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【journal、民主党に民主主義を守る気はあるのか】(トロイの七奉行以外の民主議員は、主権在民の意味を再確認すべきです
http://www.asyura2.com/10/lunchbreak35/msg/248.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 2 月 17 日 14:33:44: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/02/9_1.html
特別企画:この国の正体(9)
 《THE JOURNAL》の過去記事をピックアップし、日本の権力構造をあぶりだす特別企画「この国の正体」。第9回は09年5月7日に掲載された山口一臣氏の「民主党に民主主義を守る気はあるのか」です。

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山口一臣氏(週刊朝日編集長)
「民主党に民主主義を守る気はあるのか」 09年5月7日掲載
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/05/post_65.html

 新聞の解説記事などによく出ている話ですが、ホンネを言えば、民主党の国会議員で小沢一郎代表の続投を支持しているのは2割ほどで、残り8割は辞任が妥当だと考えているそうです。腐った政党だと思いました。そんなに自らの保身が大切なのか。

「辞任すべき」の理由は、「小沢が代表のままでは選挙に勝てない」ということのようです。それはついこの間まで自民党議員が言っていた「麻生おろし」の論理とまったく同じではないでしょうか。自民党政治を否定して、政権交代を目指そうという政党の言うこととは思えません。

 もっと重要なのは、小沢代表の辞任は民主主義の否定につながりかねないということです。

 民主主義とは、私がこんなところで講釈するようなことではありませんが、人民主権による政治体制のことですよね。主権者たる有権者の自由意思による投票によってのみ、政権選択が行われる社会をいうのではないですか。しかるに今回の事態は、邪悪な動機に基づく恣意的な国家権力の行使によって有権者の意思がゆがめられ、それまでとは違った世論形成がなされるという、とんでもないことなのです。これを放置するということは、すなわち人民主権を否定して、検察主権、国家主権を容認するということにつながります。民主党は党として、これを是認するというのでしょうか。

 いやしくも党名に「民主」を掲げている政党の議員がこんな簡単なことがなぜ、わからないのか。いや、わかっていならがあえて目をつぶっているのかもしれません。

 民主党が選挙に勝つかどうかは、現職議員や候補者にとっての最大関心事かもしれませんが、それはあくまでも民主党の「私」のこと。これに対して民主主義が否定されるかどうかは「公」のこと。民主党議員が「公」である民主主義の危機よりも、「私」である自らの当落を優先しようとしているだけのことかもしれません。政権交代ができるかどうかは、「公」の問題かもしれませんが、こんな単純な民主主義の危機にさえ立ち向かおうとしない政党に政権交代してもらっても、まったく意味がないと思います。

 民主党は民主主義を守る気があるのかないのか、選挙までにはっきりさせてもらいたいと思います。

 また、民主党の党内には「検察批判=小沢擁護」との認識があるようですが、誤認です。そんな小さな話ではありません。私個人についていえば、インタビューなどで小沢代表に会ったことはありますが、取材対象として以上の好悪の感情はありません。小沢一郎という政治家個人の政治生命や権力のあり様などには、まったく興味がありません。それは小沢代表にとっての「私」のことだからです。それに対して、小沢秘書の不当逮捕に見られる捜査権の濫用は明らかに「公」ごとです。検察の不当捜査がなければ、小沢代表が続投しようが辞めようが、そんなことは知ったこっちゃぁありません。それは民主党の「私」ごとで、私にとってはどうでもいい話だからです。ただ、繰り返しになりますが、しつこくこの問題にこだわっているのは、これは民主党や小沢個人の問題ではなく民主主義に対する重大な脅威だと感じるからです。

 しかるに民主党内には、「小沢代表が検察と戦うのは勝手だが、党を巻き込まないでほしい」という声があります。まったく理解できません。民主党の国会議員(民主党に限らずですが......)は民主主義の危機に対してあまりにも鈍感です。外野から見る限り、民主主義の危機という「公」の論点よりも、小沢代表への好悪という「私」的感情を優先させているように感じます。

 はたして、そんな政党に政権をまかせてよいものでしょうか? もし民主党が感情を優先させ理を外すような人たちの集まりだとしたら、危険です。

 次いで、民主党の政権担当能力というか政党力について考察します。

 政党の存在意義は、単に政策を立案することだけでなく、その政策に民意を糾合させて実現していくことにあると私は考えます。自らが真に必要であると信ずる政策なら、たとえ選挙に不利でも訴え、納得してもらわなければならないこともあります。そのために必要なのが、説得力のある言葉です。この説得力のある言葉を紡ぎだす能力、説明能力の差が、結局は政党力の差、政権担当能力の差になるのではないかと思います。

 今回の一件で、民主党はその能力が著しく劣っていることが露呈しました。なぜなら、小沢代表の秘書逮捕からかれこれ2カ月以上経っているにもかかわらず、世論調査の「小沢辞任すべき」の数字が減らないからです。小沢代表がなぜ辞めてはいけないか、検察の捜査がいかに不当なのものかを説明するのは、極めて単純なロジックでできます。とくに検察の捜査の失敗は明白なので、まじめに支持者を説得しようと思ったらできないはずがないはずです(実際に政権を取ったら、もっと複雑で面倒くさいことを国民に説明し、納得してもらわなければなりません)。

