同感。

財政ってのは、歳出を大きくすると次年度以降の歳入が大きくなる。
歳出を絞ると歳入が減っていく。
歳入減で苦しいなら、歳出を増やすのが正しい。

ところが、ちょっとやってすぐやめるから、ルーズベルト型の不況のサイクルが繰り返されてしまう。日本の経済政策ってバカの極みだと思うね。

今の日本の場合、赤字国債の増発それ自体では何のトラブルも起きない。
金融政策の質が変わったので、赤字国債の発行額がそっくり日本銀行券の発行につながっている。
赤字国債の増発分がGDPの増大、そういう仕組みになっている。

残高の話をすれば、国債の発行残高900兆円のうち600兆円は民間や外国への貸し出しになっている。
600兆円の返済はこの最終借り入れ主体が行うので政府の負担ではない。
ところが政府は不況を長引かせているため、借り入れ主体の返済に不安が生じて600兆円が不良債権化する恐れがある。
そこで、政府は更なる赤字国債を増発してでも歳出を増やしてGDPをあげなければならない。
すると借り入れ主体のビジネスがうまくいきやすくなるから600兆円は不良債権化しない。
300兆円の純債務については日本銀行に徐々に回収させればそれで循環は終わり。日銀は売りオペしないから、これで返済したのと同じことになる。買いオペによって市中に出回った日本銀行券は細切れの国債だから、我々の預金が政府に行って、政府への債権が自分の財布にあることになる。こちらの循環もこれで終わり。
政府は日銀に利子を払い続けることになるが、それは日銀から政府に支払われて国庫収入になるので国の左手から右手に金が動くだけ。
何の問題もない。

問題は、国債の発行残高が増えることではなく、対GDP費が増えることにある。
ところが国債増発による財政出動は国債残高とGDPを両方同時に引き上げるから、国債残高の対GDP費は縮小することになる。
えーーーーーーー！と思うが、この状況では赤字国債を発行して財政を大きくすると国債の負担は事実上縮小するのだ。
えーーーーーーー！・・・でも、事実。小学校並みの割り算だ。

政府が「GDP増加率＞国債残高増加率」と言う状況をつくることができれば、国債残高が900兆円だろうが1000兆円だろうが、それ以上だろうが、何の問題も起きない。

じゃ、自民党から菅内閣にかけて何をやってるかと言うと、ずーっとGDPを圧縮してるんだよな。特に小泉ときたらGDPを下げながら国債残高を倍近く増やしやがったからな。
この流れを推し進めてきた新自由主義者には重大な責任がある。
この間の党首選で菅に投票した民主党員も同罪だ。

日経の某さんの計算では、一般会計予算を20兆円増やして補正後の2009年予算並みの歳出を３年続けると、GDPはプラスに転じるそうです。
２年で現状維持、１年だと反動で翌年以降に更に不況になるから恐い。

デフレのときってのは、財政支出を一時的に増やすんじゃなくて、恒久的に拡大する機会だってことらしいですね。
デフレ分、通貨価値を下げないと対抗策にならないわけですから。

金融政策にしろ財政政策にしろ、デフレの時はバラマキを徹底しなくちゃいけない。そしてその後もバラマキっぱなしにする。二度とデフレ前に戻ってはいけない。
でも、９０年代の自民の政策って、バラマキを小出しで一回きりってのが多かったでしょう？　それじゃデフレ対策にならんのですよ。
まして緊縮財政なんてねー。国民、死にますよ。実際死んでますし。

＞亀井代表の迫力に

この間、亀井さんの話を聞きに行ったんですけど、亀井さん、１０兆円補正しろって言ってました。
そうすると最終的に一般会計の歳出は１００兆円になります。
これだと景気をプラスにするにはちょっと足りないんだなぁ・・・
さっきの日経の某さんの試算では、１０兆円拡大の場合、デフレは緩やかに進行しつづけます。
けっきょく亀井さんでもデフレを甘く見てるんですよ。
まして野田とか他の人はね、話にならないですよ。
一般会計の当初予算を７０兆円台までに縮小ですか？
そんなに国民を殺したいんですかね、あいつらは。

お金ってのは政府がばらまくんですよ。中央銀行もばらまきますけど、今の日本銀行券は国債を交換した奴だから元は政府がバラまいています。
それを俺らがビジネスでぶんどりあいをする過程で利子で増殖する。
増殖の割合が一定ならば最初のバラマキを減らしたらデフレが当たり前だし、そこに税金をかけたって歳入不足が当たり前。
政府の財政構造を改善して歳入を増やしたいなら、単年度の大赤字を気にせずに政府が先にバラマキをしないとダメです。
それなのに緊縮財政って、頭おかしいんじゃないかと思います。
企業・家計と政府は正反対だと言う当たり前のことが、何故か政府の人たちが忘れている・・・

なんやねん・・・って感じです。