今回、自民党が提出した菅直人内閣不信任案。
　菅直人内閣が、その表看板の「クリーンな政治」とは裏腹に、「政治とカネ」の問題では「臭いものには蓋」とばかりに、民主党内に巣食う金権体質を追求しなかったことに、自民党でなくとも怒る。
　ただここで注視しなければならないのが、自民党が提出した、菅直人内閣不信任案に対する社会民主党執行部の姿勢である。
　社会民主党は、米軍普天間基地問題で連立を離脱した経緯から、庶民収奪の消費税増税の菅直人内閣不信任案には、当然にも賛成しなければならない立場である。
　にもかかわらず社民党は、内閣不信任案に賛成をしている。これは、一体どういうことだ。
　「私を切ることは……」との言葉を投げつけて、３党連立政権を離脱したのだから、当然にも民主党内閣不信任案に賛成すべきである。
　社民党執行部の「言い訳」は、民主党との選挙協力だろうが、こういったその場凌ぎの「是々非々」の日和見主義は、社民党執行部に対する国民の信頼を崩すことになる。 　

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