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世論調査を信ずるバカ 《THE JOURNAL》 「田中良紹」
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/604.html
投稿者 アルカディア 日時 2010 年 2 月 16 日 15:26:00: jjR5cYzLvBZKE
 

http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/02/post_209.html


世論調査を信ずるバカ


 昨年の5月に「『世論が大事』というデタラメ」を書いたが、また同じ事を書かなければならない。新聞やテレビの世論調査を振りかざす政治家が増えたからである。世論調査の専門会社が存在しない国で、新聞やテレビの世論調査を信ずるのは余程オツムのおめでたい人間である。日本の新聞やテレビの世論調査はせいぜい「もどき」に過ぎない。「いい加減な情報」で国民を扇動する政治家をデマゴーグと言うが、デマゴーグは民主主義を衆愚政治に堕落させ国を滅ぼす。


 アメリカには複数の世論調査専門会社がある。ピューリサーチセンターやギャラップなどが有名だが、いずれも世論調査の正確さに命をかけている。専門会社であるから信用を失えば潰れる。新聞社やテレビ局の片手間とは訳が違う。しかもわが国の新聞とテレビには捏造報道の伝統がある。朝日新聞には「伊藤律単独会見」や「サンゴ落書き事件」など、読売新聞には選挙の当落予測データを書き換えて気に食わない政治家を落選させる伝統がある。ましてテレビは捏造報道が日常茶飯事だ。

 本物の世論調査会社が存在する国では新聞とテレビもいい加減な調査は出来ない。しかしこの国ではいい加減な調査を発表しても誰もとがめる者がない。それをいい事に「もどき」が蔓延する。昨年、私が「『世論が大事』というデタラメ」を書いた後で、日本記者クラブが「世論調査」をテーマに研究会を行なった。新聞社の世論調査担当者が「新聞社の世論調査で分かるのはトレンドだけ」と言った。世論調査に正確な世論は反映されないと認識している。

 昔は新聞社もテレビ局も1回に1500万円程度の予算をかけて調査をしたが、今では150万円程度の予算で下請けにやらせていると言う。十分な予算があれば年齢、性別、職業別、地域別など対象に偏りがない調査を行なう事は可能である。しかし現在の方法はRDDと言って、コンピューターで電話番号を抽出させるやり方である。これだと固定電話にしかかけられない。固定電話に出てくる対象が果たして偏りのない国民と言えるのか、はなはだ疑問である。

 しかも顔の見えない相手とじっくり会話をする者はいない。電話をかけられた方はなるべき早く電話を切りたいに違いない。そんな状態なら答えを誘導するのは極めて簡単である。調査をする側の意図通りの回答を引き出せる。世論調査が頻繁に行なわれれば行なわれるほど予算も少なくなるから、結果もいい加減さを増す。つまり年に2,3度の世論調査なら信用もできるが、毎月とか毎週となると眉に唾をつけなければならない。

 その程度の調査データを振りかざして「世論が」とか「民意は」と言う仕組みをどう考えるかである。民主主義を尊重する仕組みとは思えない。それどころか民主主義を破壊する仕組みと言うべきである。そういう仕組みをせっせと作っているのがわが国の新聞とテレビである。そしてそのいい加減な調査データを振りかざす政治家が与野党の双方にいる。これは与党対野党の構図ではなく、民主主義を守るか壊すか、国民主権を実現するか衆愚政治に堕するかの話である。

 わが国の世論調査の仕組みで決して世論は分からない。世論を知る事が出来るのは選挙しかないのがわが国の現実である。選挙の投票に出かける時には、家にかかってくる電話に答えるよりじっくり考える時間がある。わざわざ出かけるのだから真剣さもある。こちらの結果こそが「民意」の反映で、日本では選挙でしか「民意」を推し量る事が出来ない。

 まもなく参議院選挙がある。3年ほど経てば衆議院選挙もある。国民は1票の力を去年の選挙で経験した。選挙で国の方向を変えられることを知った。それならば世論調査を振りかざす政治家の顔と名前を良く覚えておこう。与党であろうが野党であろうが、国民主権をないがしろにする政治家に投票して良いのかどうか、明確な判断材料がそこにある。


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コメント
 
01. 2010年2月16日 15:48:17
だから、国政選挙があるんだからさ、
世論調査なんて無意味なんだって。

だいたい、選挙権ある奴にきいてんのか?
その前に、聞いてるのか?って訊きたいね


02. 2010年2月16日 16:17:44
gatar○や愚眠糖が何て言うか見ものだな、こりゃ。

03. 2010年2月16日 17:23:40
以前、とある新聞社の世論調査のバイトをしたことがあるのだけれど、
「○○新聞のリサーチ部門」と名乗っただけで
「おたくの調査に協力する気はありません」って人、結構いましたよ。
結局、シンパの意見が集まりやすい傾向にあるのだと思います、どこの新聞社も。

その世論調査は、とある保守地盤での補欠選挙で、誘導的な設問はなかったと感じたけれど、電話の応対にあたっていた我々の感触では、自民・民主共に支持が拮抗していました。

世論調査が掲載された新聞を記念にいただける話になっていたのだけれど、何時まで待っても連絡をもらえないので後日確認してみたら、世論調査の数値結果を記事にするのを止めたんですって。
恐らく、民主の支持が予想以上に高くて「こんな結果あり得ない」と判断したのでしょうね。
せっかく大枚はたいて調査したのにね…

