２００５年４月２５日に起きたＪＲ福知山線脱線事故。
　事故調査委員会によると、「現場で停止した最後尾の７両目の後方約１０メートルの左側線路上で白い粉状のものが見つかり、６、７両目の連結部分の左右両方のレール上にも断続的に付着していた。『鉄道事故の現場で初めて見た』という粉状のものが、粉砕痕かどうかは不明で、解析を急ぐ」（『日本経済新聞』２００５年４月２６日朝刊）。
　７両目の後方約１０メートルというのは、ちょうど電車が脱線した位置と符牒する。この「白い粉状」の正体は、一体何なのか。
　「白色粉」の写真は、国土交通省運輸安全委員会の『福知山線脱線事故報告書』にも掲げられている。
　その写真を見ても、確かにレールに「白い粉状」が付着しているが、どうも鉄道事故には似つかない代物のようにも思える。この「白い粉状」の物の正体は、一体何なのか？　
　このあたりに、ＪＲ福知山線脱線事故の真相を解明する鍵が、あるような気がする。 　

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