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２月12日（金） 自民党 批判できるか 来た道なのに
サラリーマン川柳が話題になっています。そこで、私も一句。
自民党 批判できるか 来た道なのに
お粗末。
ところで、私に対して質問がありました。次のようなものです。
小沢氏の「道義的責任」とは氏にどのような「具体的な道義上のルール違反」があるのでしょうか。不動産の取得・保有・秘書住宅としての使用等は当時の政治資金法上は法的にも「道義的」にも問題にされていなかったのではないでしょうか。そして石川氏の経理処理は、当時も「今も」経理専門家等の見方では特に異常な処理ではなく、違法献金を秘匿するための処理とは考えられないとの見方が多いと聞きます。多額の政治資金を持つという事自体は道義的責任とは関係ないと思います。
皆さんが当然の如く「道義的責任」という非常にあいまいな言葉を使いますがどういう具体的意味があるのでしょうか
検察やマスコミを批判すると、「お前は、小沢の応援団か」という叱責が寄せられ、小沢さんの政治的道義的責任を指摘すると、「どのような『具体的な道義上のルール違反』があるのでしょうか」という質問が来る。「推定無罪なんて、甘っちょろいことを言うな」と言われたり、「道義上の責任もないのではないか」と聞かれたり。
このブログの読者には色々な方がおられるということが、良く分かります。多様な方に愛読されているというのは私にとって嬉しいことですが、両方を納得させるような説明をするのは、なかなか難しいものです。
石川知裕衆院議員の民主党離党にしても、「離党でお茶を濁すなんて、許せない」という方もいれば、「離党する必要なんてない」と息巻く方もおられます。両者を納得させるような記述は、多分、不可能でしょう。
ということで、私の考えを述べさせていただきます。保釈されてすぐに決断された方が良かったと思いますが、石川さんの民主党離党は妥当なところだと思います。それでも、当初の予定より離党が早まったのは、今日の衆院での集中審議があったからです。「肩すかし」を狙っての離党でしょう。
集中審議で、自民党の与謝野さんは「秘書はあなたを守るためにやったのだ。訳の分からないカネをドンドン持ってきて政治収支報告書に記載のしようがないから、献金者を適当にした。実はあなたの犯罪だ。私は最近やくざ映画を見るが、親分を守るために子分が出頭する。政治資金規正法では虚偽報告が一番重い。秘書に重い罪をかぶせている」と、鳩山首相を追及したそうです。
しかし、そんなことを言う資格があるのでしょうか、自民党に。竹下登さんを守るために自殺した元秘書の青木伊平さんが、草葉の陰で苦笑いしているのではないでしょうか。
小沢さんの政治的道義的な責任とは、簡単に言えば、自らの潔白を明らかにして国民を納得させるだけの説明を行っていないということでしょう。具体的には、水谷建設だけでなく鹿島などを含めてゼネコンからの政治資金を全く受け取っていなかったのか、政治資金の管理・運用について厳格でなければならないと主張していたにもかかわらず秘書任せにし、不可解な資金処理を繰り返していたのは何故か、自由党解散時の政治資金の処理は適切だったのか、政治資金で土地などの不動産を購入することは適正な運用だと言えるのか、５億6000万円もの資金を銀行に預けなかったのは何故か、それを具体的な事実によって証明することができるのか、などの疑問にきちんと答える必要があるでしょう。
小沢さん自身は、元秘書に対する監督責任を認めています。しかし、何を問題だったと考えているのか、その内容がはっきりしません。
他方で、今回の容疑が「形式的」なものであることも強調しています。だから、それほど大きな問題ではない、と……。
ここにも問題があります。たとえ、「形式的」で「軽微」なものであっても、罪は罪だからです。
「軽犯罪」も立派な「犯罪」です。それが、逮捕されるようなものであるかどうかという点では議論の余地がありますが、罪にならないということではありません。
しかも、小沢さんは政治改革の旗を振り続けてきた方ですから、政治資金の管理と運用についてはとりわけ厳正であることが求めれるはずです。そのような方が、「形式的」だからと言って言い逃れるとは、情けない限りです。
小沢さんが汚名を返上する道は、事実を明らかにして身の潔白を証明することです。それだけでなく、昨日のブログでも書きましたように、再発防止のための具体的な施策を実現することが必要です。
1993年に自民党を離党し、政治改革を叫び続けてきた小沢さんです。自らに対する疑惑をそのままにして、晩節を汚すのは不本意でしょう。
時間が経てば忘れるだろうということで、ほとぼりが冷めるのを待つような対応は、小沢さんらしくありません。ここは持ち前の「剛腕」を発揮して、政治資金の透明化と厳正な運用、企業・団体献金の禁止という政治改革の中心課題を完遂していただきたいと思います。
なお、今日の『朝日新聞』に興味深い記事が出ていました。ロッキード事件に際して、当時、自民党幹事長だった中曽根康弘元首相が事件の「もみ消し」をアメリカに依頼していた文書が見つかったというのです。
「文書には、中曽根氏の言葉としてローマ字で『MOMIKESU』と書いてある」そうです。これを、中曽根さんはどう言い逃れするのでしょうか。
また、「場合によっては日米安保の枠組みの破壊につながる恐れがある」とも、指摘していたそうです。こう脅せばアメリカは言うことを聞くにちがいないという思考法は、昔も今も変わらないということでしょうか。
ところで、明日は金融労連の春闘学習会に呼ばれて、福島県の岳温泉に行きます。東京でも雪が降ったくらいですから、福島はどうでしょうか。
いや、「ユキは大変でも、帰りは大丈夫」……かな？
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