 それができていないのは、能力がないか、やる気がないかのどちらかです。やる気がないならまだマシですが、能力がないのなら、政党としておしまいです。ジャーナリストの上杉隆氏が週刊朝日(5月8日号)で書いていますが、「ど〜なる!?小沢民主党」をテーマにした「朝まで生テレビ」(テレビ朝日=3月27日)では、放送終了後、番組独自に行ったアンケートで(小沢代表は)「辞めるべき」が3割を切り、「辞めるべきではない」という意見が6割超と、番組冒頭で紹介された世論調査とまったく逆の結果が出る現象が起きました。原因は、出演した上杉氏と元検事の郷原信郎氏の「説得力のある言葉」でした。

 郷原氏は、今回の事件での政治資金規正法の適用は極めて恣意的で、そもそも政治団体からの寄付行為は違法には当たらないという見解を示し続けました。上杉氏は、かつての取材経験から、小沢事務所の政治資金はむしろ透明性が高く、政治団体を迂回先に使っている自民党議員の方が悪質である点や、新聞報道の不公平さなどを指摘しました。番組には与党である自公議員も出演していて、両氏の主張に疑問の声をはさんだりもしていましたが、結局、視聴者の軍配は両氏の側に上がりました。

 何が言いたいのかといえば、今回の一件は、多勢に無勢の中、わずか3時間の説明でいとも簡単に「世論」を逆転できるほどわかりやすい話だということです。ならば、200人以上の国会議員を擁する民主党が一丸となって説明すれば、簡単に理解されるはずなのです。最近は議員がメルマガやブログを使って情報発信する時代です。こんな簡単な説明をなぜやらない、できないのか。能力とやる気がないとしかいいようがありません。

 もうひとつ不思議なのは、党内に「代表の説明責任うんぬん」という話がいまだに存在していることです。これは、説明能力の前に、理解能力が欠如していることの証だと思います。ものごとを正しく理解できなければ、それを説得力のある言葉で説明することもできません。私は現場にいたわけではないので、あくまで新聞などで読む限りですが、小沢代表の説明は秘書の逮捕直後から一貫していてブレがなく、十分だとの印象があります。民主党が小沢代表の「説得力のある言葉」を理解できないほど、非論理的人間の集まりだとしたら、政権担当以前の問題ではないでしょうか。

 以下、週刊朝日(5月15日号)に掲載した「サルでもわかる『小沢が辞めてはいけない』理由」を引用します。

(1)検察の法解釈が間違っている:すでに多くの識者が指摘しているように、小沢代表の公設秘書は政治資金規正法の趣旨にのっとった形で政治資金の処理をしていたにもかかわらず、検察は突如、何の説明もなく法の解釈を変えて強制捜査に踏み切った。純粋な法律論で言えば秘書は無罪になる可能性が高い。

(2)小沢代表の主張の正しさが証明された:秘書の逮捕直後から、事件は小沢代表を容疑者とした贈収賄などの大疑獄事件に発展するかのような報道が続いた。小沢代表は当初から「そのような事実があれば、どのような処罰も受け入れる。しかし、私はない」と主張していた。日本最強の捜査機関が全国から応援検事を集めて徹底的に調べ上げたが、結局「そのような事実」は出てこなかった。

(3)民主主義の根幹にかかわる問題だから:世間には「小沢vs.検察」の闘いに民主党を巻き込むべきでないとの意見があるが、これは「小沢vs.検察」ではなく、「民主主義を守る」か「検察の恣意的捜査を許す」かの闘いである。

 小沢氏が党内ですでに「説得力のある言葉」で説明し終えている以上、あとは所属議員が世論を説得に回るのが筋ではないでしょうか。

 あるいは、民主党議員の中には検察に睨まれたくない、何か特殊な事情があるのでしょうか。それとも、実はまだ表ざたになっていない、我々のまったく知らない小沢代表の大悪事があることを、民主党議員らだけが知っているのかもしれません(そんなことあるなら、早く表に出して辞めてもらった方がいいと思いますけど......)。

 もちろん、最終的な選挙戦術として、代表を代えるという選択がないわけではないと思います。ただ現段階で、民主主義を否定しかねない不当捜査を放置したまま「選挙に勝ちたい」一心での「小沢辞任論」が消えないようでは、政治改革などできないでしょう。

 考えてみれば、一昨年の参院選圧勝以降、民主党は浮かれ過ぎの政権亡者に陥っていたのかもしれません。目の前の「政権獲り」を優先するあまり、民主主義の根幹に関わる大事な問題をないがしろにしているとしたら最低ですね。まあしかし、民主党のそういう愚劣な一面が暴露されただけでも、今回の検察の恣意的捜査も少しは国民の役に立ったのかもしれません。まったく皮肉な話ですが......。

投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 日時: 2010年2月17日 12:46 | パーマリンク
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