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<検察再生なるか?><天皇の検察><国民奉仕の検察へ><法と証拠に基づかない小沢捜査>本澤二郎の「日本の風景」(643)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/255.html
投稿者 五月晴郎 日時 2010 年 12 月 28 日 13:38:47: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51703487.html
『「ジャーナリスト同盟」通信」2010年12月28日 本澤二郎の「日本の風景」(643)から下記を転載投稿します。

=転載開始=

<検察再生なるか?> 

 日本の検察は、地に落ちてしまったと多くの国民は判断している。それまでは検察が動くと、必ず標的にされた被告人は有罪にされた。彼らは正義の検察と胸を張ってきた。「日本の捜査は世界一」といった評価まであったが、実は全くそうではなかった。裁判官との談合が事実上、存在していたと見るべきだろう。裁判官は検察捜査を全面的に評価してきた。証拠の改ざんは言うまでもなく、強引な捜査による嘘の供述で、無罪の被告人を犯人に仕立て上げることも出来た。検察こそが犯罪者だった事例は今回に限ったことではない。

 検事総長は大林から笠間という検事に交代した。果たして検察庁という強権機関の再生は、可能なのであろうか。恐らく多くの国民は疑問を抱いているに違いない。社会部記者も悔悛しているだろうか。警察や検事の捜査を、100%真実と判断して報道してきた当事者である。
 振り返ってみれば、筆者の若いころもそうだった。当局の捜査を事実だとして記事にしてきた。恐ろしいことをしてきたものである。反省するしかない。同じ過ちをしてきた社会部記者には猛省してもらいたい。慎重な取材を求めたい。
 検察官の言い分を即座に事実として報道することを止めるのである。そうでないと、検察の再生は不可能であろう。

<天皇の検察> 

 肝心要の問題は、検察官の体質にある。「天皇の検察」を返上できるかどうかである。明治の冤罪事件の最たる大逆事件に対して、戦後の民主化したはずの検察、そして裁判所も、裁けなかったという現実がある。最近それを知って驚愕してしまったのだが、このことは依然として検察が「天皇の検察」、裁判官は「天皇の裁判官」ということにある。
 戦前の体質が今も染みついている。恐ろしいことである。「国民奉仕の検察」になっていないのだ。おごり高ぶる正義の検察という思い上がりが、現在も強くこびりついているのではないだろうか。
 犯人として狙った以上は、何としても獄にぶち込んでしまう。戦前と同じだった。正義の検察・天皇の検察との思い上がりそのものではなかったのか。かつて自民党幹事長をした加藤紘一が「いずれ司法の腐敗が問題になる」と言っていた。其の時はわからなかったが、やはり事実だった。

<国民奉仕の検察へ> 

 ところで、腐敗検察のトップは不思議なことに非東大法学部だった。就任半年の交代である。あらかじめ予想していたような検事総長人事だった。今回も非東大である。偶然だろうか。
 最高裁長官も検事総長も大方、東大閥の指定席だった。「天皇の官僚」の中枢は明治時代から東大閥が占拠してきた。しかし、泥かぶりとなると、体をかわす。それが東大閥のしたたかさである。「天皇の検察」の主流は東大である。そこでの権力の乱用だった。
 思い出すと、生体実験の731部隊は京都帝国大学である。東京帝国大学ではない。汚れ役は皆非東大なのだ。
 小沢と鳩山をさんざんいびり続けた後、非東大の検事総長が指揮を執った。途中退陣を想定していたのであろう。事実、証拠改ざん事件が発覚した。責任を非東大がとらされた。交代した今回も、非東大起用だとすると、再生は無理ということか。時間稼ぎの非東大起用ではないだろうか。
 検察を辞めて弁護士をしている者も少なくないが、評判が実に悪い。権力の乱用がまとわりついてきた元検事だからだろう。

<法と証拠に基づかない小沢捜査> 

 考えてみるがいい。小沢事件である。法と証拠が捜査の基本である。小沢捜査は違った。見込み捜査・政治捜査だった。検察の暴走だった。
 検察は執拗に小沢を追い詰めた。秘書を逮捕、いよいよ小沢へ、という場面で屈した。決定的証拠がないのだ。国会議員は国民の代表である。それを見込み捜査で強行したのである。典型的な政治捜査である。
 彼らはありとあらゆる小沢情報をマスコミに垂れ流した。それをマスコミは真実と称して書きまくった。人権侵害をマスコミが検察と一体となって行ったのである。
 本来、責任を取らなければならない検事総長は、大林の前任者でなければおかしい。確認はしていないが、当時の検事総長は東大法学部のはずである。
 ロッキード事件の際、東大法学部OBの山下元利は田中角栄側近で知られ、筆者も親しかった政治家だが、彼が「角さんが東大OBであれば、逮捕はなかった」と指摘したものである。疑惑の元凶である東大OBの中曽根に捜査は及ばなかった。その代わりに国会での証人喚問を受けた。
 「天皇の官僚」は東大閥である。身内を逮捕しない。法治主義もいい加減なのである。ちなみに鳩山由紀夫は東大でも法学部ではない。工学部である。裁かれる対象は東大法学部・天皇の官僚なのである。

2010年12月28日12時00分記

=転載終了=

 

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コメント
 
01. 2010年12月28日 17:46:23: JX3iEm8ixs
どのような組織でも必ず官僚化する、これは組織を担うのが人である限り不可避なことだ。
しかし、天皇制に基づく官僚制は実に困った代物だ。天皇には誤謬は存在しないということが前提であり原則だ。誤謬がないから責任などという概念はあり得ないことになる。
帝国大学法科大学(現・東京大学法学部)は官僚養成機関として発足した。つまり帝国大学卒業の官僚は天皇の官吏として存在し、天皇に代わって行政行為を行う。だから官僚には失敗事はあってはならないことだし、あり得ないことになる。
究極には失策があってもなかったことにする。それが習性になり総括や反省などしない。ましてや責任などとることはない。したがって、同じ失敗を積み重ねてきたのだろう。優秀な人材をそろえてきたはずの大蔵省(現財務省)が見事に立証している。そんなふうに認識しています。

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