１９８５年８月１２日。御巣鷹の尾根に墜落したＪＡＬ１２３便が、国産核兵器及び毒ガス原料を積載し、そのことを察知し阻止しようとした米軍及び、旧ソ連軍が戦闘機等を発進させ、自衛隊との一大空中戦が御巣鷹の尾根上空で展開され、１０機近くの軍用機が撃墜されたとの説が、最近唱えられている。
　その説によれば、発進した米機のうちで撃墜されたとするＮＳＡ（アメリカ国防総省の情報機関：アメリカ国家安全保障局）関与の高高度戦略偵察機Ｕ―２機の残骸部品が、御巣鷹の尾根付近から発見されたことから、米軍Ｕ−２機も御巣鷹の尾根上空に、監視任務を帯びて飛来したと述べている。
　Ｕ−２機といえば、約２５、０００メートルもの超高空を音もなくスパイ飛行を行うとのイメージが強い航空機であり、そのようなスパイ飛行機がＪＡＬ１２３便撃墜に関わっているかも知れないとなると、大きな衝撃を与える。
　だが８月１２日当日御巣鷹の尾根上空に、Ｕ−２機がグアムから飛来し、日米ソ軍一大空中戦の結果、撃墜されたとする説は、Ｕ−２機らしき部品が現場から発見されたとは言え、また着眼点が極めて壮大とは言え、俄かには信じがたい。
　いわんやその発見部品が、ホンの一部であるにおいてをや。 　

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