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検察のみ聖域にした「司法制度改革」をやり直せ (保坂展人のどこどこ日記)
http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/367.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 12 月 05 日 18:59:03: twUjz/PjYItws
 

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/ee5150d5796d9175bcfc473f21e3c61e


検察のみ聖域にした「司法制度改革」をやり直せ


特殊法人 / 2010年12月05日


日曜日の昼過ぎ、日比谷公園は日差しも温かかった。すっぽりカバーがかかったようになっている日比谷図書館を通りすぎて、野外音楽堂に入ると、控室に元検察幹部でありながら「調査活動費=裏金問題」の告発を抑えようと「口封じ逮捕」された三井環さん(元大阪高等検察庁公安部長)がいた。集会もデモもみな手づくりで、三井さん自身、公安検事として集会・デモを見たことはあるだろうが、自らが呼びかけ主催することは初めてだ。  

 集会は、三井さんの決意表明に始まり、明日の午後1時過ぎに高等検察庁から収監される鈴木宗男さんからのメッセージが「録音テープ」で流された。本来は集会参加の予定だったのが、収監日の前日となってしまい、テープでのメッセージとしたという。三井さんの事件、宗男さんの事件ともに、政権交代したら再検証が必要だと思う。宗男さんは、ガンの手術から時間がそうたっていないのに、大丈夫だろうかと心配になる。続いて参議院議員の森ゆう子さんは、検察審査会の恣意的なメンバー選びの「闇」を徹底的に検証していきたいと語った。私も、続いて発言した。

「歴史的な法務・検察に対しての抗議の会に参加し、発言の機会を与えていただいてありがとう」と謝辞を述べた後で、「この闘いは、右や左もない、前も後ろもない『官僚統制か民主主義か』の闘いだ」と言った。そして、戦前の日本社会が治安維持法という法律が一人歩きして、ついに「政府を批判するのも非国民」というレッテルが貼られる社会になった。「言論を監視し、殺してきた」のは思想検事であり特高警察だ。戦後、占領軍GHQは、「検察の民主化」「検察権力の民主的統制」のために、ふたつの要求を当時の司法省に対して行なった。

そのひとつが「起訴陪審」であり、もうひとつが「検事公選制」だ。当時の司法官僚はこれに強く抵抗し、前者は「検察審査会」、後者は「検察官適格審査会」を逆提案した。「検事公選」のかわりに、国民の代表である国会議員6名と、最高裁判事、日弁連会長など有識者とあわせて構成される検察官適格審査会は、検察官の罷免という強大な権限を持ちながらも、この60数年間、行方不明になった副検事が罷免されたのみで、年間予算もたった15万1000円にすぎない。

 今回が初めて、長年の眠りから目をさまして検察官適格審査会が動き出した。千人を超える人が「審査請求人」となって村木事件を扱った検察官を現場のみではなくて最高検まで審査せよと要求している。この動向に注目したい。

 1998年、小渕内閣の中村正三郎法務大臣は、法務省の事務方と共に司法制度改革案を作成した。1999年の正月の読売新聞で報道されたが、そこにははっきりと「検察の起訴便宜主義の見直し」「起訴陪審の導入」「検察のアカンタビリティー」という検討項目が並んでいて私は大きく評価した。ところが数カ月語、俳優のシュワちゃんが自家用飛行機で来日した時に「パスポートを忘れてきた」という事態が発生。中村大臣は「上陸許可証」を発行して入国許可をした。その時に、サインをもらっていたということが国会で暴露されて辞任に追い込まれた。

 いったい野党の誰が、法務大臣室の机の中に「サイン色紙」があるのがわかるだろうか。千里眼はありえず、法務・検察のリークだったと考えられる。こうして、司法制度改革の中で「検察は聖域」になった。今こそ、司法制度改革をやり直す時期だ。検察だけではない。検察追随機関化している裁判所もおかしい。裁判員裁判も多くの問題を抱えている。市民が声をあげてこう。

 という趣旨の発言をした。それからデモ出発、警察官の数も少なく、沿道でチラシを受け取る人の数は多かったように思う。これまで何度か行なったデモでは、出発時の倍にふくれあがったとも聞いたが今日はどうだっただろうか。解散地点で、「ブロク読んでます」「ツイッターでフォローしています」とたくさんの人から声をかけてもらった。ありがとうございます。

 明日は、東京都青少年条例新改正案をめぐって、夕方からシンポジウムが開催され、パネリストで発言予定だ。

タイトル:「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」

主催:「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」
<共同代表:藤本由香里(明治大学准教授)・山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)>

協力:「コンテンツ文化研究会」

2010年12月6日(月)
18:30(開場) 19:00(開演) 21:15(終了)

中野ZERO小ホール(JR/東西線中野駅南口から徒歩8分)

<パネリスト予定者>

河合幹雄(桐蔭横浜大学法学部教授・法社会学者)
田島泰彦(上智大学文学部新聞学科教授・法学者)
呉智英(評論家・日本マンガ学会会長)
とりみき(漫画家)
山本弘(作家)
ダニエル兼光真(翻訳家)
西谷隆行(日本雑誌協会・編集倫理委員会委員)
保坂展人(前衆議院議員・ジャーナリスト)
水戸 泉/小林来夏(作家)
藤本由香里(明治大学教授准教授)
山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)




 

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コメント
 
01. 2010年12月05日 22:01:54: gMXsX5zYMM
保坂展人、がんばれー! 応援してるぞー!

虫唾が走る民主党のバカ閣僚・議員共、保坂氏の爪の垢でも煎じて飲め!


02. 2010年12月05日 22:29:26: kbjD6Oqr1Y

毎回ですが、保坂展人さんの正鵠を射た投稿に、
強く賛同いたします。

03. 2010年12月06日 05:50:48: DZdz3IPdp2
私も 02さんと同様、保坂さんの投稿に賛同いたします。
今後の投稿が楽しみです。近頃、新聞が本当につまらなくなりました。
もう、ネットの時代ですかね。

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