2010年12月17日
「反小沢」世論が作られる現場
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/173792952.html


民主党本部５階の記者会見場。与党クラブの辣腕記者たちが自社に都合の良い世論を作り出す。（写真：筆者撮影）


　16日、岡田幹事長の定例記者会見。記者団からの質問は「小沢元代表の政倫審招致」に集中した。会見時間42分のうち24分までがこの問題に割かれた。

　長くても実があり内容が良ければまだしも、そうではなかった。質問したのべ32人（1人が数回にわたって質問するため）の記者は、手を代え品を代えて同じことを岡田幹事長に尋ねているに過ぎなかった。要約すると「いつ小沢氏に会うのか？」「小沢氏が政倫審への出席を拒否した場合、処分はどうするのか？」というものだ。すべての質問に通底しているのは「小沢性悪説」である。

　なんとかして幹事長から答えを引き出したいのだろう。質問は際限なく細かくなり、常識を欠くようになった。

　こともあろうにA社の記者は「小沢氏側が土日を指定してきたら、土日でも会うか？」と聞いたのである。
　
　“お前アホか、政治家に土日などないことは百も知ってるだろ！”　筆者はA社記者にフライング･クロスチョップをかけてやりたい気持ちをやっとの思いで抑えた。コブラツイストか卍固めで許してやろう、と思うことで怒りを鎮めた。

　冷静な岡田幹事長もさすがにウンザリした表情だった。「私は制限なくお答えするということにしているが、時間に限りもあるし、もう少し良い質問を期待したい」。

　小沢氏招致をめぐっては党内で中間派も含めて反発が強まっている。景気は一向に良くならないうえ、増税がのしかかる。「政権党が内紛でゴタゴタしている場合か」というのが国民世論だ。

　民主党と同様に国民そっちのけで朝から晩まで「セイ・リン・シン」と騒ぐ記者クラブに筆者は堪りかねた。筆者は幹事長に質問した―

　「そもそもこの問題は検察が無理な捜査を重ね、それを記者クラブにリークし、マスコミが『疑惑だ、疑惑だ』と書きたてた。それで政倫審に呼ぶというのは政党の良識としていかがなものか？」と。（筆者の質問は民主党のホームページに動画が載っているので、ご覧頂きたい。）

　岡田幹事長は「法的責任と政治的な疑惑は別」と交わした。

　筆者はよほど「では政治的な疑惑とは何ですか？」と突っ込もうと思ったが止めた。岡田幹事長を追及しているのではないからだ。岡田氏は民主党幹部のなかでは記者クラブの弊害を最もよく知る政治家のひとりである。

　ネットが普及し新聞・テレビが事実を伝えていないことに国民は気付き始めている。『反検察・反マスコミに右も左もなくなった』（12　月５日付け・拙ジャーナル）でリポートした通りだ。

　記者クラブが解体されれば世論が変わり、政治のありようも変わってくるだろう。新聞・テレビ離れが進み、国民の方で記者クラブメディアを相手にしなくなることもありうる。こちらの方が可能性としては高いと筆者は見ている。

