヒは金城油痴の三多摩地区で販売店の閉鎖が続き、ゴミ売りはそれに付け込めない。販売店はザンケぇーがゴミ売り販売店のスグ取り外せる低い位置に看板を出し、毎日は百部の配達に配達のとっつぁんをバイクで百キロ近く飛び回らせなければならない状況。 ゴミ新聞の拡ちゃんは背広ネクタイで「本社のホウから」と、かの昔、国民が引っかかった消火器の拭くだけ点検・販売のインチキ商売の「消防署のホウから」と同じせりふに・・。 　なんたって正月に「押し紙」回収の産廃車が駈けずり廻るようでは、「断末魔」も現実に。 　必死の思いで頼んだチラシも、テンプラ部数でボッタ刳られちゃあ、泣くに泣けない。 　インチキ世論調査も茨城県議選、西東京市議選ともども、カンから菅を持ち上げている支持率を大きく下回る得票率。選挙とは真贋を厳しく査定するものなのだ。 　夜盗自民−公明−創価学会、「レントシーキングの党」-みんなを持ち上げても、国民は元の木阿弥を望んでいない。夜盗自民−公明−層化学科手も酷かったが、カンから菅−センタにの権力もいやだね、ましてや、ほら吹き「レントシーキングの党」みんな、などもね。
05. 2011年1月06日 13:03:37: bZ6Ntlq41c 展覧会のチケットや景品目当てで朝日と読売を交代で取る人がけっこういるとか。 新聞取るのをやめてそのお金で買えばいいのに。
06. 2011年1月06日 16:05:21: MBD4hA5qX6 学生の頃に某新聞販売店にて働いていたが、確かに押し紙が20ﾊﾟ-ｾﾝﾄ以上はあったでしょうか,新聞販売店の収入はチラシなので公表部数が左右します。毎日や産経は30ﾊﾟ-ｾﾝﾄを越えているのでは,新聞配達も漢字の読める中国人学生が多く彼ら無しには個別配達は崩壊します。だいたい日本人苦学生なんて今どきいないしもっと待遇の良いバイト探します。
07. 2011年1月06日 17:13:26: 1vzZKcLqZ6 新聞社は押し紙折り込み広告詐欺会社 周辺で毎日産経をとってる人ほとんどいない つぶれて当たり前の会社が存続してるのは 管政権が官房機密費を毎月一億円税金を引き出して 新聞社に分配して助けているからだろう 見返りが小沢攻撃ということのようです
08. 2011年1月06日 18:36:16: 8LQMpSZJfU 私も１０数年前にA新聞販売店にて１年ほど新聞奨学生というもので勤めたことがある。 新聞販売店に入って、いかに新聞のご高説論調と配達現場の実態がかけ離れているかということを実感した。 朝３時起きして、１３０円の新聞商品を雨でも強風・雪でも戸別に届けることに徒労感があった。通常の生体リズムを壊してまでの早朝配達は身体的には相当厳しい。 １年間で他同業者の学生配達員が２人交通事故即死したのもショックだった。 当時は、配達員が集金も兼ねて戸別訪問したが、夜間・土日になるので実質労働時間はやたら長かった。 僅かばかりの遅配でもﾎﾞﾛｸｿに言われ、たかが新聞ではないかとおもったものだ。当時からは新聞配達員の半分以上が中国人で、福建省とか東北地方の出身学生が多かった。朝の新聞配達後は日本語学校・専門学校に行き、夕刊後はまた別のﾊﾞｲﾄに行く逞しさに驚いたものだ。 今は、中国の内陸地方も豊かになりつつあるので、昔ほどにはがむしゃらに働くこともないでしょうが、世界に冠たる日本の新聞戸別配達＝巨大発行部数を誇る足元を支える労力が、中国人と韓国人学生で保持されているのは今でも変わらない。 彼らが新聞に掲載の「正論」とか「文春」の中国中傷？攻撃の広告を見て、どんな感想を持つのか聞きたかったが・・・。
09. 2011年1月07日 10:14:00: ZSHTkAbxTo A新聞系列の広告会社に勤めていたものですが、広告なんて出すのはやめたほうがいいですよ。織り込み媒体３、４割はの部数水増しなんて当たり前にやってましたから。もし広告を出した場合は、印刷元（デザイン会社系）から納品伝票をもってくるように言いましょう。顔色を変えると思いますけど.....
10. 2011年1月07日 12:15:11: MBD4hA5qX6 アメリカの調査によると若者者のメディア利用では、新聞よりもネット利用が上回るとのこと。日本の全国紙は金太郎あめで差異がないのだから1紙で十分です。地方紙に頑張ってほしい。昔は新聞少年が家計を助けたが、いまは外国人頼みの新聞配達ですか？日本の新聞なのに何か変ですね

11. 2011年1月07日 12:57:00: ZSHTkAbxTo >>10 ＞地方紙に頑張ってほしい。 地方紙も共同通信と記者クラブのコピペ、偏向報道は全国紙より凄まじいですよ。「世論調査、NIE教育に賛同９０％！」とか出てましたし、いまだ小泉、竹中を有識者扱いですからね。
12. 2011年1月07日 22:30:52: 8LQMpSZJfU 　暫く上海のマンションにいたことがあるが、あちらの新聞配達は中国郵政の制服職員が、郵便物と一緒に午前中に配達するようでした。朝刊は基本的に政治・経済が中心で、一般市民は生活情報の多い夕刊紙を読むことが多いようです。雨の日は、ﾋﾟｻﾞﾊｯﾄのような三輪ｶｰで配達に回るのを見ました。新聞へのﾁﾗｼも豊富で、大手スｰﾊﾟｰ（カルフールみたいな）は良く入ります。街の売店での新聞ｽﾀﾝﾄﾞもあちこちにあり、住居そばの新聞を買いにいく市民も多いです。経済中心の上海らしく金融、不動産、投資のための新聞も数多いです。日本の週刊誌にあたるものは少なく、週刊紙というﾊﾟｰﾊﾟｰがかなりあります。日本に帰り、朝出勤前に必ず配達されていることにあらためて感心しましたが、過酷な労働条件を考えるといかがなものかと思いますね。広告折込ﾁﾗｼ入れをやめたら、定期購読取りやめ続出でしょうかね。どうしても出勤前に読みたい人は、朝の駅ｽﾀﾝﾄﾞでも良いのでは？

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