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NEWSポストセブン　
週刊ポスト2010年12月10日号
2010年12月2日(木)10時0分配信

仙谷氏による政治主導発揮　こんにゃくゼリー以外にもあった　

　仙谷由人・官房長官の「政治主導」といえば、本誌が詳報してきた「こんにゃくゼリーの堅さと形規制」がすっかり有名になったが、これは「もう一つの実績」といえるかもしれない。11月に行なわれた「事業再仕分け」では、これまでの仕分け作業で「廃止」などとされながら、名前を変えてこっそり存続されていた無駄な事業などが追及された。その項目の一つに挙がったのが、「国保組合への補助金」である。

　医師、弁護士などの個人事業や、建設、たばこ販売、自転車販売などの中小・零細が多い業種ごとに作られた健康保険組合に対する国庫補助は、165組合に対して年間2700億円余りにのぼる（いずれも平成20年度）。サラリーマンの健保組合などと違い、“弱い立場の人たちの健康を守る”という考え方で支出されてきたものだが、実際には潤沢な資金で法定額以上の積立金をため込む組合が多数あったり、入院費、治療費の自己負担が事実上ゼロといった夢のような厚待遇だったりするケースも多い。

　仕分け対象になるのは当然なのだが、そもそも国保組合が手厚い保護を受けてきた背景には、それぞれの組合が地元の政治家の支援に動き、見返りに補助金確保を求めてきた背景がある。要するに、もともと政治案件なのである。仙谷長官も、国保組合の中心的存在である建設業従事者の団体から選挙で支援を受けてきた一人だ。同氏は昨年10月の全国建設労働組合総連合の大会に出席し、「皆様の力で議席を取らせていただいた。建設国保は手厚く守る」と、露骨に支持母体への利益誘導を宣言していたほどだ。

　こういうことは有言実行が仙谷流。自ら行政刷新相として担当した昨年の事業仕分けでは、国保組合への補助金は、対象からさっさと外されたのである。そして今回、再仕分けでようやく俎上に載せられたわけだが、その結果は「補助廃止も含めた見直し」と、厳しい内容になった。が、ここから怪しい政治主導が見え隠れする。仕分け結果をよくよく見ると、見直し対象とされたのは「所得水準の高い国保組合への補助金」に限定されている。恐らく医師や弁護士などの組合を想定しているのだろう。

　とすると、仙谷氏が「手厚く守る」と意気込んでいた建設国保はどうなるのだろう？

　厚労省国民健康保険課に訊いてみると、あっさりこう教えられた。「建設国保は見直し対象になっていません。平均所得が低いからです」――　やっぱり。
“仙谷内閣”の“政治主導”の象徴である事業仕分けの正体とは、こんなものである。

　ちなみに、仙谷氏の地元の徳島建設産業国保は、165組合中、保険給付費に対する国庫補助割合が24番目に高く（56.4％）、なんと入院費用の自己負担がゼロという、サラリーマンや市町村国保加入者からは考えられない制度で運営されている。

※週刊ポスト2010年12月10日号

コメント
01. 2010年12月02日 12:16:48: gIirEFqz56 　私利私欲と名誉欲だけ、国民のことなど眼中にない。 　それで高給を貰えるとは、笑いが止まりません〜 　ざけんじゃね！ 　デモで大声で叫んで発散します。
02. 2010年12月02日 13:43:40: fhqMEypoT6 国保・健保は一元化すべきだよ。 同じ国民なのにどこの企業、組合に入ってるから入院はただ。 入ってないから病院に入るのは自粛なんて制度はもう改めるべきなんだ。 そうしないと北朝鮮や中国の特権層を非難できんようになってくるじゃん。 本当に国保は全国民の社会保険になるべきだ。
03. 2010年12月02日 15:14:21: Ld93CIwbeE 事業仕分けの今日の結末を見通していた政治家は小沢一郎しかいなかったことを皆さんは覚えていますか？ 事業仕分けがスタートする際に、時の小沢幹事長が「新人には無理だ」といって仕分け人を出すのを拒んだことは覚えておいででしょ？ 多くの民主党議員やマスゴミは、「新人といっても、地方自治を経験した人や学識経験者なども多いので問題ない」としながら、小沢さんのやり方を非難していましたね。 小沢さんを非難する連中は、レンホウのように「スパコンはなぜ世界一でなければならないのですか？」といったトンチンカンな技術論を展開することしか頭になかったのでしょうが、小沢さんは実行段階まで洞察して「新人には無理だ」といわれたのです。 つまり、 行政に手を突っ込むためには、鉄の団結組織である国家官僚組織を知り、その弱点を知り尽くすだけの政治経験がなければできないということです。 小沢さんの「先見の明」はこんなところにも出ているのを、マスゴミに洗脳された多くの国民には是非とも理解して欲しい。 枝野も、レンホウも、仙石も少しは分かったか？ 分からなければ、12月5日の日比谷デモや日比谷公会堂での講演に参加して「小沢待望論」を肌で感じ、小沢さんについていくことだよ。
04. 2010年12月02日 17:57:55: 1vh2fQcCEg 今更だな。茶番だ茶番だっていうのは民主党以外では言われてきた事だ 財務省作成の資料に？馬鹿でも出来る財務省作成の受け答えマニュアル？ 当時妄信していなかった奴なら今日の結果なぞ分かりきった事だ
05. 2010年12月03日 04:50:10: 9OiYPX6QWo 一番じゃなきゃ駄目なの？ｂｙ蓮ホウ この程度でトップ当選だ。 今度は都知事狙いだとさ。 笑っちゃうよ。もう勘弁してくれよ！
06. 2010年12月03日 12:05:22: dFRukWju4s 　仙谷由人官房長官は３日午前の記者会見で、問責決議可決を踏まえた自身の進退について「法相を続けるつもりだ。専念することになるかもしれない。 最悪だ〜〜〜〜〜 検察の腐敗隠し、小沢抹殺に手を組むか？
07. 2010年12月03日 14:59:53: kEUvDcjRNc 05様 都知事選でも立候補してくれたら 国会議員ではなくなるから良いですよ！ 都知事選に当選保証はない（笑） 都民の皆様、落選させていただいて結構！ でも、石原も再出馬の様子。 どっちにしても都民の皆様はかわいそう！ 06様 仙谷の発言にはビックリ！ 司法を仙谷のおもちゃにさせてはいけない（怒） 仙谷を閣僚にしない方法はないでしょうか？
08. 2010年12月03日 21:10:08: 2tB1NFRjwY 仙谷は、「検察審査会は違憲の疑いがある」と言っているので、 何が何でも小沢抹殺、というわけではなさそう。 嫌っているのは間違いないだろうが。 なぜなら、「憲法違反」の違法組織が、 正当な国会議員様に、証拠もなしに因縁つけるなど、 絶対あってはならないことだから。 これは権力闘争に利用するには、いくら何でも重すぎる問題。
09. 2010年12月04日 02:52:19: RGdkFq6TTE “　戦国や　地獄の底で　昼寝かな　”
10. 2010年12月04日 18:38:48: 5lSSeKxOHo 08 ダブルスタンダードかも

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