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販売者の責任問題にまで発展してしまう高濃度汚染肥料・堆肥問題
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2326.html
投稿者 aba 日時 2012 年 1 月 10 日 08:14:37: 0PtVF8rFrG5gE
 

販売者の責任問題にまで発展してしまう高濃度汚染肥料・堆肥問題
http://hamstern.air-nifty.com/mogumogu/2012/01/post-fd10.html


キノコ用の原木・オガクズについては、現在基準値は150ベクレル/kgと設定されています。
告知不足で広く知れ渡っていませんが、調理や暖房に使ってよい薪や炭については、農林水産省は40ベクレル/kgまでと設定しました。(それ以上の汚染の物は個人でも業務でも使用は許可されていません。)
腐葉土および肥料や堆肥については、基準値はkgあたり400ベクレルとなっています。

しかし、これらは「きちんと検査して」こそ意味があります。
「数値だけ設定」しても、その検査頻度が少なかったりザルだったりするとまったく意味がありません。
これは今年4月以降の食品および飲料の新基準値でもそうです。
数値だけ設定して安心しても、いざその検査がザルだとまったく機能していない事になります。


年明け早々、あるメーカーのきのこ用原木に回収命令がかかりました。
きのこ用の原木は昨年後半になって上記のような基準値が設定されたのですが、その原木を出荷したメーカーはろくな検査をしておらず、購入者が最近検査して大きく基準値を越えてるのが発覚したため、国からの指導を受けてあわてて回収しだしたというわけです。
原木やオガクズは地産地消ではなく日本中に流通しており、その原木やオガクズが高く汚染されているとどこで作った物であっても汚染度の高いきのこができてしまいます。

同じように、堆肥や肥料、腐葉土についても福島および近県のものが全国に大量に流通しており、もし汚染度が高いものを農地に使用してしまうと、例え農地自身が低汚染のところであってもそこで取れる農作物に影響が出てしまいます。
堆肥や肥料については昨年夏頃に400ベクレル/kgという規制値が設定されましたが、夏以降もこの規制値を大幅に越えたものが普通に流通しているのが次々と発覚し、何度も回収騒動になっています。
中にはkgあたり数万ベクレルのものも見つかっています。
数値だけは400ベクレル/kgまでと設定したものの、実際は検査がザルだったり、製造者が意図的に検査してなかったりして、この値の数十倍以上の物が未だに出回ってしまっていると。


昨年の6月か7月頃に、個人でホームセンターで陳列されている腐葉土をガイガーカウンターで計測してyoutubeに動画をアップロードした方がいました。
あの動画でもありましたが、もし汚染度がkgあたり数万ベクレルと高い場合は、4万以下で買える線量計でも普通に変化を読み取れるほど通常の空間線量の上下幅から値が変化するのです。
(肥料はカリウムなどが豊富でも、汚染されてない肥料ならば線量計は通常の空間線量程度の反応しか示さない)

肥料や堆肥、腐葉土を1袋1袋、中身の一部を抜き出してベクレルモニターやゲルマニウム半導体検出器で計測していくのは大変手間がかかるでしょうが、1袋ずつ表面に線量計を近づけて計測していくのは、今までと違って余計な業務が少し増えるとはいえ、できない事ではないはずです。
全国の農協やホームセンターなどの堆肥、肥料などの取り扱い店でこういう検査を徹底し、最低でも線量計で有為な反応を示すような高汚染の腐葉土、堆肥(牛や豚、鶏などの糞から作った物、稲藁や糠などから作った物)、肥料については絶対販売しないようにすべきです。
本来なら国が法律で『全ての販売店』に袋単位で全数の線量検査をするよう義務づけるべきですが、アホな政府はろくな対応をしてないため、法制化されるまでは業界で自主的に全数検査をしていくしかないでしょう。


中古車から高い線量が続出している問題を受け、大手中古車販売チェーンのガリバーでは自主的な全数検査を始めました。
国が未だに中古車の汚染問題を無視し、ろくな対応を取ってないのに対して業を煮やして始めたようです。
同じように、ホームセンターや農協でも自主検査を始めるべきです。
これは「消費者のため」だけではなく、「販売店自身を守るため」でもあるのです。

もし「簡単に最低限の検査ができたはずなのにそれをしてなかった」となると、製造したメーカーだけでなく、それを取り扱った販売店の過失にもなります。
それは高額の訴訟にまで発展する場合があるでしょう。

中古車の場合、販売後に高い汚染が発覚しても、最低車を販売価格で買い取りすればすみます。
しかし、高い汚染度の堆肥、肥料、腐葉土を販売してしまい、購入者が畑に使用し、もし残った物を検査するとkgあたり数万ベクレルと高い汚染が発覚したとすると、購入者は当然「土地をひどく汚染された」という事で、販売金額以上の賠償を製造メーカーはもちろん、販売店側にも求めてくるという事も十分考えられます。
「数万ベクレル/kgの汚染度の物なら、販売者(農協やホームセンターなど)が線量計で簡単に調べて売らないようにできたはず」という事で、販売者は責任逃れできないでしょう。