http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/173792952.html
　

コメント
01. pochi 2010年12月17日 22:05:59: gS5.4Dk4S0rxA : oG0N4rvSgc 幼稚園の先生と園児と同じ構図ですね。 園児（クラブ記者）は「センセ！」、「センセ！」と叫び続ける。 園児は自分の欲求が満たされるまで、「政治とカネ」、「説明責任」と泣き叫ぶ。 「国民が」、「有権者が」と、責任を人に擦り付けるための言い訳を繰り返す。 そうして幼稚な園児が書いた原稿を、園児の親分・編集長が切り貼りをして世間に流布した結果、 大の大人が「あーなるほど」。「へー、そーなんだ」。 まったくもって馬鹿げた世の中ですね。 それで、コブラツイストは極めたのでしょうかね？
02. 2010年12月17日 22:36:58: gwjMMxMorE ＴＶしか見ない者ですが、 新聞など読む必要もないようですね。 そのＴＶでは、さんざん政局の話題をつっついたあげく、コメンテイターの連中、 「こんなことしているひまないと思うんですがねえ。 経済や安全保障や、国民の生活向上のためのまともな議論をやって欲しいですね」 としたり顔で結論づけるワンパターンには、怒りがこみ上げてくる。 お前たち。政策の話題など興味も勉強もしていなくて、喜々として 政局の話題ばかり延々と低能報道をやっていてよく言うよ。
03. 2010年12月17日 22:55:52: kbjD6Oqr1Y １２月の初め電通から媒体各社に、小沢バッシング強化の指令が、 飛んだと言われています。 電通に指示したのは、政権らしい。 枝野と安住が電通に、細かく指示しているとの話。 仲間を売る裏切り、空き缶に鉄槌を！
04. 2010年12月18日 00:38:06: PIvCcYcOwA すでにこの阿修羅はネット空間だけで意見を言い合うだけでなく街頭へ出ている。今後も電通、御用マスコミの思いどうりになると思ったら大間違いだ。 事実を突きつければ、政治と金、説明責任、世論調査結果などのお題目しかない念仏など論拠を失う。マスコミに騙されていたと気づいた人はその感情が怒りに変わる。感情的になるのはよくないが新聞記事、テレビの報道を見ていてもこいつら何をいつまでもデタラメを言ってるとなる。 彼らマスコミ記者クラブのメンバー、経営環境も最悪で発行部数も視聴率も右肩下がりの傾向はもはや変えられない。まして内容がゴミなら彼らに将来はないしまたそうしなければならない。彼らこそ既得権にあぐらをかく金まみれが現実だ。
05. 2010年12月18日 01:30:19: 0MZNp5vGRw >>電通に指示したのは、政権らしい。 そうかもしれないが、やはり事の元凶を作ってきたし今も作り続けているのは自公ヤクザ連合。 仮に枝野たとが変心しても小泉、森そして妖怪ナベツネらを退治しない限り「心ある」民主党員の 危機は変わらない。
06. 2010年12月18日 12:35:46: Gs3zvHEIsc 記者クラブは報道言論の談合組織の仕事場ってわけか。 これほど記者がいて反小沢一色とはジャーナリズム精神が無い証拠だ。 仮面社会を作る工作員の現場ですね。
07. 2010年12月18日 22:02:06: hRJTc69f4A 記者クラブの人は、自分達の仕事ぶりを、家族に自信を持って見せれますか。哀れな人たち。
08. 2010年12月18日 22:16:18: 65VbKC58ZY >記者クラブが解体されれば世論が変わり、政治のありようも変わってくるだろう。 ある意味、世論も政治のありようもとっくに変わっているのではないか。国民の危機感から政権交代が起き、自民党とは全く異質な民主党政治が良くも悪しくも日々機能し始めている。にも拘らず記者クラブメディアだけが相変わらず旧弊な政治観を死守するかのごとく振舞っているように見える。オープン化された会見で彼らが発する愚劣な質問の数々や支離滅裂な論理展開は何も民主党に向けられた特別なものではないと思う。自民党時代からずっとこうだったに違いない。驚くべき「後ろ向き装置」である。 >新聞・テレビ離れが進み、国民の方で記者クラブメディアを相手にしなくなることもありうる。 情報利用の権限は既存大手メディアから国民に移譲されつつある。政治権力は徐々にメディア権力を中抜きしてネットを介して直接国民に情報を開示し始めている。ネットに氾濫している様々な他人の意見に触れる事で多くの人々が物事の多面性を受け入れ、あるいは共感し、自分なりの立場を見つけ、より考えを深め、新たな認識を持つに至る、あるいは持てるかもしれない可能性に気づく。このような人々がここ数年で爆発的に増えたのではないか。それを裏付けるかのようにＴＶや新聞は日を追って厳しく批判されるようになり、人々はさらに多くの直接的情報を熱心に求めるようになっている。情報利用権限の国民移譲は相対的に既存メディアの地位低下をもたらすに違いない。田中氏の言うとおり、遠からず記者クラブメディアは町内の回覧板程度の価値しか認められなくなると思うが。 田中氏はじめフリーで奮闘されている方々には多様な取材を通じて多くの問題提起を期待したい。みんなでエールを送ろうではないか。
09. 2010年12月18日 23:31:23: krtUE4IupA この記者は何で岡田を追及しないのか意味が解らん。 岡田の記者会見なんだよ。 こんな腰砕けフリー記者ではどうしようもない。 記者クラブなんか排除出来ないよ。
10. 2010年12月19日 06:32:01: 47YJTC1cGU 　マスゴミの役目は霞が関の発想の、“奴隷から、如何に笑顔で吸血”かの鼻薬拡散だ。 　鈴木の次は小沢だ。その後は田中康夫？亀井？はたまた新興の森・川内？。（政権交代は終わったのだ。一億世論を汲め（掬え））。

11. 2010年12月19日 18:21:41: TxJjmTpEOU 電通に指示？　枝野と安住は市中引き回しの上打ち首もんですね。 他にやることあるんじゃないですか！

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