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思想革命の必要性について
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投稿者 PCOG 日時 2012 年 2 月 21 日 09:58:07: QQblZfjbsVI.6
 

思想革命の必要性について

冒頭に宗教と宗教団体について述べる。日本はキリスト教やイスラム教とは極めて異なる文化的伝統の中にあったので、日本人の大半はキリスト教やイスラム教とは馴染みが浅い。日本人と馴染みが深いのは仏教である。然しながら洋の東西を問わず、宗教の目的は「真に幸福な人生を送るためには如何になすべきか」を説いたものである。そこで参考までに、今日の各宗教の教理を仏教を主体に要約してみる事にする。若干の違いはあるが、おおよそ次の如きものである。

1.霊魂は不滅である。人は宇宙の大原則により輪廻転生するものである。人は皆前世のカルマを刈り取る為に肉体を纏って、仮の世である現世に魂の修行の為に生まれたものである。現世(仮の世)で魂の浄化つまり修行をして、一段と魂を良心(神の心)に近づけて死んだあとは、本来の住むべき所である、あの世(現実界)へ戻って、霊位をより高めるべく修行に努めるべきものである。この世で良心(神の心)に反した行為をした場合は、あの世では地獄に落ちることになる。地獄界で修行した後ようやく輪廻転生してこの世に生まれる時は、より大きなカルマを背負って生れなくてはならず、この世で一層の苦痛を背負う事になる。神は人の心の中に宿っている。良心は即ち神の心である。よって人は皆良心(神の心)に恥じない行いを採らなくてはならない。神の心はつまるところ、大いなる愛・人類愛である。

2.宗教の教祖は、霊界の位の極めて高い神が、世直しのために輪廻転生して降臨したものである。人は皆神の子であるから、お互いに神の意思を尊重して、教祖の教えを神の教えとして、争いのない平和な住み易い世の中を創って行かなくてはならない。但し宗教の名をかたる不届き者が居るので、宗教を選ぶに当たっては充分の注意が必要である。因みに、一神教であり且つ聖典の一部を共有しているユダヤ教、キリスト教、イスラム教には輪廻転生と言う概念は無い。一方通行である。

さてここで、人と造物主(神)との意思の疎通は可能かについて考えてみる。

造物主(神)は、人間の五感では認識できない次元の違う多次元の精神界に存在するのではないかと考えられる。更に、造物主の精神の一部は生物(人・動物・植物)の精神の一部に組み込まれているものと考えられる。生物(人・動物・植物)は死んだ場合、肉体・固体は消滅するが精神(霊魂)は精神界に吸収されることになる。そして、万物の根源は波動によって構成されているのであるから、波動によって生物(人・動物・植物)の精神(心)と多次元の精神界とは繋がっているものと考える事が出来る。よって、人は造物主(神)に祈ることで、意思の疎通は可能であると考えられる。

吾人が住んでいる地球上の全ての物質の根源は振動しており電磁波を発生させていることは量子力学で立証済みである。脳は脳波を出しており、心臓は洞結節から出る電気信号で動いている。

人類は石器時代から月まで往復が出来るまでに進化したが、この進化は造物主(神)と人との協同作業と見ることが出来る。よって、造物主(神)の存在する多次元の精神界と吾人の住む三次元の世界(時間を入れると四次元)との意思の疎通は電磁波によりなされるものと推定される。人は造物主(神)に対する想念(祈り)を波動(電磁波)として造物主(神)に伝え、造物主(神)の意思は波動(電磁波)としてDNAを構成する遺伝子に変異をもたらし、有利な変異が蓄積されて人は進化する。

従って、造物主(神)に対して想念(祈り)を伝え且つ良心(神の心)に従って行動出来る人は、必ずしも宗教団体に入る必要はない。無宗教の人(無神論者ではない)であっても楽しい人生を送る事が出来る。

しかし乍ら、個人の力ではどうしても良心(神の心)との対話が充分に出来ないと考える人々は、集団を造って良心(神の心)との対話をスムーズに行う必要が生じる。この集団が宗教団体であり、リーダーが教祖である。如かして、この場合宗教団体の教祖が「神の心」をどのように捉えるかが、重要な命題となる。信徒は教祖によって洗脳・マインドコントロールされる事になるので、信徒の生殺与奪は教祖の意のままとされる。宗教の怖さはこの点にある。そこで、教祖が絶対に守るべき準則を列挙する。

1.究極の目的を「人の精神性の向上・人類の幸福・地球の平和・宇宙の平和」とする事。
2.理想とする目的達成への道は無数にあるのであるから、他の宗教をみだりに誹謗してはいけない。
3.宗教団体の活動のあらゆる分野において、人権侵害の行動を採ってはいけない、人に迷惑をかけてはいけない。
4.宗教団体の運営に必要不可欠な経費以外の、経済的な金品の提供を信者に要求してはいけない。

宗教団体に入る人は、その宗教が上記の準則を満たしているか否かを充分に見極める事が重要な前提条件となる。

それでは、本論である「思想革命の必要性」についてつぎのとおり論述する。人は皆良心(神の心)を持って居るのだから、毎日の行いを反省して、壁につき当たった時は、神が与えた試練だと感謝の気持ちで受け止め、ひたすらに良心(神の心)に従って、つまり良心(神の心)を大いなる愛、人と人との愛をも含んだ人類愛、延いては宇宙の万物への愛、と捉えて、精神性の向上に努める事により、先ずは、人の心の中に「やすらぎの心」を創る必要がある。つまり、悲しみや苦しみの試練の壁を乗り越える事により、謙虚さや優しさが育まれて、より高い人格を形成する事が出来る。物の世界よりもずっと豊かな精神の世界の充実を求める必要がある事に吾人は覚醒するべきである。かくして始めて、地球を宇宙の楽園とする事が出来る。