その後に行われた衆議院議員総選挙の結果は皆さんご存知の通りです。

所詮、マスコミが行う世論調査なんて、この程度のものですよ。


04. 2010年2月16日 17:40:27
03です。>>01さんへ

私が調査側で参加したその世論調査では、最初にその世帯の中の有権者の数を確認し、それをPCに入力し、ランダムにはじき出される数値を使い「今回は年齢が上から○番目の有権者の方に調査への協力をお願いしたいのですが」という手順でした。
その○番目の方が不在の場合は、在宅日時を確認して改めて電話するようにしました。

ですから、その辺の手法は公正にやっていたと思いますよ。

僕は参加した世論調査で感じた問題点は、
1 調査に協力している人には偏りがあるのではないか?
2 調査の結果が主催側の意向に沿わなかった場合の扱いはどうなっているのか?
この2点だったと思っています。


05. 2010年2月16日 17:48:27
世論調査じゃないけど、30代の友人がTV番組のモニターに応募したら、30代は主婦のみ採用と言われて
断られたってさ。

06. 2010年2月16日 18:21:36
恐らくB層の世論誘導のために世論調査もどきを毎週のように
発表する日本のマスゴミはまとめて消えて欲しい。
「週間朝日」がやった世論調査なら少しは真面目に分析を
するつもりだが・・・

07. 2010年2月16日 18:45:04
wikipedia「世論」「輿論」より

「世論」も「輿論」もほぼ同じ意味を持つ熟語である。違いは輿論参照。

日本では戦後、当用漢字による漢字制限によって「世論(セロン)」と「輿論(ヨロン)」の選択の余地がなくなり、すべて「世論」と書かざるをえなくなった。また同時に「輿論」の「ヨロン」という読みに引きずられる形で「世論」に対しても「よロン」という湯桶読みが一般化した

1946年に当用漢字表が公布される以前は、「輿論」と「世論」とには区別があった。前者はPublic Opinionの、後者はpopular sentimentsの訳語として用いられた。日本語でいうと「輿論」は「多数意見」で、「世論」は「全体の気分」となる。佐藤卓己はこの違いを指摘した上で、現在は「輿論」は「理性的討議による市民の合意」で、「世論」は「情緒的な参加による大衆の共感」であると定義している。

*( )内コメント者注

-------------------------------------------------------------

というわけで、私は世論調査の「世論」をあえて「セロン」と読み、輿論と区別しています。質問内容から考えて、「情緒的な参加による大衆の共感」を調査していると判断できるからです(それもかなり誘導的に)。
このような「世論(セロン)調査」の結果が「民意」であるとは実に片腹痛いことです。


08. 人種国籍問わず 2010年2月16日 19:24:55: AyuYJKqVWeFio
一方的な報道を垂れ流し、リークで歪曲された捏造に近い記事で新聞の一面を飾り、テレビで朝昼夜と御用キャスター、コメンテイターにしゃべらせ、昼間固定電話に出て素直(?)な人からだけ誘導的な質問により数字を集計する。やっている本人達もまともな数字とは思っていないだろう。自明の理。今のマスコミは、害の方が大きい。ただ政治権力が報道を支配するまた報道内容を規制するのは最悪なのは事実ではある。解決策は記者クラブの廃止、新聞再販制度の廃絶、地上波テレビ局の6系列独占体制(地デジでもこの独占体制を続ける予定)をやめ、立場の異なる多くの機関ひらたくいえば官僚や既成大メディアから天下り・OBを受け入れていない団体にも免許を与えること、技術的には数十チャンネルは可能であるにもかかわらずこれを行おうとしていない)新聞テレビその他の報道機関の系列支配構造をやめること。現状では読者、視聴者に選択の余地がない。主義主張は各社自由としても多様な報道機関が並立し、読者、視聴者に多様で選択可能な報道を提供することだ。これがなされなければ本来民主主義とは言えない。

09. 2010年2月16日 20:00:26
>>07
Public Opinionとpopular sentiments輿論と世論(興論)勉強させてもらいました

現在は国内口論中、


10. 2010年2月16日 22:28:01
イワユルクウキヨメ・・・日本教

11. 2010年2月16日 23:10:42
だからエタ差別と同じだよ。
悪い噂流して悪人に仕立てるんだよ。

12. 2010年2月16日 23:58:22
いつも不思議に思うのは、各社の世論調査に回答をしなかった方が半数位いることです。無回答者の回答は、本当に回答者の回答の傾向と違わないものなのでしょうか?マスコミは、世論調査が±4%くらいの誤差で世論を反映していると主張します。無回答者の回答も、この誤差の範囲に収まるのでしょうか?知る限りでは、マスコミの主張を裏付けるだけの証明が全くなされていないと思うのですがどうでしょうか?

13. 2010年2月17日 12:09:38
日本に一事が万事ってことばがあります。
個々の人々が生活する中で感じ、生まれてきた言葉、これもいわば世論ということができます。
これをメディアに当てはめるとすれば導き出される答えは一つ、メディアの世論調査などデタラメである、ということ。

14. 2010年2月17日 14:21:11
>>07様 触発されました。阿修羅は「輿論」形成の新たな回路を創(つく)っていますね。

以下は、佐藤卓己著『輿論と世論―日本的民意の系譜学』の書評http://book.asahi.com/review/TKY200811180115.html より。

「とりわけ、大新聞に対する批判は手きびしい。争点が持ちあがるたびに調査を行い、結果を報じることで、底の浅い感情にすぎない「世論」を追認し、政治動向にも影響を及ぼしてしまう。新聞は、「世論」を良質な「輿論」へと引きあげるべきなのに、その本分が顧みられない。

 この現状に対して、人々がインターネットなどを通じて意見を発し、他人のものを読む。その積み重ねが、「輿論」形成の新たな回路を創(つく)ると佐藤は説く。」


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