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ドイツの学校は、世界リーグの順位表でわずかに成績を上げる(DW-WORLD.DE)
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/207.html
投稿者 無段活用 日時 2010 年 12 月 13 日 21:46:13: 2iUYbJALJ4TtU
 

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,6302086,00.html?maca

2010年12月7日

ドイツの学校は、世界リーグの順位表でわずかに成績を上げる


世界の教育で、ドイツは「1部リーグ」に復帰した。しかし、チャンピョンズ・リーグの参加を確実にするには、得点力を向上させる必要があると、PISA調査報告の事務局側はは語る。


15歳の生徒の学力についてのある国際的な研究報告によると、この数年、ドイツの子供は地道に進歩している。しかし、火曜日に発表された、4回目のOECD生徒の学力到達度調査(Program for International Student Assessment:: PISA)もまた、優秀とはほど遠い結果だった。

ドイツが先進国としては壊滅的な得点だった、2000年の第1回研究報告と同様に、今回の2009年の調査も、生徒の読解力に焦点が当てられた。ドイツの得点は13ポイント上がり、497ポイントとなり、先進国では平均的な得点となった。それでも、ドイツの15歳は、フィンランド(536ポイント)や韓国(539ポイント) のような、成績表の上位にある国々の15歳より、ほぼ1学年遅れている。

「ドイツは2部から1部に昇格した」と、経済協力開発機構(OECD)ベルリンセンター長のヘイノ・フォン・マイアー氏は、火曜日の記者会見で語った。「しかし、ドイツがチャンピョンズ・リーグに参加できるまでの道のりはまだ遠い。」

OECDは65カ国でPISAの研究を実施し、その過程で、約50万人の10代の子供たちの学力を検査する。ドイツでは、230校の無作為に選ばれた約5,000人の生徒が研究に参加した。

ドイツはまた、数学・科学両分野の小規模な調査でも改善されており、いまや、比較が可能な他の国々に対して、平均点以上の成果を誇れるようになった。

「ドイツの地位は『受け入れがたい』から『平均的』に改善され、少なくとも、私たちは上昇傾向にあることに満足している」と、政府の教育委員会のウーラ・ブルハート委員長は語った。「しかし、これを理由にお祝いをするのではなく、検証を続けたいと考えている。読解力の分野では、私たちの努力はまだ続いている。読解力は、学校を出た若い人たちが社会の中で職と居場所を見つけるために、最も重要な能力なのだ。」

PISAの結果が発表される少し前、アンネッテ・シャーヴァン教育大臣は、若い人たちが自由な時間に読書することを奨励する、新しい計画を実施することを公約した。


優秀な教師=高得点

PISA研究報告では、質の高い教師を教室に配置することの重要性が強調された。

「学校ができる限り優秀な頭脳を確保するよう試みることが、非常に重要だ」と、PISA研究報告コーディネーターのアンドレアス・シュライヒャー氏は、南ドイツ新聞のインタビューで語った。「フィンランドのような国々は、この点では、すばらしい仕事をしている。」

同氏は、また、現代の教師を生産ライン労働者になぞらえ、欧米諸国で一般的となっている、授業計画に縛られた指導システムを批判した。

「誰かが授業計画を発表すると、教師は教室でいすに腰掛けて、計画通りのことをするよう求められる。」

2000年の最初のPISA研究報告では、ドイツの15歳の22.6%が、読解力と計算力の平均水準に対して、少なくとも2年遅れていたが、今回までの期間に、その数値は18.5%にしか低下しなかった。

「私たちは、読み・書き・計算の能力が小学校レベルの、15歳の集団の規模を小さくしなければならない。」ミュンスター大学の教育研究者エヴァルド・テルハート教授は語った。

「問題となる分野の指導方法を変えることによってのみ、これが可能となる。そして、そのために、教師に付加的な訓練を課す必要がある。時間とお金はかかるが、指導の質に有意な変化をもたらすには、この方法しかない。」


社会的地位はいまだに重要な要因

ドイツでは、得点の低い生徒の圧倒的多数は、貧困家庭・移民の経歴をもつ家庭のいずれかの出身か、その両方だ。こういった集団とドイツの平均的な生徒の学力差は、依然、大部分の国々のPISA参加者よりも大きい。それでも、この不一致は10年の間でかなり縮小されたと、研究報告は述べている。

伝統的に、ドイツの高校は3つの層に分かれているが、OECD担当者は、その下位の2層を融合させる、いくつかの州での取り組みを賞賛している。将来、子供たちを社会から脱落させないことに寄与すると言うのだ。

PISA担当者は、また、ドイツに対して、学校制度で定められた教室の規模の改革を検討するよう奨めている。現在、平均的な教室の規模は、学年が大きくなるにつれてだんだんと小さくなる傾向にあるが、研究報告では、小さな子供は小規模教室の方がメリットが大きく、一方、10代は大きな集団で対応するのがより効果的だ、と述べている。

2003年のPISA研究報告は数学に焦点が当てられ、2006年は科学が主要な調査分野だった。

執筆:マーク・ハラム(apn, dpa)
編集:ロブ・ターナー

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(投稿者より)

7日に、OECDが行った国際的な学力調査の結果が発表されましたが、ドイツの結果について分析した、ドイチェ・ヴェレのサイトに掲載された記事です。

フランスの結果についての記事もネットから拾えましたので、一部ですが、こちらも紹介します。

「フランスも中程度の成績におさまった。読解力18位、数学応用力16位、科学応用力21位と全てにおいて真ん中で、泣くに泣けない成績だ。今回の調査で、成績以外にも問題が浮上している。フランスは他国よりエリートが多いのと同様に、学力に問題のある生徒が多いという報告だ。読解力や数学応用力の低い生徒は2000年以降5〜6%づつ増加しているという。さらに、フランスでは成績が悪い生徒を留年させているが、この制度自体が問題視されている。

ドイツやフランスが中程度の成績に落ち着いた背景には、移民を受け入れていることも挙げられる。所得の低い移民家庭出身の生徒の成績は低いため、全体の数値を下げてしまうからだ。しかし逆を言えば、ドイツでは、この移民系生徒への教育に力を入れることで、順位を上げることも可能と考えている。」

(フランスは世界の学力で中位:アンテンヌフランス)

http://www.antennefrance.com/humains/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%81%A7%E4%B8%AD%E4%BD%8D/

 

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