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橋下市長の方法論をよむ−なぜ彼は教育を熱心に語るのか そしてTPP賛成と道州制
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投稿者 どこかの風太郎 日時 2012 年 2 月 11 日 07:21:49: swO.OkuTcstVc
 

橋下市長がなぜ教育問題に熱心なのか、それもタカ派路線を取ろうとするのかを少し考えてみました。

日本で政治を語る時に一番楽なやり方は、戦前回帰の復古調志向でで教育問題を取り上げることです。
どうしてかといえば、それが明治時代から続く体制の守護者である霞が関と根本的対立を伴わない数少ない方法であり、万一対立しても霞が関のなかでも一番弱い官庁である文科省が所管官庁だからです。
しかもその文科省が長年対立してきたのが戦前教育を否定し民主教育を主張する日教組であり、つまり日教組を目の敵にするタカ派路線は文科省に寄り添うことにもなります。

ゆえに親の地盤・看板・鞄の上に立つ二世政治家は、元々へたに霞が関と対立する様な事をされては地元へ利益を誘導する際霞が関の反感を買うことになり支持者に取っては非常に困るので、彼らには独自な政策などを具体的に語るだけのフリーハンドの余地もないわけですから、自然に地元の支持者らにはどうでもいい分野の教育を語るタカ派政治家としての道が一番自分を世間に売り込む為の(目立つ為の)良策ということになります。

ちなみによく言われる道州制も担当する官庁は自治省であり今の総務省です。
昔は強力な力を持った内務省だった自治省も、今では霞が関ナンバー1の座などにはすでになく、さほど強い官庁ではありませんから対立しても怖くはありません。
しかも道州制の考えの根底にはアメリカ指向(日本合衆(州)国を目指す)もあるのではと思われますので、アメリカを仰ぐ霞が関の意向に決定的に逆らうことにはならないわけです。

霞が関で力があり怖い官庁は財務省であり、じつは影の主役の法務省です。
どちらも国税と検察という手兵をもち、逆らうと必ず嫌がらせを受けます。
いや法務省は裏のつながりで最高裁という司法も抑えている(事務総局と連携?)のですからなおさら強力なのです。
小沢さんが狙われたのもこの両者からであり、直接的には法務官僚組織の検察が動きましたが、それ以前にマスコミ各社に国税の査察が入ったことを忘れてはなりません。
霞が関自体の機構改革をうかがい、その力の源泉である予算の組み替えを主張する政治家には実行部隊を持つ両省が連携して対応しているのではと思われます。

さて、翻って橋下市長をみてみると、まさに彼がよく吠えるのはその教育問題であり、そして政策は道州制です。
これで彼は、霞が関はもとより、その手先でもあるマスコミとも対立する事無く受け入れられ、自分を世間に思い切りアピールでき、そして高く売る事も出来るということになります。
その際のやり方としては小泉総理が行った仮想敵を作り叩くを踏襲して、日教組を主に地方自治体の末端の組合員を叩けば世間(無知で社会性も無い大阪府民)は拍手喝さいしてくれるというわけです。
これで橋下市長はまた霞が関に自分をさらに高く売り込む事が出来ます。
もともとエリートともいえない、どちらかというと底辺で育ち、二世政治家の様なしがらみもない橋下市長がどうして過度なタカ派路線で教育を語るのかは、これで説明が付きます。
つまり彼はテレビタレントとして活動するうちに政治の世界における霞が関との暗黙の関係に気が付き、そこで自分が浮上するにはどうすればいいのか学習し、一番確実な道としてそのやり方を実行したのでしょう。
彼の戦略はそうやって自分の価値を徐々に高めて行き最終的には総理の座でしょう、彼のやり方はこれで一応の説明がつきました。

さてこれからさきは彼を公僕としてどのように使うかのかは市民(国民)の側の問題になります。
彼をただの道具として有効に使いこなせるのであれば彼を今は生かしておくのも手だとは思います。
ただ説明したように彼にはたぶん彼を支持している人達の希望に沿うような気は毛頭ないと思います。
早速彼は原発の是非について記者会見の場で微妙な言い回しで本性を現しました。
彼によれば反原発脱原発派の人達の原発を懸念する一番の理由である放射能の危険性について、原発村の利害関係と無縁な研究者の研究結果も、多様な「学者さん」の意見のひとつに過ぎないそうです(苦笑)。
私には御用学者と、原発村と利害関係のない研究者とでは、その研究成果の重みには天と地ほどの違いがあるように思えるのですが、橋下市長にとれば等価のようです。
この発言には彼のこれからの方向性を考えるときに非常に重みをもつ示唆が含まれています。


ここにきて橋下市長率いる維新の会が政策としてTPP加入推進、年金制度を国民各自が積み立てる方式(=401Kの個人型)にすることを提言したようです。
笑えますねえ、TPPはもとより、401Kはアメリカで多くの破綻者を出したやつです。
儲かったのは運用を担当した金融資本だけで、リスクはすべて個人で負わされるやつです。
なんとももはやです。
彼の正体はこれではっきりしました。

さて改革者竜馬をきどる彼をどう判断するか、市民(国民)の政治への成熟度が試されています。  

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