吾人は造物主(神)の存在を認めない唯物論を真理だと誤解してはいけない。ここに、唯物論とは、精神に対する物質の根源性を主張する立場を執る理論である。つまり、物質から離れた良心(神の心)・意識を認めず、意識は高度に組織化された物質(脳髄)の所産と考え、認識は客観的実在に対する物質(脳髄)による反映であるとする理論である。

唯物論を真理だと考えるようになると、衣食住の問題を第一義とする立場(物質主義)を信奉することになり、拝金主義者・守銭奴に堕落する恐れがある。更には、本能を満足させる事が人生の最高目的であるとする人生観(本能主義)を持つようになる。因みに、文部大臣の諮問機関である中央教育審議会が1998年にまとめた「心の教育」に関する報告書は、社会全体の子供に対する教育力の低下を指摘したが、その原因は、利己的・享楽的・刹那的・拝金的な「大人社会自体の精神の荒廃」にあると分析した。正に、「正鵠を射たもの」と受け止める事が出来る。

造物主(神)は人間を生態系の頂点に位置づけられた。そして、人間の心は造物主(神)に通じている。この真理と誇りを忘れることなく、地球を宇宙の楽園にするという究極の目的に向って、吾人が現在置かれている環境下で精一杯の努力をして生き抜くことが、造物主(神)の意思に従うことになる。今後は、遺伝子研究の成果を精神科学に採り入れて、精神科学(哲学・宗教学・心理学等)の飛躍的な進歩発展を促す必要がある。今後の課題として、DNAの研究が進み、DNAに組み込まれている遺伝子の意味が全て解読されて、人の過去生の記録が若しも遺伝子上明らかにされたとしたら、輪廻転生が科学的に立証された事になる。

さて、科学の世界もバランスの採れたものでなくてはならない。吾人はバランスの採れた科学(自然科学・社会科学・精神科学)を勉強する事により、始めて幅の広い且つ深い洞察力を得る事が出来る。正しい人生観・世界観を身につける事が出来る。例えば、今日地球上で平和を希求しない民族は皆無であるにも拘わらず、現実は、地球上どこかで戦争が行われている。その理由は何故か。戦争を起こさせて、漁夫の利を得ている輩が居るのではないのか。更には、麻薬売買により利益を得ている輩の実態、国際金融財閥によるヘッジ・ファンドを利用しての国際金融界支配の実態、戦争発生のメカニズムを構成する軍産複合体の解体の必要性等について、幅の広い深い洞察力を以って、地球(世界)情勢の実相に迫る事が出来る。

絶対平和主義を謳った日本国憲法は、天皇に係る規定以外は、造物主(神)の意思を反映させたものと観る事が出来る。人の心に国境は無いのであるから、地球上の人々が、「人は何の目的でこの世に生まれてきたのか」といった、人間のアイデンティティに根差した意識革命を今こそ真剣に実践する必要がある。人は皆、裸で生まれ裸で死んでゆく運命の基に在る。物質欲にこだわり過ぎてはいけない。今日までなおざりにされていた精神の世界の充実を希求する事が、つまり「物中心」から「心中心」へと視点を移動する事により、物質の世界と精神の世界とのバランスを採る事が、人間としての幸福をより高める事になり且つ真の地球の平和を招来する事になると言う事を、吾人は認識する必要がある。

ここに吾人は、「精神性の向上により精神的な喜びが得られると言う真理を、自然との調和を保ちつつ実践する。如かして、精神的な喜びを限りなく良心(神の心)に近づけるべく努力(修行)する。そして将来的には、地球だけの生命を宇宙の生命にまで発展させる。」これが正に、人間がこの世に生れて来た目的である事を悟るべきである。

今日の自然科学は、ミトコンドリアDNAの解析により人類のルーツを探求した結果、「現在地球上に生存している、現代人共通の祖先は、20万年前アフリカに現れた、一人のアフリカ人女性である」と言う科学的な結論を出している。

人は皆、造物主(神)の分身として、人種の差別・身分の上下・職業の貴賎などあるはずも無い、お互いに尊重されるべき存在である。そして、大宇宙の中の運命共同体としての宇宙船・地球号の乗組員である。この宇宙船である地球を大宇宙の楽園とするべき使命を自覚して、思想革命に基づいた人類の叡智を存分に駆使する事によって、人類に平和と繁栄をもたらす責務がある事を吾人は肝に銘ずるべきである。地球上の人類が挙ってこの使命を自覚しない限り戦争・テロを地球上から根絶する事は不可能である。

新千年紀(ミレニアム)を迎えた人類は、政治のみならずあらゆる分野に亘って、地球的視点で思考する地球市民としての自覚を持つ事により、世界連邦から世界共和国へと、栄誉ある思想の進化を為さざる可からず。「狭義の国家」の束縛から脱皮して、「広義の国家」つまり地球単位の民主主義国家、「地球共和国」設立の夢を開花さすべく、思想革命を為さざる可からず。

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