ごく一部のホームセンターではこういう事を想定し、すでに自主的に袋単位での全数検査(線量計での検査)を開始してるところもあるようですが、後々の賠償問題を考えると、全国の全ての農協やホームセンターなどで、取り扱う全ての堆肥、肥料、腐葉土を袋単位で全数検査していくべきでしょう。


堆肥や肥料は、土壌改良目的で畑の土としっかり混ぜあわせる場合もあれば、「追肥」という形で、農作物が根からしっかり吸収しやすいように「固めて」肥料を根の近くに埋めるという事があります。
前者のケースでは混ぜるので薄まりやすいでしょうが、後者のケースではあまり混ぜずに埋めたりする事があります。
もし昨年たびたび見つかったような数万ベクレル/kgの高汚染度のものを固めた状態で追肥してしまうと、土地自体はまったく汚染してないところでも根から積極的に放射性物質を吸収し、高い汚染度の農作物ができてしまう怖れがあります。
移行係数は農作物によって違うでしょうが、高汚染の物を追肥してしまうと、まるで高い汚染度の土地で作ったかのように農作物はより多く放射性物質を吸収してしまうでしょう。

kgあたり400ベクレルを越えてるかどうかの検査は販売店側ではできませんが、「kgあたり数万ベクレルの物を排除する」のは、販売店でやろうと思えばできる事です。
下手をすると購入者達から集団で訴訟を起こされる賠償問題にまで発展しかねないので、農協やホームセンターなどの販売側は労を惜しむ事なく、袋単位でしっかり全数検査して、汚染度が高すぎる物は販売しないようにするべきです。


肥料や堆肥の製造地を見て、「このエリアの物なら汚染されてないはずだ」という事で検査を省略してしまうと、場合によっては汚染度が高い物を見過ごしてしまう事があるので注意が必要です。
家畜の糞については、牛については高汚染の稲藁が全国に大量に流通して日本各地の牛が汚染(そして当然糞も)された事がありました。
昨年夏の汚染牛肉騒動の際に報じられましたが、やはり汚染度が高い稲藁を食べた牛の糞から高い汚染度の堆肥ができてしまったとの事です。
(製造工程上、糞より濃縮されて汚染された堆肥ができるとの事)

豚や鶏なら大丈夫かというと、確かに輸入飼料の割合が多いとはいえ、食品リサイクル法で売れ残った国内の農作物やそれを使った惣菜、弁当を処理したものを食べさせたり、魚粉や貝などをつぶしたものを与えていたりします。
もしこれらが汚染されていて日常的に与え続けると、知らないうちに糞も汚染され、堆肥化の際に濃縮されてしまう事にもなります。
汚染された牛乳を加工すると、ホエー部分に放射性物質が高く濃縮するのですが、このホエーを餌として豚などに与えている例もあります。
これらの事も考えると、「牛と違って豚や鶏の糞から作られた堆肥なら大丈夫だ」と安心して検査を省略してしまうのは早計でしょう。

そもそも、福島の特に汚染度が高いエリアから馬鹿農水省が牛だけでも1万頭、さらに豚や鶏も大量に全国各地に移動させるという大ポカをやらかしてしまいました。
単純に産地だけ見て検査を省略すると痛い目を見る可能性があります。

腐葉土などについては採取地を見て検査を省略できるかというと、製造者や中卸の段階で採取地を偽装される場合もあるので、こちらについても同様に産地を選ぶ事なくしっかり検査していくしかありません。
(汚染度が高いのが発覚して一度回収された腐葉土が、袋を入れ替えられて出回ってるという事もありえます。)

製造メーカーに袋単位での検査を要請して販売側はろくに検査しなかった場合、いざその製造メーカーが検査に手を抜いていたら、結局被害を被るのは販売店です。
(信用の毀損による売り上げ低下、購入者からの賠償)
一部のホームセンターが開始してるように、手を抜く事なくしっかり袋単位で全数検査していき、汚染度が大幅に高い物は絶対に売らないようにするべきです。
手を抜いた場合は結局販売者(農協やホームセンターなど)が利用者離れによる売り上げ不振や賠償などで苦しむはめになります。

将来的には「肥料、堆肥、腐葉土については、製造元の検査だけでなく、とりこぼし防止のため、販売店(農協やホームセンター他)でガイガーカウンターを使った袋単位での全数検査を義務づける」と法整備化するべきでしょう。
(違反した場合は罰金および罰則)
「一部の販売店のみ」ではなく、「全ての販売店」が検査するように仕向けないといけません。(そのためには罰則つきの法制化が必要です。)
国会議員の方、知り合いに議員がいる方は、早期の法律化を目指してください。

チェルノブイリ事故の際は、周辺国では農地の汚染拡大防止のために、肥料や堆肥などについてしっかり対処してきました。
しかし日本においては「基準値の設定」だけで安心し、実際はその検査が現時点では杜撰なザル状態となってしまっています。
 

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