http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101230-00000003-pseven-pol

2000年に自自公連立が崩れてから今日までは、政権に執着する自民党と、政権党に脱皮できない野党のもどかしい争いが続いた。当時の『週刊ポスト』が小沢一郎氏にインタビューした時の小沢一郎「語録」。1990年に初めてインタビューを行って以来、小沢研究の第一人者、渡辺乾介氏による独占インタビューは実に22回にのぼる。

＊　＊　＊
自民党は、小泉内閣成立で息を吹き返した。小沢氏はその人気はイカサマだと言い放った。「小泉さんは、口では改革といっているけれども、自民党全体から見ると、小泉さんが改革を標榜する月光仮面の役割をして、そのためのセリフを発することは許されている。しかし、実態は権力維持のための役割分担なんだね。当初からわかっていた構図なんだけれども、最初は、一般の人はわからなかった」（2002年2月22日号）

そして見事に予言した。「辞めざるを得ないんじゃないですか。だけど、それがイコール、多分、自民党政権の終焉だと僕は思うけどね。まァ、一時的に、じゃァ代わりに誰やれとか、何やれとかなるけど、経済のクラッシュが起きたときに、もはや自民党では絶対に対処できない」（2003年10月3日号）

小沢氏の読み通り、小泉氏が辞任した後、自民党は迷走を続けた。安倍内閣発足直後の評価はこうだ。「小泉氏が辞めたのも、彼はなかなか利口だから、この辺が限界だと思ってのことだろう。安倍さんは、そういうしたたかさ、無責任さというものが小泉氏ほどないから、この政権は大変なことになると思う」（2006年10月27日号）

そして福田内閣で起きた「大連立問題」直後、連立協議は民主党の政策実現のためだったと述べたインタビューで、民主党の力不足も嘆いていた。「民主党ではみんな権力の座にいたことがないから、権力というものがどういうものだかよくわからないんだ。農業でも、年金でも、子育てでも、高速道路でも、財源はどうするんだといわれると、ちょっとうろたえちゃうんだね。僕は『心配ない、金なんぞ何ぼでもある』といっている。金の遣い方は結局、選択の問題、政策の優先順位ですよ」（2007年12月7日号）

※週刊ポスト2011年1月7日号

コメント
01. 2010年12月30日 11:10:15: ir1gcZBKLg ＞そして福田内閣で起きた「大連立問題」直後、連立協議は民主党の政策実現のためだったと この時は日本のガンである自民党と大連立するのは猛反対だったが 今の空き缶仙獄オカラを見ていると、そういう選択もあったな、と思う。
02. 2010年12月30日 11:40:15: Yc1tEipWY6 小沢さんは民主のスタッフに対する不安が有ったのだろうな。 大連立のことに関しては結果論だと思う。 しかし、小沢さんもここまでひどいとは思わなかったのではないだろうか。 だが、管は何をやりたいのだろうか、官僚が打ち出す政策をすべてスルーパスで 受け入れている。総背番号制なども自民でさえ慎重な項目を簡単に検討に入る。 前の平野は酷かったが、仙石も何なんだろう。管と同じに権力を振り回して みたかっただけなのだろうか。 ポスト首相に岡田の名前が、更にはマニアックな前原の名前が、でも、これで 日本のかじ取りが続くかと思えばおぞましい限りだ。
03. 2010年12月30日 13:59:59: rFD4bFvk6w やっぱ、小沢さんは稀有な政治家じゃ。小沢さんを蔑ろにしたら罰が当たりまっせ！ほんまに。国民はもっとクレバーにならなきゃいかんぜよ！国民生活向上の為、民主主義定着の為になぁ。
04. 2010年12月30日 17:28:29: MJCuURRj3o そうですか、自由党時代から小沢さんを応援していますが、読み返して見ると素晴らしい洞察力ですね。解らない国民はバカですが、理解しない議員はプロなのにもっと酷いですね。議員の数は半分でいいでしょう、そんなに、人材は居ないようです。
05. 2010年12月30日 21:23:32: 47eSrQHYzY 小沢氏が代表時、自民党との大連立が成されていたら、仙谷・前原・枝野等を色分けできたんだろうね。小沢氏は其処まで読んでいた！
06. 2010年12月30日 22:06:29: tvTVcpKrKQ NHKの年末の討論を大掃除しながらみていたが、解説委員の一人が小沢は古いと感情的に 批判していた。アホかと思った。政治に古いも新しいもない。問われるのは実行力だ。 小沢を古いと批判する連中こそ既得権益保護の政治を続けたい面々にほかならない。 それにしても一年たつとこの番組の内容が激変したな。政権交代を台無しにしたと民主党への 批判のオンパレード。まあ確かにアンケートでも政治への期待がわずか5%。確かに今の 政権なら仕方がないが、最近の現状、未来への悲観論と政権交代は失敗し、その責任は 民主党という型にはまった批判には頭に来る。 普天間などの失敗はあったにせよ、鳩山政権を潰したのはマスコミの徹底的な攻撃である。 検察、アメリカの勢力があるにせよ、マスコミがまともな報道をすれば事態はずいぶん 変わったはずだ。 代わりにできた菅政権は検察の罠もないのに、就任直後から失政の連続で直後の参院選で 惨敗し、その3カ月後の現在ではどん底にある。少なくとも一年前の鳩山政権はこんな 3カ月後でもこんな絶望感を抱かせなかった。 代表選でどの調査でも一貫していたのは実行力で小沢が圧勝していたことだ。しかし、小沢 は選ばれなかった。日本人は実は改革など望んでいないのではないかと思った。小沢の 実行力を認めつつ選ばないのはまだまだ既得権益に浴している人が多いのだろう。大戦末期 同様、日本人はとことん追い込まれないと変化に踏み切れないのだろうか。

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