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自民党体制下、日本が放射能汚染にまみれても、原発マフィアは生き残る ！
既得権益勢力の利潤原理主義が永続してきたが、主権者の多数が覚醒すれば、
現実は、急変・改革できる ！
（「植草一秀の『知られざる真実』」：2015/01/03より抜粋･転載）
１）「関東地方で大規模な停電が発生、原因は調査中」
２）福島原発大事故、あと一歩で、
東日本は、壊滅していた ！
３）福島原発大事故で、日本は、根底から破壊 ！
４）「甲状腺がん」発症が急増 ！ 安倍政権は、無視 ！
５）安倍首相が世界最高の安全基準と断言の大ウソ ！
６）原発事故避難計画不十分、最終責任者は不明 ！
以上は、前回投稿済みです。以下は、その続きです。
７）亡国の政策、原発再稼働の実態は ？
事故が発生した際に、自分自身の生命を守ろうとすることは、根源的な基本的人権に属することである。
この人権を抑圧して、個人を決死部隊に投入する指揮命令権は、どこにも存在しない。
「原発再稼働が殺すのは大都市の住民だ ！！」のメッセージが私たちの心に突き刺さる。
亡国の政策である、原発再稼働がどのようなメカニズムで作動しているのか。
原発ホワイトアウトで、日本列島に何が生じるのか。
すべての国民が、このリアル告発ノベルを読んで知る必要がある。
脱原発・卒原発・原発依存体質の脱却など、言い方は、いろいろある。
『東京ブラックアウト』には、日本電力連盟が、作成した「ご説明資料」が示される。
作成日時も作成名義人の記載もないＡ４版のパワーポイント資料である。
そこには、こう記されている。
○（望ましい表現）：脱原発依存、電源のベストミックス、
バランスのとれたエネルギー依存構造の構築
電力自由化と原子力の両立
△（ギリギリの表現）脱原発、卒原発、電力自由化
▲（極力避けていただきたい表現）：原発ゼロ、全基廃炉、発送電分離
×（絶対に避けていただきたい表現）：即ゼロ、全基即廃炉、所有権分離
この資料が総選挙の中間的な候補者の元に届けられた。
８）日本が放射能汚染にまみれても、原発マフィアは生き残る
「とにかく、即ゼロとだけはいわないでください。
そうすれば、資金面、人手ともに、私たちのグループで、何とか面倒をみささていただきます。
脱原発、卒原発とは発言いただいて構いません。
当選後に、徐々に『私が公約した脱原発は、即ゼロという極端な話ではなく、中長期的な話。
現実的には即ゼロは国民負担が大きいことが心配』と軌道修正していただければ、それで結構ですから」「私たちのグループ」とは、日本電力連盟を頂点とし電力会社の取引先を末端とする企業グループの存在を、暗に指している。
『東京ブラックアウト』には、『知られざる真実』が迫真の筆致で描かれている。
若杉氏が告発するのは、「電力モンスター・システム」である。
家が朽ち果てても、シロアリは生き残る。
日本が放射能汚染にまみれても、電力マネーに群がる政治家や官僚は生き残る・・・・・。
９）二度の原発事故を起こしても原発推進は止まらない ！
二度の原発事故を起こしても原発推進は止まらない。
それが、「電力モンスター・システム」の復元力。
逆説的に、若杉氏は、現実を悲観的に描く。
しかし、この「悲観」こそ、リアリズムに基く現実描写である。
このような告発ノベルを執筆して世に問う官僚が現存することが奇跡に近いと言わざるを得ない。
シロアリの巣窟に、シロアリになり切れない良心が存在するのである。
ここに私たちは希望を見出すことができる。電力マネーに群がる政治家や官僚。
これが現実の太宗を占める。だから現実は、暗黒に向かって、ひた走るのである。
10）主権者の多数が覚醒すれば、現実は急変・改革できる ！
しかし、こうした利潤原理主義に、背を向けるインテリジェンスが存在するのである。
真実の情報発信があり、この情報が流布されて、主権者の多数が覚醒すれば、現実は急変するに違いない。
２００９年に政権交代が実現して、多数の主権者が日本政治の刷新を期待した。
しかし、敵（主権者の敵）は、思わぬところに潜んでいたのである。
政権交代を実現した、主役の民主党内部に、悪徳分子が潜んでおり、この悪徳分子（10人衆）が日本政治刷新の気運とチャンスを粉々に、粉砕してしまったのだ。
２０１１年３月１１日。大地震と大津波が日本を襲った。
東電福島第一原発は、全所電源喪失に陥り、メルトダウン、メルトスルーに移行した。
３月１１日夕刻には、最悪の場合、どのような事態に立ち至るのかは、明らかになっていた。
11）菅直人政権は、間違った避難措置で国民を棄てた ！
この時点で、政府は、広範囲の住民に避難を命令するべきであったが、当時の菅直人政権が選択したのは、半径２キロの住民の避難措置だけだった。
事態が深刻化した３月１２日午前５時４４分に避難区域を半径１０キロに拡大した。
こんな時間に、避難勧告を出すこと自体が、パニックを引き起こす主因になる。
要するに、この政権は、国民を棄て去ったのである。
脱原発依存体質、脱原発、卒原発、など、
いろいろな言い方があるが、正しい選択は、
原発即時ゼロでしかない。
これ以外の言葉の裏側に、巨大なウソが潜んでいるからである。
若杉氏は「悲観」を述べるが、「悲観」は、本心ではない。
「悲観」を述べることによって現実を変えることを試みるのである。
私たちは冷徹な現実を知り、その上で、この現実を変える方策を明確にする
必要がある。
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