菅直人内閣の所信表明演説でも、国民参加の政治が唱えられていたが、「強い財政」を前面に出す余り、生活の基本的なことのケアに言及が少なく、その生活観点の欠如が、如実に菅直人内閣の大臣構成に現れてしまった。
　日々の生活に直結する消費者担当と、食品安全担当大臣を国家戦略担当大臣が、兼務することに典型的に現れた。
　何も兼務が悪いというのではないが、国民生活重視の視点を擁護するためにも、消費者保護と食品安全確保は、専任大臣が必要と思われる。
　もっとも現国家戦略大臣が、国家戦略の重要課題として、消費者保護と食品安全確保の先頭に立つならば、話は別だが。
　リコール制度促進や、庶民泣かせの悪徳商法等への対応策がさらに、強力に求められる。
　ところで前任福島瑞穂大臣は、いかに「罷免」されたとはいえ、自分の後任に専任大臣を置くように、進言したのだろうか。
　前任福島瑞穂大臣は就任時、「消費者、食の安全等に関して迅速・的確に、早く成果を上げたい」と語ったが、前任所管大臣として、自分が実際にやってみた「自己点検・評価」は、どんな結果？ 　

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