★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80 > 518.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
取調べの全面可視化議論について(在野のアナリスト、2.14)【民主党のへの信頼を回復するいちばんの早道】
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/518.html
投稿者 南青山 日時 2010 年 2 月 15 日 04:45:22: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/2010-02.html#20100214

産経ニュースの記事(http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100214/crm1002141802005-n1.htm)が気になったので、今日は警察、検察の取調べ全面可視化について考えます。確かに小沢氏の一件で、殊更にこれを主張し、検察への圧力とするような動きは誤りです。しかし本質論として、全面可視化の持つ意味を誤解した記事が、「小沢不起訴でみえた『全面可視化』のナンセンス」として掲載されています。

まず昨日も取り上げた郵便不正事件、取調べで検察が通信記録があるとし、それならと被疑者が連絡したと供述しています。しかし実際に通信記録はなかった。検察官から理詰めで「こう証言しているが、こうした事実がある」と問われ、何時間も聴取された人間が「そうかな?」と考えてしまう。この傾向は足利事件でも同様であり、人間は喩えそれが自分で行っていなくても、自ら記憶を改変させ、都合よく記憶を事実に合わせて捻じ曲げてしまう傾向があります。
記事中では「害悪」として、取調べでは罵詈雑言、脅迫などはいけないとしながら、恫喝も必要とします。可視化が導入されれば、被疑者の発言が抑制的になる、という論調も用いています。しかしそれは被疑者側が証拠採用を拒否すれば良いのであり、必ずしも公判採用されるとは限らないものです。同様に、弁護士の接見も可視化する議論が必要、と述べています。しかし証拠採用が前提の供述調書、その採録に関して記録する行為と、接見とは全く事情が異なります。接見で行われる「入れ知恵」が問題、としていますが、取調べに弁護士が立ち会わない日本が、米国と比べて何十年も科学的捜査の面で遅れていることを考えると、その何が問題かと問いたくなります。

こうした検察側を代弁したような記事を載せるので、検察とメディアの癒着が取り沙汰されるのです。小沢氏が不正を犯していた可能性と、取調べの全面可視化は全く異なる議論であり、推定無罪の原則からも証拠なしで、犯罪者のように語る点はメディアの姿勢としても誤りです。
そして公務員制度改正でも同様ですが、情報が透明化されることに反対する人間は、総じて後ろ暗い人間だということです。検察が正しい取調べをしているなら、むしろ可視化され、それを公判で用いた方が余程便利で都合よいのです。一日十時間も取調べ、そこで作った供述調書にサインさせ、証拠採用しても公判で覆されることが多くある。それは調書のとり方に不正があり、問題あると考えられているためであり、公判もそうした方向で進み易くなるのです。
全面可視化は、真っ当な取調べを行う上でも検察にとって必要なものです。それを証拠採用するかどうかは別として、冤罪事件を減らすためにも必要であり、それを拒否する検察官が多い、という時点で検察不信が正当化されることにもなるのです。メディアが世論をミスリードする目的で、今回の記事が書かれたとするなら、これはとても不幸なことなのでしょうね。

(南青山コメント)
アホの産経の記事批判だが、メディア全体の批判でもある。

「小沢氏が不正を犯していた可能性と、取調べの全面可視化は全く異なる議論であり、推定無罪の原則からも証拠なしで、犯罪者のように語る点はメディアの姿勢としても誤りです。」

この当たり前のことが、わざわざ声を大にして言われなければならないところに、いまのメディア状況の悲惨がある。
民主党は、取調べの全面可視化と企業献金の禁止を早く実現すべきだ。
それが信頼回復のいちばんの道である。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年2月15日 15:57:17
検察が、何も後ろめたいことが無いのであれば、全面可視化しても良い筈。出来ないのは、菅谷さんの事件を見ても明らか、酷い取調べをやってる事がバレルから。マスコミは、どれだけ冤罪に手を貸してきたのですか。週間アサヒの山口氏が言われてました。「菅谷さんの時の記事を読み返して見て愕然とした」と、全く学習能力が無いのですね。

02. 2010年2月15日 16:02:28
昨晩のNHK教育、ETV特集「裁判員へ・元死刑囚免田栄の旅」を視た。
内容はさておき。

>民主党は、取調べの全面可視化と企業献金の禁止を早く実現すべきだ。
 それが信頼回復のいちばんの道である。

全く同感です。 


03. 2010年2月15日 18:40:57
取調の可視化にせよ記者クラブ開放にせよ、公開・オープン化のみが、ゴミ警・クソ検を改善する道である。所詮、官僚・役人ごときに自浄能力は無い。
低能・無能に限って、直ぐに職権を振りかざし、道具に頼るものである。
公開化により、(似非)公僕も、個々の能力・スキルを上げざるを得なくなる。さもなければ、不当・不法な仕事ぶりが白日の下に晒されることになる。
ネット上では、取調時の録音音声や職務質問・交通検問時の音声・動画等が公開されているものもある。視聴した限り、チンピラ警察官が跳梁跋扈している、どれもこれも酷いものである。どうやら、お頭が悪過ぎて、刑法も刑訴法も警職法も警察手帳規則もお頭から零れ落ちているようである。「自ら勝手に公務員になった」チンピラに、税金で給与を与える、これもまた大いに税金の無駄である。
公開化は国民の監視にも繋がり、個々の警察官・検察官の能力UPにも(必然的に)繋がり、そして多少なりともトラブル・不祥事とやら(要は犯罪)が減るだろう、と思う。

04. 2010年2月15日 23:27:40
「小沢不起訴でみえた『全面可視化』のナンセンス」という記事が可視化の持つ意味を誤解しているとした投稿者の反論は論点が散漫で明快さが足りない。
次のように一言反論するだけで事足りる。

『全面可視化の意味は検察の「取り調べ上の違法性(人権無視及び調書捏造)」を監視するという一点である。したがって違法性など無い入れ知恵等を理由に弁護士の接見を監視する必要などどこにもない。小沢騒動は数々の冤罪などでそれまで問題にされてきた取り調べらの違法性をクローズアップしただけである」

と一言言えば反論はそれで十分。

なお、世界では常識の「推定無罪の原則」などはこの日本には無い。これは官憲当局の問題というより国民性の根深い問題である。ワイドショーなどで日常茶飯事見られる、噂の人物や物事を「色眼鏡で見る」習性が染みついた救われない国民性にある。だからいくら「推定無罪の原則」となどと叫んでも糠に釘である。
この点については、元大阪高検公安部長で裏金告発の三井環氏もインタビューで「日本には推定無罪は絶対無い」と言い切っている。
推定無罪を知らないで犯してるということではなくて、推定無罪の原則を知ったうえであえて必要ないと考えているのが、官憲であり国民性だという現状認識を持てということである。


この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