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キャンプ・シュワブ基地内への普天間移設案浮上(永田町異聞、2.20)【最も現実的な解決案か】
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/822.html
投稿者 南青山 日時 2010 年 2 月 20 日 16:43:09: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://ameblo.jp/aratakyo/day-20100220.html

普天間基地の移設先を名護市のキャンプ・シュワブ陸上部にするという案を政府が米側に非公式に打診したようだ。

朝日が昨日朝刊でスクープしたが、内容にややすっきりしない点があった。「キャンプ・シュワブ内に暫定的に500mの滑走路をつくり、必要に応じて延長する」という部分だ。

現在、普天間にはヘリ56機、固定翼機12機が配備されているが、これでは1500m規模の滑走路が必要な固定翼機の離発着をどうすればいいのかわからず、米側もOKできないだろう。

後追い記事ながら、今日の日経朝刊がその点を少しだけはっきりさせてくれた。2案があるというのだ。

一つは、1500mの滑走路をつくるという案。第2案はへり用の滑走路(数百メートル)を新設し、固定翼機が離発着できる滑走路は別途、探すというものだ。

筆者は第2案が現実的だと考えている。へり用の滑走路というより、発着場、駐機場を既存の海兵隊基地「キャンプ・シュワブ」のなかにつくるというということであり、大規模な工事は不要だ。

そして、12機ある固定翼機は米海兵隊と海上自衛隊が使用している岩国基地に移せばいいのではないか。

第1案の1500mの滑走路となると、それだけの長さの平坦な場所が基地内に確保できるか疑問だし、山を崩す工事が必要なら環境破壊につながる。あまり賛成できないプランだ。

これまでの日米合意による新基地建設計画は、キャンプ・シュワブ先端と、周辺海域の埋め立て予定地に、2本の1600メートル滑走路をV字型に配置するというものだった。

防衛汚職で逮捕された守屋武昌元事務次官や、守屋の力量を買っていた額賀福志郎が考案したプランといわれ、ゼネコンとの癒着、利権がらみの疑惑がたびたび取りざたされた。

今回、政府が米側に打診したとされるキャンプ・シュワブ陸上部案は、既存の海兵隊基地内への移設案であるという点で、守屋・額賀プランとは全く異なっている。

なによりも、ジュゴンの棲む美しい海を埋め立てる必要がない。建設コストも少なくてすむ。

そもそも米軍にとって大切なのは、グアムをアジア軍事戦略のハブ基地にする再編である。そのために8000人の海兵隊員と、その家族9000人をグアムに移転させるコストの6割を日本に負担させる約束を取りつけている。

グアム移転後、沖縄に残る海兵隊員は、訓練や実戦で出動する部隊を除くと、ふだんは1000人前後かそれ以下になるとみられる。

しかも、主として彼らは朝鮮半島有事などのさい、素早く上陸して米人を優先的に救出する使命を帯びている。必ずしも日本人のためにいる部隊ではないということを認識しておく必要がある。

むしろ、日本の米軍基地を空から守っているのは自衛隊なのである。

キャンプ・シュワブ陸上移設案は、小泉政権時代の2005年、ネオコンの超タカ派、ラムズフェルド国防長官とローレス国防副次官のラインによって拒否された経緯がある。

しかしその後、国防長官がゲーツに交代し、さらにオバマ民主党政権が誕生するなど、米国政府を構成する顔ぶれそのものがチェンジしており、再度、この案を遡上にのせることに不合理はない。

住宅地のど真ん中にある普天間基地の危険を早期に除去するためにも、この線で押してみるのは一案ではないか。

もちろん、時代に合った日米同盟のあり方を日米双方で協議し、沖縄の米軍基地を縮小するための長期展望を描くことも必要だ。そうでなければ、容易に沖縄県民の理解は得られないだろう。

5月末という期限を首相自ら設定しているだけに、普天間移設問題で逡巡する暇はほとんどない。

米空軍が嫌がる嘉手納統合案は実現不可能、沖縄県外にも受け入れ先がなく、グアムに全てを移すことを米側が承知しないとなれば、シュワブ陸上案は落とし所として現実的といえよう。

むろん、稲嶺名護市長や社民党は今のところ陸上案に反対している。

ただ、稲嶺氏は市長選で「美しい海に新たな基地は造らせない」との公約をかかげて当選した。海を破壊しない陸上案については妥協の余地が見いだせるかもしれない。

社民党は、連立離脱の覚悟をしてまで反対を貫けるかどうかだ。

陸上案を提唱している国民新党と民主党の参院統一会派が、自民党離脱組の合流で122議席となり、参院の過半数を上回っている。すでに、社民党は連立政権内のキャスティングボートを失っているのである。

もし、政府・与党がキャンプ・シュワブ陸上案で米側との交渉にのぞむとすれば、社民党は党の存亡をかけた決断を迫られることになる。

(南青山コメント)
米海兵隊自らが「 世界で一番危険な基地 」とする普天間基地移転問題の、現実的な方向性が見えてきたようだ。
本文中で紹介されている、日経記事の第2案、へり用の滑走路(数百メートル)を海兵隊基地「キャンプ・シュワブ」のなかに新設し、12機ある固定翼機は米海兵隊と海上自衛隊が使用している岩国基地に移す、というのが、鳩山政権の5月決着の着地点になるのだろう。
そもそも当初、米軍が考えていたのも、そのようなことだったのではないだろうか。
それを利権あさりの自民党議員、官僚、ゼネコン、沖縄の利権団体、さらにはアメリカで一儲けをたくらんでいる連中など、有象無象が税金をかすめ取ろうと乗り出してきて、こじれにこじれてしまったのが、この普天間基地移設問題だったのだろう。  

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